バチカン博物(Musei Vaticani)
サンピエトロ大聖堂(Basillica San Pietorro)
サンピエトロ大聖堂の参道(Via Della Concillazione)
テヴェレ川河畔(Fuime Tevere)
サンタンジェロ城(Castel Sant' Angelo)
サンタンジェロ城橋(Ponte Sant' Angelo)
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この後、レパブリカ(Republica)駅から地下鉄を使いオッタヴィアーノ駅まで行き、バチカン博物館を視察する。
ローマの地下鉄ラインAのレパブリカ駅の標識
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
オッタヴィアーノ駅からバチカン博物館までは近い。ただし、途中下の写真にある大階段を上る。喘息持ちの筆者には結構きつい。
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
■バチカン博物館
バチカン市国には博物館(美術館)、図書館などが集中している。世界一の規模だ。
いずれも一日で見きれないものである。とくに博物館には、世界中の重要な文物が所蔵、展示されている。ローマの歴史地区に数ある博物館、美術館をさておき、これを訪問しない手はない。
バチカン博物館に入るには開門より相当早く、入り口に並ばないといけないとどの案内書に書いてあった。地下鉄の駅から博物館の入り口までは徒歩で5ー6分、到着すると、すでに行列ができていた。
行列の様子
バチカン博物館(美術館)の入り口
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
今回の探訪では時間がなく、すごく残念だったがわずか3時間ほどしかバチカンに滞在できなかった。最低一日、できれば2−3日時間をとってじっくり見たい場所だ。
下はバチカン博物館の入り口の案内板
バチカン博物館(美術館)の入り口の案内板
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
ところで、システィーナ礼拝堂もあるこのバチカン市国の博物館(美術館)には世界中から集められた文物がある。
たとえば、ボヘミアのプラハ城(現在、チェコのプラハ城)の部分物もスウェーデン経由でこの博物館に所蔵されているという。
常設展示場以外に、企画展示もあるので、行くたびに楽しめるだろう。
下は切符を売るブース。1階が団体客用、2階が個人客用である。混んでいる場合には、ここでかなりの行列になる。
バチカン博物館(美術館)の入り口
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
入場料は14ユーロ(2500円ほど)だ。
入場口を過ぎると下の中庭に出る。
バチカン美術館の中庭
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
バチカン博物館(美術館:(Musei Vaticani)
ローマ市内に位置するバチカン市国にあり、歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示する世界最大級の博物館(美術館)である。
カトリック教会の総本山サン・ピエトロ大聖堂の北側に隣接するバチカン宮殿の大部分を占める巨大な美術館である。
500年以上の歴史をもつバチカン博物館(美術館)は、新旧さまざまな美術館の複合体であり、イタリア語の館名は単数形のMuseoではなくMuseiと複数形になっている。
公式の館名は「教皇の記念物・博物館・ギャラリー」(伊:Monumenti, Musei
e Gallerie Pontificie/英:Pontifical Monuments, Museums and Galleries)と言う。
古代(ギリシャ・ローマ)彫刻、エジプト美術、エトルリア美術、現代キリスト教美術などの専門美術館のほか、ミケランジェロの絵画で知られるシスティーナ礼拝堂、バチカン図書館、中世の教皇庁の建物の一部(「ボルジア家の間」、「ニコラウス5世の礼拝堂」、「ラファエロの間」などを含む)も見学コースに含まれ、これらを総称して「バチカン美術館」と称している。
キリスト教美術のみならず、古代ギリシャなどの異教の美術や、世界各地の民族美術なども幅広く収集展示されている。
参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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バチカン博物館(美術館)の起源
起源は、枢機卿ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ(のちのユリウス2世、在位1503年−1513年)の古代彫刻コレクションにまでさかのぼる。1503年に教皇になったユリウス2世は、バチカン宮殿内の「ベルヴェデーレの中庭」に、枢機卿時代に自らが収集していた『ベルヴェデーレのアポロン』などの古代彫刻を配置した。
同じ頃、1506年にはローマ郊外で古代の彫像『ラオコーン』が発掘された。『ラオコーン』群像は当時の芸術家たちの間で評判になり、発見直後、ユリウス2世によって購入され、「ベルヴェデーレの中庭」に置かれることとなった。これらの古代美術はミケランジェロをはじめ、ルネサンス期の芸術家たちの表現に多大な影響を与えたことが知られている。
歴代のローマ教皇は同時代の芸術家を手厚く保護し、また多くの美術品を収集した。こうして18世紀後半にはベルヴェデーレの中庭を含むピオ・クレメンティーノ美術館が成立した。19世紀にはエジプト美術館、エトルリア美術館、世俗美術館、キリスト教美術館などが次々に増設され、20世紀に至るまでバチカン美術館の拡大は続いた。
参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ところで、中庭にはなぜか大きな松ぼっくりがある。Cortile della Pignatというが、これは下の写真にあるまつぼっくりのこと。これにはびっくり!
