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◆民族楽器 編鐘 「神怡舘」内部展示より 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 中国の民族楽器、編鐘(へんしょう)は、音高の異なる複数の鐘を枠に吊るした古代中国の打楽器です。 概要 春秋時代ごろに出現した。上流社会で使われ、権力の象徴でもあったとされています。組み合わせる鐘の数は16、7、13、32など様々です。 1978年、湖北省随県の戦国時代初期の遺跡曾侯乙墓からおびただしい数量の副葬品が出土しましたが、それらの中に、3層の木製の横木と高さが最大153.4cmある65点総重量2567kgの編鐘、編磬32点・鼓・瑟・排簫などの楽器のセットが含まれておりました。 しかも完全な状態で保存されている編鐘として注目されました。のちの研究によると、1つの鐘は2つの音を出すことができ、音階は七音音階で、音域は5オクターブ半、中心音域では12の半音が揃っています。 曾侯乙編鐘とよばれ、国家一級文物(中国の国宝)に指定されています。ほかに、河南省固始県の番国故城遺跡侯古堆1号墓や、雲南省・山西省・湖北省の古代王侯貴族の墓などから発見されています。 1116年、北宋から高麗に伝えられ、祭礼楽に不可欠の楽器として使われていました。日本列島には編鐘を使用する音楽は伝えられていないものの、13世紀伝来と考えられている編鐘が栃木県の日光東照宮に保存されています。 編鐘の階名について 編鐘の階名は、伝統的な五声のうち角以外の4つを基本階名としています。具体的には、宮から完全5度を取っていく順番で説明すると、「宮(C、以下カッコ内は宮をCとしたときの音名)」、「徴(G)」、「商(D)」、「羽(A)」までは五声の階名そのままですが、その羽から完全5度を取ったときの音、すなわち五声では角に当たる音の階名は「宮角(E)」と称して新たな基準とし、そこからまた完全5度を取るごとに「徴角(B)」、「商角(F#)」、「羽角(C#)」とし、そこから更に完全5度を取ったときの音は「宮曽(G#)」と名付けてまた新たな基準とし、そこからまた更に完全5度を取るごとに「徴曽(D#)」、「商曽(A#)」、「羽曽(F)」としています。 すなわち編鐘の階名では「角」の文字は基本階名としては採用されず、「曽」とともに「宮」・「商」・「徴」・「羽」の下に付け加えて変化音を示す語として採用されているのです。宮をCとして音高順に並べ替えて表にまとめると次のようになります。 以下は編鐘はじめ山西省の民族楽器の写真です。 「神怡舘」内部展示より 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 以下は中国の古筝などの民族楽器の写真です。 「神怡舘」内部展示より 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 「神怡舘」内部展示より 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 「神怡舘」内部展示より 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 「神怡舘」内部展示より 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 以下は、中国古箏の演奏例です。 出典:https://www.youtube.com/watch?v=00V0mrgmMks 「神怡舘」内部展示より 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 「神怡舘」内部展示より 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 下のポスターにあるように、山西省は太鼓を使った鼓楽があるようです。 つづく |