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●2011年6月20日(日) ◆二本松の被災地住民 2011年6月20日(月)、本調査の最終日、福島県中通りにある二本松市の芹沢地区で地震、原発事故の影響を受けている知人(渡辺さん)宅を訪問し、被災状況、現在の状況などについて具体的にお話を伺った。 渡辺さん宅は、二本松市芹沢地区、下の地図では、<二本松>の地名の右側で南北に走る東北新幹線のさらに南東側(右下側)にある。 福島県二本松市から川俣町、飯舘村を経由し南相馬市に向かうルート 出典:Mapion 地震との関連では家屋の屋根、倉の壁はじめ随所に被害が生じていた。 一方、福島第一原発との関係では二本松芹沢地区は福島原発の東北東約50kmの距離にある。福島原発と二本松市の間には、浪江町、葛尾村があり、東隣は葛尾村である。 浪江町、葛尾村の放射線レベルは原発事故以来高レベルにあり、原発から約50km離れているとはいえ、中山間地的な地形、森林地域であることと合わせ放射線、放射能の影響が見られる。 二本松市、葛尾村、浪江町、大熊町の位置関係 出典:Mapion 渡辺さん宅は以下のような里山が連なるのんびりとした中山間地の農村風景が続く。 二本松市の風景 撮影:青山貞一 二本松市の渡辺宅に向かう 動画撮影:青山貞一 二本松市の風景 撮影:青山貞一 そして二本松市芹沢にある渡辺宅に到着。 二本松市芹沢の渡辺宅 動画撮影:青山貞一 二本松市で被災した住民(渡辺さん)インタビュー 左は青山貞一 撮影:鷹取 敦 二本松市芹沢の渡辺宅 動画撮影:青山貞一 原発事故以来、住民の間でも個人的にガイガーカウンターをネットで購入する人が増えている。 渡辺さんもその一人だ。ネット通販で購入した中国製のガイガーカウンターで敷地内や家、経営する工場の中などあちこち測定してみたが、測定器の不具合があって、返品してしまい、今は、交換品の到着待ちということだった。 二本松市で被災した住民(渡辺さんの奥様)インタビュー 右は池田こみち 撮影:鷹取 敦 自宅は息子夫婦と小学生の孫二人の六人暮らし。代々受け継いだ土地、三世代同居でのふるさとでの暮らし自慢でもある。裏山には和牛6頭も飼っている。 それに、番犬の柴犬といつの間にか住みついてしまった野良猫が玄関番をしている。 住みついてしまった野良猫が玄関番をしている! 撮影:青山貞一 ◆渡辺氏自宅の4月18日時点での放射線量 以下の表は、渡辺さんが携帯検量系で測定した2011年4月18日における敷地内各所の測定値である。表を見ると、福島原発事故から約1ヶ月後の二本松市では、地上1m、地表面から10cmともに非常に放射線量が高いことが分かる。とくに地表面では、25.10μSv/hが記録されている。 表 二本松 渡辺氏測定値
つづく |