伊能忠敬と日蓮の足跡を たどる千葉の旅 伊能忠敬年表 青山貞一 Teiichi Aoyama・池田こみち Komichi Ikeda Dec.11, 2018 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
千葉視察総合目次 隠居・観測・測量 一次測量(蝦夷地) 二次測量(伊豆・東日本) 三次測量(東北・日本海)、四次測量(東海・北陸) 五次測量(近畿・中国)、六次測量(四国) 七次測量(九州一次)、八次測量(九州二次) 九次測量(伊豆諸島)、十次測量(江戸府内) 地図作成作業と伊能忠敬の死 地図の種類・特徴・精度、測定方法等 伊能忠敬記念館 伊能忠敬年表 参考・芝丸山古墳と伊能忠孝記念碑 参考・忠孝測量の碑と星座石 参考・伊能忠敬九十九里記念公園 参考・伊能忠敬参照文献一覧 ◆伊能忠敬年表 伊能忠敬年表 和暦 西暦 月日 (旧暦) 年齢 内容 ・延享2年 1745年 1月11日 上総国山辺郡小関村の名主・五郎左衛門家で生まれる。 ・宝暦元年 1751年 6歳 母(みね)が亡くなり、婿養子だった父は実家の武射郡小堤村の神保家に戻る。 ・宝暦5年 1755年 10 実家の神保家に戻っていた父の元に引き取られる。 ・宝暦12年 1762年 18歳 下総国香取郡佐原村の酒造業を営む伊能家に婿養子に入る。 ・天明元年 1781年 36歳 佐原村本宿組名主となる。 ・天明3年 1783年 38歳 天明の大飢饉では、私財をなげうって地域の窮民を救済する。 ・寛政6年 1794年 12月 50歳 隠居し、家督を長男景敬に譲る。 ・寛政7年 1795年 51歳 江戸に出て幕府天文方高橋至時に暦学天文を学ぶ。 ・寛政12年 1800年 閏4月19日 56 第1次測量 奥州街道‐蝦夷地太平洋岸‐奥州街道 180日間 ・享和元年 1801年 57歳 第2次測量 三浦半島‐伊豆半島‐房総半島‐東北太平洋沿岸‐津軽半島‐奥州街道 230日間 ・享和2年 1802年 58歳 第3次測量 奥州街道‐山形‐秋田‐津軽半島‐東北日本海沿岸‐直江津‐長野‐中山道 132日間 ・享和3年 1803年 59歳 第4次測量 東海道‐沼津‐太平洋沿岸‐名古屋‐敦賀‐北陸沿岸‐佐渡‐長岡‐中山道 219日間 ・文化2年 1805年 61歳 第5次測量 幕府直轄事業となる。東海道‐紀伊半島‐大阪‐琵琶湖‐瀬戸内海沿岸‐下関‐山陰沿岸‐隠岐‐敦賀‐琵琶湖‐東海道 ・文化5年 1808年 64歳 第6次測量 東海道‐大阪‐鳴門‐高知‐松山‐高松‐淡路島‐大阪‐吉野‐伊勢‐東海道 ・文化6年 1809年 65歳 第7次測量 中山道‐岐阜‐大津‐山陽道‐小倉‐九州東海岸‐鹿児島‐天草‐熊本‐大分‐小倉‐萩‐中国内陸部‐名古屋‐甲州街道 ・文化8年 1811年 67歳 第8次測量 甲府‐小倉‐鹿児島‐屋久島‐種子島‐九州内陸部‐長崎‐壱岐‐対馬‐五島‐中国内陸部‐京都‐高山‐飯山‐川越 913日間 ・文化12年 1815年 71歳 第9次測量 忠敬は参加せず。東海道‐三島‐下田‐八丈島‐御蔵島‐三宅島‐神津島‐新島‐利島‐大島‐伊豆半島東岸‐八王子‐熊谷‐江戸 ・文化13年 1816年 72歳 第10次測量 江戸府内 ・文化15年 1818年 4月13日 74歳で死去、喪を秘して地図製作を続行。 ・文政4年 1821年 没後 『大日本沿海輿地全図』完成、三ヶ月後喪を公表。 。明治16年 1883年 2月27日 (新暦) 没後 贈正四位。 現在 伊能忠敬海上引縄測量之碑(岩手県釜石市)。 忠敬測量200周年を記念して、2001年9月23日に建てられました。 Source:Wikimedia Commons 平成22年(2010年)、伊能忠敬作成の地図や使用した測量器具、関係文書など2345点が、「我が国の測量史・地図史上における極めて高い学術的価値を有する」として、「伊能忠敬関係資料」の名称で国宝に指定されました。これらは伊能家に伝来したもので、香取市の伊能忠敬記念館に保管されています。 現代における忠敬の人物としての評価については、渡辺一郎は、忠敬は才能こそあったものの、偉人や天才ではなく普通の人だったと述べた上で、「ただ、いささか好奇心が強く、凝り性で、根気がよい性格だった」と評しています。 また星埜由尚は、「愚直なまでの忍耐と努力」を挙げた上で、17年にわたって愚直に測量を続けたことは公共性(世のため人のため)という観念もあったのではないかとして、忠敬の生き方を、効率化や自らの利益が重視される現代におけるアンチテーゼとしてとらえています。 平成28年、伊能忠敬研究会が、忠敬の測量事業において協力した各地の人物を公表しました。これは忠敬の日記を基に作成されたもので、忠敬没後200年の節目の記念行事(交流顕彰発表会)を行う予定です。 2018年にはバーチャルリアリティ(VR)作品『伊能忠敬の日本図』が東京国立博物館と凸版印刷により制作・上映されました。 丸山古墳と忠孝記念碑につづく 千葉視察総合目次 |