エントランスへはここをクリック   



Dサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂
Rome Histric District in ItalyD
-Basilica di Santa Maria Maggiore-

青山貞一 Teiichi Aoyama

2008年6月2日 2009年1月20日 転載禁

       青山貞一 ローマ短紀行 内容目次
@ローマ歴史地区とその魅力 Jサン・ピエトロ広場・大聖堂
A1日で回るローマ歴史地区ガイド Kサンタンジェロ城、イタリア最高裁
Bローマ歴史地区1日コース Lポポロ広場・ピンチョの丘
C共和国広場とオペラ座 Mコロッセオ
Dサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂 Nフォロ・ロマーノ
Eサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会 Oマルケス劇場
Fバチカン博物館(美術館) Pアンジェンティーナ遺跡広場
Gバチカン博物館(ラファエロ) Qパンテオン
Hバチカン博物館(フォルリのフラスコ画) Rトレビの泉
Iバチカン博物館(システィーナ礼拝堂) Sスペイン広場





共和国広場(Repubblica)
ローマ・オペラ座(歌劇場:Teatro dell' Opera)
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(Santa Maria Magggiore)
サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会(Santa Maria degli Angeli)
ローマ・テルミニ駅

M:地下鉄駅(Metro)




サンタマリア・マッジョーレ大聖堂

 カフェから歩いて5分足らずサンタマリア・マッジョーレ大聖堂に到着。

 聖母マリアの教会としては世界一の大聖堂だ。午前7時からはじまる早朝のミサに参加する予定である。


 7時より少し前についたので、大聖堂を外からグルーと一周してみる。下の写真は大聖堂を後ろから見たところ。有名なオリベスク(尖塔)が立っている。


裏から見たマッジョーレ大聖堂(夜明け)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 下はマッジョーレ大聖堂を正面から撮影したもの。あまりにも横幅がひろく、私のニコンのデジカメでは広角にしても全部が入りきれない。


マッジョーレ大聖堂(正面)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


 
下は正面玄関前にある噴水である。


マッジョーレ大聖堂前の噴水(夜明け)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


朝日に映えるマッジョーレ大聖堂
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 そうこうしているうちに7時となり、大聖堂に入る。内部は思ったより広く荘厳で華麗だ。

 サンタマリア・マッジョーレ大聖堂の内部には下の写真のように36本の柱がある。

 これらの石は古代ローマの神殿から運ばれたという。これら36本の柱と中央の祭壇の後ろを飾るモザイクは5世紀につくられている。


マッジョーレ大聖堂内部
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 ところで、世界のカソリック教徒にとって垂涎の的となっている大聖堂であっても、私のようにキリスト教徒ではない者にとって、大聖堂や教会は一歴史的建造物としか映らない。

 だが、実際に大聖堂のなかに入ると、いつしかその荘厳な雰囲気、いや西欧中世の精神文化の大きさに圧倒される。

 私自身、西欧、東欧を問わず欧州の多くの大聖堂に接し、大聖堂のなかに入り、時としてミサにも遭遇した。

 数100年を経ても今なおひとびとの心、精神をひきつけるこれらキリスト教精神文化には驚かされるばかりだ。

 大聖堂は狭義には司教座聖堂あるいは主教座聖堂のこと、すなわち、司教(主教)制度を持つキリスト教教派において司教(主教)のカテドラ(座)が置かれている聖堂のことを意味する。

 英語等で「カテドラル」というのはこのカテドラからきている。建物によっては一般の慣行として、大寺院寺院の訳語が定着しているものもある。司教(主教)制度を持たない教派の寺院であっても、大聖堂という名を有するものがある。

 
サンタマリア・マッジョーレ大聖堂は、4世紀、法王であったリベリウスの夢に聖母マリアが現れ、「今晩雪が降った場所に教会を建てよ」と命じたことに発している。

 8月、夏にもかかわらずこの場所に雪が降ったという。サンタマリア・マッジョーレ大聖堂は、4世紀に建立されて以来、何度となく改築、改修を繰り返してきた。大聖堂では、各時代の芸術的な手法をあちこちに見て取れる。

 下は正面玄関を入ったところにある大聖堂の平面図。



マッジョーレ大聖堂の平面図
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 下は大聖堂に入った後、後ろを振り向いて撮影したもの。さすがマリア様の世界一の大聖堂。ステンドグラスにもマリア像がある。


マッジョーレ大聖堂のステンドグラス
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


マッジョーレ大聖堂内部
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
Basilica di Santa Maria Maggiore

 イタリア、ローマにあるカトリック教会の聖堂。「聖なるマリアにささげられた聖堂」の意で、ローマの四大バシリカ(古代ローマ様式の聖堂)の一つに数えられる。

 四大バシリカとはこのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とサン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(城壁外の聖パウロ大聖堂)である。さらにサン・ロレンツォ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(城壁外の聖ラウレンツィオ大聖堂)を加えて五大バジリカと呼ぶこともある。 

 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は古代キュベレ神の神殿があった場所に築かれた。数回にわたる改修と1348年の地震に伴う崩壊の危機を乗り越え、ローマのバシリカ様式の聖堂では唯一原構造を残している貴重な建築物である。

 「サンタ・マリア・マッジョーレ」(聖母マリアの聖堂)という名称には二つの意味がある。

 一つは世界の聖堂の中でも特に重要な教会、まさに母なる教会であるということ。第二にカトリック信仰において古代より尊重されてきた聖母マリアへの崇敬を表す聖堂であるということである。

 世界中に聖母マリアにささげられた聖堂があるが、その中で最大のものがサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂である。

 アヴィニョン捕囚からローマ教皇がローマに戻ったあと、ラテラノ大聖堂が荒れ果てていたため、一時的にサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂が教皇宮殿として用いられていた。後にバチカンに教皇宮殿がつくられ、教皇はそこに移って現代に至っている。

 1929年に結ばれたラテラノ条約のとりきめによって、イタリア政府は、バチカン市国外であってもサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂におけるバチカンの特別な権利を認めている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 さらに天井に輝くマリアの戴冠は13世紀に造られたものである。


マッジョーレ大聖堂の天井画
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


マッジョーレ大聖堂の天井画
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 下は私たちも午前7時からミサに参加したパオリー名礼拝堂は17世紀後期バロックのものである。 祭壇に向かって右側にあるシスト5世の礼拝堂はルネッサンス後期、左側にある。


マッジョーレ大聖堂の早朝ミサ(7時15分
このパオリー名礼拝堂は17世紀後期バロック建築
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

つづく