2.あなたの刀をください。 〜ほぼ強引に手に入れる〜
三成は、毛利家の家臣である児玉三郎右衛門の持っている貞宗の脇差が欲しくなり、毛利輝元にとりなしを頼みました。
この強引な申し入れに対して、輝元は三郎右衛門「石治少(石田治部少輔)が所望しているから差し出すように」という趣旨の手紙を書き、さらに追書の中でこう付け加えたそうです。
「彼に、当時、肝心の人にて、中々申すに及ばず、大方の心得にて候」
<ざっくっ訳>
「三成が豊臣政権のキーマンというのは言わなくても大体皆知っているよね」と要職の三成の機嫌を損なわないように気を配っている様子がわかります。
毛利家は三成に対して、あまり良い感情は持っていなかったかもしれません(笑)
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