ボロブドウール寺院遺跡群 Archaeological site of Borobdur temple ボロブドゥール寺院の歴史概要 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2017年1月31日 独立系メディア E−wave Tokyo 無断転載禁 |
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◆ボロブドウール寺院の歴史と概要 ボロブドゥール寺院遺跡群は、インドネシアのジャワ島中部にある仏教寺院の石造遺跡群で、ユネスコの世界遺産(文化遺産)の一つです。
レリーフは、その構図の巧みさ、洗練された浮き彫り彫刻の技法、細部表現の優雅さで知られ、仏像とともにインドのグプタ様式の影響が強く認められるとされています。 ボロブドゥールはまた、その形状から世界最大級のストゥーパ(仏塔)でもあります。 円形壇の上に築かれた釣鐘状のストゥーパ ストゥーパとは、釈迦の遺骨や遺物などをおさめた建造物ですが、ボロブドゥールは、さらにその内部にも多数のストゥーパを有する特異な構造を呈しています。 ストゥーパの釣鐘状になっている部分は、一辺23cm大の石のブロックを交互に積み上げ、中の仏像を拝することができるようになっています。漆喰などの接着剤の類を一切用いることなく積まれています。 ストゥーパ72基は、全体では三重円を描くように並び、頂上には釈迦の遺骨を納めたとされるひときわ大きなストゥーパがあり、天上をめざしています。この中心塔には大日如来を置かず空っぽにしており、大乗仏教の真髄である「空」の思想を強調しているとされ、ジャワ仏教の独自性が示されます。 ジョグジャカルタの北西にあるボロブドゥール寺院遺跡群 出典:Wikipedia ボロブドゥールは、それ自体が仏教的宇宙観とくに密教的宇宙観を象徴する巨大な曼荼羅といわれ、一説には、須弥山を模したものとも考えられています。ボロブドゥールは、その規模と構造の特異性より、ミャンマーのバカン、アンコール・ワットと並び、東南アジアの代表的な仏教遺跡とされています。 1873年のボロブドゥール 2006年5月27日に起こったジャワ島の大地震で寺院の石塔の一部が崩れるなどの被害を受け、学者群が調査のあと、修復を予定しています。 ◆ボロブドゥール寺院遺跡群の世界遺産登録 ボロブドゥール遺跡(Borobudur)は、インドネシアのジャワ島中部のケドゥ盆地に所在する大規模な仏教遺跡で世界的な石造遺跡。世界最大級の仏教寺院であり、「ボロブドゥール寺院遺跡群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。
つづく |