真夏のスペイン スペイン・アンダルシア短訪 グラナダ・ アルハンブラ・庭園 鷹取敦 掲載月日:2016年9月15日
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■アルハンブラ宮殿アルハンブラ宮殿はグラナダ市の南東の丘の上に位置する城塞都市です。丘陵の上にありグラナダの中でも涼しい位置にあります。後ウマイヤ朝末期のアルカサバと呼ばれる砦が原形と言われています。後ウマイヤ朝の時代の首都はコルドバであり、グラナダの丘の上に築かれたのは城塞アルカサバの部分のみです。現在のアルハンブラの西端にあるのがアルカサバです。 レコンキスタの時代、1236年、カスティーリャ王国のフェルナンド3世によりコルドバが陥落する一方、1232年、ムハンマド・イブン・ユースフ・イブン・ナスル(ムハンマド1世)が、フェルナンド3世と条約を結び、カスティーリャに臣従するこにより、ナスル朝グラナダ王国(1238年〜1492年)を建国し独立します。 外交を安定させたムハンマド1世は商工業に力を注ぎ、経済的に発展し、アルハンブラに建設をはじめた王宮がアルハンブラ宮殿です。宮殿は歴代王により建設が進められ、6代目ユースフ1世と7代目のムハンマド5世(在位1333年〜1354年)の時代に繁栄を極め、ムハンマド5世の時代にアルハンブラ宮殿はり完成されました。 城内にはイスラム教徒の貴族を中心とした2000人以上の人々が暮らし、市場、モスク、住宅街等が整備されました。 1492年、ナスル朝の最後の王アブディル(在位1482年〜1492年)は、レコンキスタの勢いに抗しきれず、カスティーリャのイザベル女王にアルハンブラ城を明け渡し、北アフリカに逃れました。 キリスト教国の手に渡った後、神聖ローマ帝国皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)は、この地を避暑地とし、スペインにおける純イタリア様式の最高傑作とされる宮殿を建設しました。正方形の建物の中央に円形の中庭の宮殿ですが現在も未完成です。 その後、アルハンブラは荒れ果てていましたが、ワシントン・アービングの「アルハンブラ物語」で世界的な注目を集め、世界有数の観光地となっています。 下はグーグルマップによる3次元表示です。北が上となっています。 出典:グーグルマップ 少し角度を変えてみました。チャールズV(カール5世、カルロス5世)の正方形の中が円形となっている宮殿で目立ちます。左半分が城郭に囲まれた宮殿等があり、右半分が離宮であるヘネラリフェとその庭園です。 出典:グーグルマップ 見学ツアーの参加者は、それぞれのホテル近くまで来たバスに乗り込みアルハンブラ宮殿まで移動します。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 アルハンブラ宮殿入り口近くの拠点に集められた見学ツアー参加者は、スペイン語、ドイツ語、英語等、言語毎に分かれます。最も参加者が多かったのが地元スペイン語で、英語ツアーの参加者は比較的少人数でした。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下が入場口です。まずは庭園を見学します。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 庭園と宮殿がツアーコースに含まれています。宮殿への入場時間が12時の英語解説のグループに参加しました。アメリカ人とスイス人と私達2人のグループです。日本人の参加が珍しかったのか、「合衆国から来たのですか?」と同じグループの参加者から聞かれました。ちなみに日本からの団体旅行向けの日本語グループもあったようです。 下が参加したグループです。比較的年齢が高く、長年の旧友同士が集まって参加したそうです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 入口を入って左側に城郭が見えます。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 入口近くにステージが設けられています。バレー等のイベントが行われるようです。グラナダ国際舞踊音楽祭の会場にもなるヘネラリフェ野外劇場です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下の案内板の左上のオレンジ色の部分が、後ウマイヤ朝時代に造られた城塞「アルカサバ」、その右側赤い部分が「ナスル宮殿」、右の水色が離宮「ヘネラリフェ」です。 下の橙色の「Pabellon de Acceso (Main entrance)」から入場し、上に進みました。「Usted esta aqui (You are here)」とあるところにいます。「J」が上の写真のステージです。
撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■ヘネラリフェヘネラリフェは、アルハンブラ宮殿の夏の別荘(離宮)です。アルハンブラでも一段と高い所にあり、涼しく過ごすための離宮となっています。上の地図のKのヘネラリフェの新庭園を下(南)から上(北)に進みます。下のグーグルマップ3次元図の左下の方から右上の離宮の建物に向かって進みます。左下の茶色のテニスコートのように見える部分が野外劇場です。 出典:グーグルマップ 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 左を見ると宮殿等の建物が見えます。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 庭園の端にあるヘネラリフェに着きました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 イスラム様式の幾何学模様が残っています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 アセキアの中庭に出ました。アセキアとはスペインの伝統的な水路の意味です。スペイン・イスラム様式の庭園として知られています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取美加 CASIO EX-ZR700 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 建物の壁の漆喰の装飾と天井はイスラム様式です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 壁の下の方は漆喰の装飾が残っていません。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 イスラム様式の窓からみるアルバイシン地区です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 アルバイシンの丘が見えます。丘の高さはアルハンブラ宮殿と同じくらいの高さです。中央に城壁があるのが分かります。イスラム時代のアルハンブラ宮殿より古い城塞都市の城壁です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下に城壁を拡大してみました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はアセキアの中庭の東隣にあるスルタナの中庭です。スルタナとは王妃の意味です。池にある植え込みは薔薇です。噴水は高低差を活かした自然の力で吹き出しています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 一段高い所に登りました。宮殿やアルバイシン地区の街が一望できます。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下の塔はサンタ・マリア教会です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はアルカサバです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ヘネラリフェの離宮を出て、新庭園を南下します。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ヘネラリフェを出て宮殿のある城郭に向かいます。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ヘネラリフェと城郭の間は深い堀となっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■城郭下の地図の右半分のヘネラリフェから、左半分の城郭の中に入ります。
撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はグーグルマップの3次元表示です。 一番奥(上)がアルカサバで、その下にある正方形の中に円形の中庭のあるチャールズV(神聖ローマ帝国皇帝カール5世、スペイン王カルロス世)の宮殿が目立ちます。その手前(下)の尖塔のある建物がサンタ・マリア教会です。 この写真の右下から城郭に入って上に進みます。 出典:グーグルマップ 下は城郭の南東端です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 城郭内も綺麗に手入れされた植え込みのある庭園になっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 植え込みの外側には遺跡が保存されています。植え込みの手前に「MEDINA」と書いてありました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下は聖サンフランシスコ修道院です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 左を見ると城郭の城壁があります。植え込みが見学者の通路となっており、城郭付近に近づけないようにすることで遺跡を保護するようになっているようです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下は案内板に Secano と書いてあるところです。英訳すると dry land ですが、どういう場所か確認できませんでした。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はアベンセラーヘス宮殿跡です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ここまでがヘネラリフェと合わせた庭園の見学です。この後、宮殿のある一角の見学となります。下は庭園見学の出口ゲートです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 つづく |