システィーナ礼拝堂もあるバチカン美術館(博物館)の中庭(Cortile della Pigna)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
中庭から階段を上がり、コンクラーベで一躍世界的に有名となったシスティーナ礼拝堂もあるバチカン博物館に入る。
実際ぶはシスティーナ礼拝堂の中に歴史・文化美術館がある、いうのが正解である。中に入ると、回廊が延々と続き、その両側、天井に絵画、地図、展示物が並んでいる。
この後、約3時間、バチカン博物館を見学する。 以下は地図の回廊。イタリアの地図が回廊の両側に展示されている。
地図の間の壁には天文学者イニャーツィオ・ダンティの下絵に基づき数10の地図がフレスコ画で描かれている。
システィーナ礼拝堂もある
バチカン美術館(博物館)の地図の回廊(Gallery of Maps)、
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
バチカン美術館(博物館)の地図の回廊(Gallery of Maps)、
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
回廊では古代から中世までのさまざまな彫刻、彫像が展示されている。下は「燭台の回廊」。ここでは回廊の両側に燭台彫刻が置かれている。
システィーナ礼拝堂もあるバチカン美術館(博物館)。
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
駆け足で探訪したが、それでも全体の半分も見れていないようだ。なにしろ1日でローマ歴史地区を探訪する計画なので諦める。次回来たときじっくり見たい。
バチカン博物館(美術館:(Musei Vaticani)
ローマ市内に位置するバチカン市国にあり、歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示する世界最大級の博物館(美術館)である。
カトリック教会の総本山サン・ピエトロ大聖堂の北側に隣接するバチカン宮殿の大部分を占める巨大な美術館である。
500年以上の歴史をもつバチカン博物館(美術館)は、新旧さまざまな美術館の複合体であり、イタリア語の館名は単数形のMuseoではなくMuseiと複数形になっている。
公式の館名は「教皇の記念物・博物館・ギャラリー」(伊:Monumenti, Musei
e Gallerie Pontificie/英:Pontifical Monuments, Museums and Galleries)と言う。
古代(ギリシャ・ローマ)彫刻、エジプト美術、エトルリア美術、現代キリスト教美術などの専門美術館のほか、ミケランジェロの絵画で知られるシスティーナ礼拝堂、バチカン図書館、中世の教皇庁の建物の一部(「ボルジア家の間」、「ニコラウス5世の礼拝堂」、「ラファエロの間」などを含む)も見学コースに含まれ、これらを総称して「バチカン美術館」と称している。
キリスト教美術のみならず、古代ギリシャなどの異教の美術や、世界各地の民族美術なども幅広く収集展示されている。
参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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バチカン博物館(美術館)の主な収蔵品を示すと以下の通りだ。
- ベルヴェデーレのアポロン』(ギリシャの原作のローマ時代のコピー、2世紀)(ピオ・クレメンティーノ美術館)
- 『ラオコオン』(ローマ、1世紀)(ピオ・クレメンティーノ美術館)
- ミケランジェロ『創世記』(1508年−1512年)(システィーナ礼拝堂)
- ミケランジェロ『最後の審判』(1536年−1541年)(システィーナ礼拝堂)
- ラファエッロ『アテナイの学堂』(1509年−1510年)(ラファエッロの間)
- ラファエッロ『キリストの変容』(1520年)(絵画館)
- バチカン博物館(美術館)の見学コースに含まれるモニュメント
- システィーナ礼拝堂 シクストゥス4世により1477年−1480年に建設された。ミケランジェロの天井画『創世記』(1508年−1512年)と祭壇壁画『最後の審判』(1536年−1541年)で知られる。側壁のキリストとモーゼの生涯をテーマにした壁画は、ペルジーノ、ボッティチェッリ、ギルランダイオらの作。
- アパルタメント・ボルジア スペインのボルジア家出身の教皇アレクサンデル6世が1492年から1503年まで居住した。ピントゥリッキオが壁画装飾を担当している。
- 現代キリスト教美術コレクション パウロ6世(既出)の呼びかけにより20世紀の芸術家から寄贈された現代宗教美術のコレクションで、上述の「アパルタメント・ボルジア」やシスティーナ礼拝堂の地下などに展示されている。
- ラファエッロの間
「ボルゴの火災の間」「署名の間」「ヘリオドロスの間」「コンスタンティヌスの間」から成る。これらの部屋にはユリウス2世(既出)の命でラファエッロが1508年−1524年にかけて壁画を制作した。「署名の間」の『アテナイの学堂』はラファエッロのと言うよりは西洋古典絵画のもっとも著名な作品の一つであろう。
- ニコラウス5世の礼拝堂 13世紀の建造で15世紀に改築されている。フラ・アンジェリコの壁画が残されている。
- その他、聖ピウス5世のアパルタメント、ソビエスキの間、無原罪のお宿りの間、ウルバヌス8世の礼拝堂、キアロスクーロの間、ラファエッロのロッジアなどがある。
バチカン宮殿内の美術館・ギャラリー
- ピオ・クレメンティーノ美術館 18世紀後半に設置。古代彫刻の名品が並ぶベルヴェデーレの中庭を含む。館名はピウス6世(在位1775年−1799年)とクレメンス14世(在位1769年−1774年)を記念して付けられた。
- グレゴリアーノ・エジプト美術館 1839年、グレゴリウス16世(在位1831年−1846年)によって開館。
- グレゴリアーノ・エトルリア美術館 1837年、グレゴリウス16世によって開館。エトルリア(古代イタリア)の美術品を展示する。ギリシャの壷のコレクション、ギリシャ・オリジナル彫刻の間が隣接する。
- キアラモンティ美術館 19世紀初めにピウス7世(在位1800年−1823年)が設置。古代彫刻1,000点あまりを展示。
- ブラッチョ・ヌオーヴォ 1822年、ピウス7世によって建設される。「ブラッチョ・ヌオーヴォ」はnew wing(新館)の意である。
- バチカン図書館 起源は4世紀にさかのぼるとされる、世界有数の図書館。蔵書は100万冊に及び、聖書などの貴重な古写本やグーテンベルク聖書などのインキュナブラ(初期刊本)を多数所蔵する。
- 地図のギャラリー 幅6m、長さ120mの大ギャラリーの壁面にイタリアや教皇領の地図がフレスコで描かれる。1580年−1583年に描かれたものである。
- 他に、碑文のギャラリー(一般には非公開)、燭台のギャラリー、タペストリーのギャラリーなどがある。
つづく
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