真夏のスペイン スペイン・アンダルシア短訪 グラナダ・カテドラル・マドラサ 鷹取敦 掲載月日:2016年9月15日
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ホテルからカテドラルの南西面に隣接するビブランブラ広場に出ました。15時43分です。14時頃から夕方まではこのようにゆっくりと食事をしている光景をよくみかけます。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 カテドラルの南川にはアルカイセリアがあります。アルカイセリアはイスラム時代に市場だったところで、現在は土産物屋がぎっしりと並んでいます。下の写真の入口の上に「ALCAICERIA」とあるのが分かります。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 アルカイセリア以外の街路にも土産物屋が並んでいるのですが、ここだけは建物の造りがまわりと違っています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■カテドラル(カテドラル・サンタ・マリア・デ・ラ・エンカナシオン)、王室礼拝堂カテドラルは、グラナダが陥落した後、イザベル女王の命により、モスクの跡に1518年から建設が始められました。当初はゴシック様式として進められましたが、1528年以降はサン・ヘロニモ修道院を手がけた建築家ディエゴ・デ・シロエが担当し、装飾部分にムデハル様式を取り入れたプラテレスコ様式で最大の建物となりました。その後、ルネサンス様式で1704年まで200年弱にわたり建設が進められましたが塔の部分は未完成です。 カテドラルつながっている王室礼拝堂(ロイヤル チャペル)には、カスティーリャ女王イサベルとその夫であるアラゴン国王フェルナンド2世の墓があります。二人の次女のフアナ王女と、その夫であるフェリペ1世(神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世(ハプスブルク家)の息子)も葬られています。 ちなみに、フアナとフェリペ1世の子であるカール5世(神聖ローマ帝国皇帝、スペイン国王としてはカルロス1世)が王位につき、カスティーリャ、アラゴン、神聖ローマ帝国(ハプスブルグ帝国)の領土を統治し、大航海時代の只中、その絶頂期を迎えることとなります。 また、博物館には彫刻、タペストリー、16〜18 世紀の宗教画等が収められています。 通りを抜けるとカテドラルが目前に現れ視界を覆いました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はグーグルマップで立体表示したカテドラルです。右上の半円形の部分が王室礼拝堂です。左上の塔が未完成であることが分かります。 出典:グーグルマップ カテドラル博物館は16時まで閉館時間中だったため、カテドラル正面に回りました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 左上の未完成の塔が見えます。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 カテドラルの見学は10ユーロです。音声ガイドで英語の解説を聞きながらカテドラルを見学します。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はパイプオルガンです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下の2枚は主祭壇とその天井です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 イサベル女王、フェルナンド2世、フアナ王女、フェリペ1世の墓のある部分は撮影禁止となっていますが見学できました。 カテドラル博物館の入口はカテドラルの正面から見て右側面にあります。4ユーロです。中は撮影禁止なので下の入口の写真だけです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■マドラサカテドラル博物館の向かいにはマドラサがあります。 マドラサとは、イスラム世界における高等教育機関です。1349年にナスル朝グラナダ王国のユースフ1世によって建設されたマドラサで、ユースフ大学という名でも知られています。1500年カトリック両王はグラナダ市の最初の市議会議(聖堂参事会、聖職者を集めて決議を行う組織)をここに定めました。そのため「旧市庁舎」と呼ばれています。1722年〜1729年にかけてバロック様式で改築されました。 ムデハル様式の16世紀の別館と、マドラサの祈祷室、ムデハル様式の格子天井(1500年)等が保存されています。 入口(ファサード)はバロック様式となっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 イスラム時代の壁面や天井が保存されている1階と2階を見学することができます。各部屋の説明が書かれた紙を渡されます。これは出る時に返却します。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 壁面の漆喰の装飾が保存されています。下はメッカの方向を示すミフラーブです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 床は一部がガラスとなっており、その下の遺跡が見えるようになっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下は階段の吹抜けの天井です。チュリゲーラ様式を施した18世紀のドームです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 中庭を囲む回廊です。本来は上は空が見えるはずですが、保存のため雨が入らないようにガラスの天井がついています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 2階は会議室になっていますが天井はイスラム様式となっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 入口を入ったところの像です。これはキリスト教時代に設置されたもののようです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 この後、グラナダ大学の周辺の教会(Colegiata de los santos Justo y Pastor)等を見て回りました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 夕食はホテルの前の通りに面したレストランでとりました。 下は左上から時計回りで、サングリア、アスパラガスのグリルとトマト、付け合わせのパン、ハムとサラミ(右奥がハモンセラーノ、左奥がふつうのサラミ、手前がペパロニ)の盛り合わせです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 20時28分頃は33℃でした。グラナダは日が暮れると気温が下がり、明け方には20℃程度と涼しくなります。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 食事後、街歩きをしていたところ、街中を観光客を乗せた下の写真のような自動車が走っているのに遭遇しました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 翌日はいよいよアルハンブラ宮殿です。これだけは、現地ツアーを申し込んであります。アルハンブラ宮殿は人気があるため相当前から予約しなければ入れないのです。夜の食事+フラメンコがセットになっています。 つづく |