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ポーランド現地調査(前半)
東京からワルシャワへ


青山貞一 Teiichi Aoyama
東京都市大学大学院環境情報学研究科
池田こみち Komichi Ikeda
環境総合研究所(東京)

19 June 2009 拡充 1 November 2010 
初出:
独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁

前半 後半 全体
基本情報】 3月8日: 北ワルシャワ10号棟博物館
国を知る 3月8日: ワルシャワ蜂起と記念碑
歴史を知る 3月8日:ワルシャワ歴史地区再訪
【訪問概要】 3月8日:ワルシャワ蜂起博物館
訪問先概要(強制収容所・要塞) 3月8日:ワルシャワのゲットー
訪問先概要(町並修復・復元・保存) 3月9日:ワルシャワからクラクフへ
【論考】 3月9日:クラクフ歴史地区視察1
3月7日: 東京からワルシャワへ 3月9日:クラクフ歴史地区視察2
3月8日: ワルシャワ中央駅周辺 3月9日:クラクフ・ヴァヴェル城・大聖堂
3月8日: ワルシャワ歴史地区視察 1 3月9日:クラクフ歴史地区視察3
3月8日: ワルシャワ歴史地区視察 2 3月9日:カジミエーシュ地区
3月8日: 北ワルシャワ要塞・死の門 3月10日:早朝に知の殿堂を歩く

 ここでは、ブログ形式でポーランド現地調査の概要を報告する。

■2009年3月7日

 ・東京・成田空港→ボーイング747→アムステルダム・スキポール空港

 今日は昼に成田空港を出てKLMの航空機でアムステルダムを経由して深夜にワルシャワに着く予定だ。成田発は12時20分。

 当初から分かっていたことだが、アムステルダムで4時間のトランジット時間がある。

 ・アムステルダム・スキポール空港で実に5時間待機!

 アムステルダムに到着前に、アムステルダム・スキポール空港には当初より1時間早く到着すると機内アナウンスがある。

 当初の4時間に1時間が加わり結局、スキポール空港で実に5時間も待つことになった。これは参った!

  
スキポール空港 スキポール空港内部

 空港での待ち時間が5時間もあるので、一旦、空港の外に出て4時間後に戻ることも考え、KLMの係員に聞くと、可能との返事だ。

 実際、以前、シンガポールのチャンギ空港で一旦外に出て再度、パスポートコントロールのチェックを受けて空港内に入ったことがある。

 仕方なく巨大なスキポール空港でただただ待つしかない。結局、私達は疲れていて、外に出るより、どこかで休もうということになった。

 あれこれ探していたらスキポール空港の2階にすばらしいリクライニングシートがあることが分かった。まるでファーストクラス用のシートだ。 

 混んでいたが、空いているシートにそれぞれ座り、出発1時間前まで寝ることにした。

 何しろファーストクラス級のすばらしい大型のリクライニングシートが無料で使える。皆、しっかりと眠った。

 出発1時間前に起きたのはよいが、アムステルダムからワルシャワに行く飛行機のゲートまで行くと、何と誰一人いない。東京とアムステルダムでは1時間の時差があるがので、その時差を考慮し忘れ、すでに飛行機が出発したのではなどと焦る。

 しかし、時計はすでに現地時間の時差に直してある。出発1時間前とは言え、人っ子一人いないはずはない。

 ひょっとしたら成田で受け取ったチケットにあるゲート番号が変わった恐れがある。そこで電光掲示板で確認すると、D..からC..に変わっている。

 そこで焦ってC..まで走る。 何しろアムステルダムのスキポール空港内は広く、ゲートがDからEに変わるだけで相当の距離を歩かなければならない。

 C..のゲートに行き、入ろうとするとエラーメッセージが出た。ガーン!

 係員がチェックすると、私達が乗るワルシャワ行き航空機より少し早めに出発するワルシャワ行きだが、何とポーランド航空の便で別物であることが分かった。

 そこで再度、電光掲示板で確認すると当初のD..ゲートではないが、D。。ゲートに出発ゲートが変更となっていることが分かった。 

 ただ、残り時間がない。 再度、D。。に向けスキポール空港の中を走ることになった。何しろD。。はエプロンの先っぽにあるからC..からD。。までは相当の距離がある。

 やっとのことでD。。近くまで来ると、なぜか日本人の男性がいてワルシャワ行きはこのゲートですと言う。KLMの係員ではなく明らかに日本から乗ってきたひとだ。

 何と出発まで5時間も時間があったのに、最後はゼイゼイ、息せき切って走ってやっとのことでワルシャワ行きの飛行機に搭乗するはめになってしまった(笑い)。

 日本から来た男性は以前4年ほどワルシャワに住んでいたことがあるとのこと。彼によれば、何しろ路線バスはじめトラム、地下鉄、町中にはスリや置き引きがいるので、路線バスなどに乗るときは十二分に注意しろとのことだった。 

 少々大げさかなとも思ったが、この教えを旅の最後まで守り続けたことで、今回は一切スリや置き引き、窃盗にあうことはなかった!

 これは冗談でなく、日本人の海外旅行者は本当に気をつけた方がよい。グループによる窃盗はもとより、最近では警察官の格好をした尋問男(ニセ警察官)が所持金を見せろと言う類の新手の窃盗までいろいろあるからだ。

 こうして航空機はワルシャワ空港に向け現地時間午後8時過ぎに飛び立った。


 ・スキポール空港→ボーイング737→ワルシャワ・ショパン空港空港到着

 航空機は午後10時過ぎワルシャワのショパン国際空港に到着した。

 機内に持ち込めない成田からの大きな荷物が出てくるのを待って空港の外に出たのは午後10時25分となった。

 ワルシャワのダウンタウンに向かう175番の市バスは午後10時27分発だったので、やっと路線バスの発車場を見つけたときは、すでに175番の市バスはでてしまっていた。

空港とワルシャワ市街を結ぶ175番の路線バス

 結局、午後10時59分、ワルシャワ空港発の175番の最終路線バスに乗りワルシャワ中心街に向かことになった。路線バスなので何しろ安い。2.8zl、日本円で90円ほどだ。一定時間(通常1時間)の範囲なら何度も乗り換えが可能だ。

路線バスの切符

 バスには乗ったことは乗ったのだが、次の問題は、乗ったバスを何処で降りるかである。 

 何しろ外は零下で霙が降っている。 風も強く寒い。

 私達が予約したホテルは、ワルシャワ中央駅近くではなく、それより1km弱、西側にある電車の駅の近くにある。バスは当然中央駅に行くが、それよりいくつ前で降りるかである。しかも、バスの中はやたら混んでいる。

 ワルシャワではホテルなど一部以外、まったく英語が通じないと思っていた方がよいと言われたが、それは事実だ。 

 何とか私達が降りるバス停の名前を探しだしたまではよかっtが、何しろ外は真っ暗、その停留所にバスが止まったときに大きな荷物を持って降りなければならない。バスの運転手に降りる意志をどうやって伝えるかだ。

 というのも、ワルシャワのバスやトラムのほとんどは、防犯からか完全に乗客と運転手は遮断されていて、数m離れたところで怒鳴っても聞こえないからである。

 ただ、バスでは必ず止まっていることを確認したので、一駅前に荷物を持って出口近くに行き降りることとした。 ただ、何しろ混んでいたのでこれも難題のひとつでだった。

 かくして、ワルシャワ空港から30分弱で、ホテルのほぼ前に路線バスが到着した。

 到着時間は現地時間で午後11時30分近く。すぐにホテルにチェックインした。


つづく