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◆運城市 関帝廟 「神怡舘」内部展示より 以下は運城市中心部から関帝廟までのルートです。約33km、車で47分です。 出典:グーグルマップ 以下は関帝廟の位置です。 出典:グーグルマップ 関帝廟(かんていびょう)は、関帝(関羽・関聖帝君・関帝聖君)を祀る廟です。孔子を祀る孔子廟(文廟)に対比させて、武廟(ぶびょう)とも呼ぶ場合もあります。 関帝廟の本殿は中央に関羽を祭り、右側に小説『三国志演義』で養子の関平(史実では実子)、左側に同じく『演義』に登場する配下の武将周倉の二神をそれぞれ祭っています。 日中友好記念「神怡舘」 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 関羽は、信義や義侠心に厚い武将として名高く、また『演義』での普浄の逸話などから、民衆によって様々な伝承や信仰が産まれ、信仰を高め、また後の王朝によって神格化されて行きました。その関羽を祭ったほこらが関帝廟の始まりです。 また、関羽は(塩湖で知られた解県の出身である為)塩の密売に関わっていたという民間伝承があり、義に厚いとされる事から商売の神として祭られました。 この事に起因して、そろばんの発明をしたという俗説まで生まれました。そのため世界中に華僑が散らばっていったときに、商売が繁盛する様にとその居住区に関帝廟を立てました。そのため世界中の中華街などで関帝廟を見ることが出来ます。 関帝廟は世界各地にありますが、関羽の出身地である河東・解県(山西省運城市塩湖区解州鎮)にある解州関帝廟は、中国でも規模の大きな関帝廟として知られています。 以下は山西省の関帝廟の写真集です。 山西省の関帝廟 出典:Wikipddia 出典:山西博物院 出典:山西博物院 日中友好記念「神怡舘」 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-12-22 以下は中国以外で世界各地にある関帝廟です。出典はWikipediaです。 ベトナム ベトナム、キエンザン省ラックザーの関帝廟 台湾 台湾の台北市中山区に位置する関帝廟(行天宮) 台湾の台南市の関帝廟 台湾の台北市にある金瓜石勸濟堂 韓国 韓国のソウル市にある關羽 東關王廟Ancestral hall in Seoul, Korea 東廟 (トリップアドバイザー提供) マレーシア Guan Di Temple Kuala Lumpur Malaysia Source:Tripadvisor 以下はマレーシア・クアラルンプールにある関帝廟の位置です。 y 出典:グーグルマップ 日本 関帝廟 (長楽寺、神戸市中央区中山手通) 出典:Wikipedia 神戸市にある関帝廟 出典:トリップアドバイザー 神戸市にある関帝廟 出典:トリップアドバイザー 横浜市中華街の関帝廟 下は横浜の関帝廟の位置です。山下公園からすぐの横浜中華街にあります。 出典:グーグルマップ 横浜中華街にある関帝廟 撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2008.10.27 横浜中華街にある関帝廟 撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2008.10.27 以下は横浜の関帝廟に祀られている神々です。 出典: 横浜関帝廟 http://www.yokohama-kanteibyo.com/gods/gods.html <主神>: 關聖帝君 關聖帝君は、西暦160年前後の後漢、三国時代にかけて活躍した実在の武将です。姓は關、名は羽、字(あざな)は雲長といいます。後漢末期宮廷内部は宦官の悪政のため、漢王朝は末期的な症状を呈し、そのため世の中は飢饉と貧困が蔓延し、黄巾賊(太平道という宗教集団・頭部に黄色の頭巾を被っていたので黄巾よよばれた)の反乱が世の中を騒がせていました。乱世をただすため、關羽様・張飛・劉備の三人は義兄弟の杯をかわし、義勇軍に参加し黄巾賊成征伐に立ち上がります。 ご利益:交通安全・商売繁盛・入試合格・ 学問主神 關聖帝君 <玉皇上帝>: 無形の「天」を具像化したものが「玉皇上帝」であり、万物の根源として位置づけられています。宇宙の創造主であり、絶対的な支配者でもあります。自然現象、天災、人災、政治、経済、法律など、人間生活に關わる一切を決定し、終局的には天から与えられた「天命」がすべてであると考えられています。「玉皇上帝」は天空に住んでいると言われています。南北二カ所に天門があり、南天門の守護は斉天大帝(孫悟空)が受け持ち、北天門の守護は玄天大帝(北極星)が受け持っていることになっています。従って廟では祭壇の前に天を仰ぎ見る天井を作り、そこから「天」を仰ぎ、空を拝む形になります。 一般的には「玉皇上帝」と道教の「天帝」は同じものと考えられています。 また、仏教の釈迦、阿弥陀や観音などの諸菩薩も「玉 皇上帝」の下で、人間社会の監督や保護の任などに携わっているとされています。 ご利益:国泰平安玉皇上帝 <地母娘娘>: 地母娘娘は中国の古代天地創造の神話に由来する神明です。人間守護の神明として厚い信仰があります。横浜關帝廟では、旧暦10月18日を地母娘娘の聖誕日として祭典日を定めています。 ご利益:除災・健康玉皇上帝 <観音菩薩>: 日本でもお馴染みのインドから伝わった仏教の神明です。関帝廟の観音菩薩は浅草の浅草寺から分香されたと伝えられています。 ご利益:解難・健康・縁談・安産玉皇上帝 <福徳正神>: 福徳正神の俗称を土地公といいます。古代からは后土公または社公と呼ばれていました。 この土地公とは、中国古代の原始的な農耕社会から生まれた自然神の地神であり、五穀の豊饒または、蓄財祈願の信仰に基づいてできたものです。土地公は複数の神明であり、その土地で生前に功徳があった死者の内から玉 皇上帝が神明として選んで任命し、昇進、転任や左遷がある神明です。 つづく |