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●いわき市から広野町・楢葉町へ 私たちは前回同様、いわき市では浜通りを北上し一路、双葉郡広野町に向かった。楢葉町にある福島第一原発対策本部が入っているJ−ヴィレッジの看板が見えてきた。 福島第一原発対策本部が入っているJ−ヴィレッジの看板 撮影:青山貞一 しかし、前回同様、国道4号線は福島第2原発がある楢葉町のJ−ヴィレッジ地点で進入禁止となっており、許可がないとそれより北に向かうことはできなかった。 国道4号線の楢葉町バリケード近く 撮影:青山貞一 撮影:青山貞一 国道4号線の楢葉町バリケード そこで私たちは、やむなくバリケードの前で放射線量を計測し戻ることにした。 測定値は、以下の通りで原発からの距離に割には低い値であった。 表 福島県楢葉町で測定した放射線量(2011.6.18) 単位:μSv/h
楢葉町の20km圏、警戒区域線上から私たちは前回同様、広野町に戻り広野町の海浜部を視察する。地震、津波で広野の巨大な石炭火力(広野火力発電所)も稼働を中止した。 前回立入禁止だった海浜部は今回通行止めが解除されていたので、海側に入り放射線量を測定する。 放射線量は以下のようにかなり低い。おそらく南相馬の海浜部同様、海風により拡散されているからであろう。原発からの距離から言うと信じられない値である。 表 福島県楢葉町で測定した放射線量(2011.6.18) 単位:μSv/h
下の写真は、海に流れ込む広野川。前回来たときはこの広野川の上流を視察したが、上流でも車が河川敷に落ちるなど大きな災害が起きていた。 海に流れ込む広野川。 撮影:青山貞一 この後、広野の海沿いに久ノ浜地区に入った。 前回いわき市の被災地視察で来たときは、地震と津波で破壊されていた久ノ浜の橋は修復されていた。しかし、津波で破壊された久ノ浜の町はまだ瓦礫のやまであった。 私たちはさらに浜通りを南下した。下はいわき市内四倉地域である。 いわき市内四倉地域 撮影:青山貞一 つづく(未了) |