A Field Trip on Environmental Mission, Strategy and Policy
in State, Cities and NPO/NGOs in California, March 2008

5日目:タホ湖 南
青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
March 2008 転載禁
カリフォルニア環境紀行:5日目:タホ湖 南 全体概要  初日;SanFrancisco
2日目:SanFrancisco(Greenaction) 2日目:Oakland City-Berkeley(GAIA) 2日目:SFO Down Town
3日目:SFO Golden Gate Park  3日目:City of SFO  3日目;Berkeley(Urban Ore, GCM)
4日目:San Pablo Bay  4日目: Sacramento (State EPA, State Assembly, State University)
 5日目:LakeTahoe South  5日目:LakeTahoe North   5日目:Sacramento Old Town
 6日目:Altamont Path(Wind Farm)  6日目:SantaCruz & Half Moon Bay
 番外;Flower

◆2008年3月28日(木) 

 午前8時過ぎにおきる。天気予報ははずれ、雲はあるが晴れている。

 このホテルでもコンチネンタルの朝食が付いているはずなので受付に行くと、受付のすぐ隣にコーヒー、紅茶、アップル・オレンジのジュースがあり、バナナ味とアップル味のマフィンがおいてある。

 それらを必要なだけとって自分の部屋で食べる仕組みだ。ここのマフィンは結構いける。簡単に朝食を済ませ、防寒対策をする。もっぱら私たちはカナダのノヴァスコシア州ハリファックスに最初に行ったとき、2月中旬で気温はマイナス20度だった。それを思えば3月下旬のタホ湖などたいしたことはないはずである。

タホ湖は標高が2000m級の場所に東京23区部を超える面積の湖がある。天気が悪いと何が起こるか分からないという先入観念があった。この時期、現地は天気がよければそれほど寒くもなく、車のタイヤも普通のタイヤで十分なはずである。

ところでサクラメントからカリフォルニア州とネバダ州の境界線上にあるタホ湖には、州際フリーウェー80号線で行くルートと、同じく州フリーウェー50号線で行く2つがある。前者はタホ湖に北から入るルート、後者はタホ湖に南から入るルートである。

 いろいろ思案したが、行きは距離的に短い南ルートを選んだ。これは大正解だった。というのも単にサクラメントとの間の距離が短いというだけでなく、自然景観が圧倒的に南から湖岸を北に向うカリフォルニア州側のルートの方がすばらしい。米国を代表する大自然を満喫できたからだ。

 私たちは最終的にサクラメント市街からフォルサム、シングル・スプリング、ツインブリッジを経由し、州フリーウェー50号で南タホに行き、南タホから湖のカリフォルニア側の湖畔を北上。


タホ湖周辺の地形。2000〜3000m級の山脈が連なる

 タホ町まで行き、さらに湖岸をキングスビーチまで登る。そこから州際フリーウェー80号まで行き、最終的に北ルートでサクラメントまで一気に帰ることにした。

 これらのルートは、合計400kmの道のりとなる。北ルートの延長には、ネバダ側にリノという地域で有名なリゾート地があるが、日帰りということもありリノまで足はのばさなかった。

さて、肝心なタホ湖の自然景観だが、これはまさに筆舌に尽くしがたいすばらしいものだった。実際、3月下旬と気候、天候上非常に厳しい時期だったが、逆にこの時期ならではの自然景観が楽しめる。すなわち、山々には雪がある。

 しかも気温が低いために水蒸気が発生しずらく、大気がクリアーとなって遠くの景色が鮮明に見える。当然、写真の撮影にも適する。もちろん、タホ湖の周辺地域には全米を代表するスキーなど冬のリゾート、リクレーション地域ある。私たちがタホに行った日は金曜なので、週末にタホでスキーなどのリクレーションを楽しむひとびとの姿はほとんど見えなかった。


   ●訪問先:タホ湖(Lake Tahoe)

     視察ルート:サクラメント市街からフォルサム、シングル・スプリング、
      ツインブリッジを経由し州道50号で南タホまえ行き、南タホから
      タホ湖のカリフォルニア側湖畔を視察しながら北上、タホシティー
      に行く、さらにタホ湖岸をキングスビーチまで登り、そこから州際
      ハイウェー80号まで州道で行き北ルートでサクラメントに帰る。

     *30年近く前、今で言う戦略的環境アセスメント、当時は国家
      環境政策法(NEPA)と地域環境資源管理計画の一大事例と
      なったタホ湖岸環境資源管理計画と同計画への計画アセスメント
      について当時、事例調査を行った。今回、その現場を視察した。

     *タホ湖はカリフォルニア州とネバダ州の境界線上、しかも海抜
      2000〜3000mの山脈地域にあり、米国有数の自然景観、
      自然環境保護地域、キャンプ、湖上スポーツなどの野外リクレー
      ション地域である。

   *市民、NGOによるタホ湖保全活動について情報収集
     視察・議論:サクラメント市内→連邦道路50号→南タホ湖→
       タホ湖岸→タホ町→キングスビーチ→州際フリーウェー80号線
       →サクラメント市のルートで視察要所で車を降り現地視察・現地
       の自然保護、行政関係者と議論

    タホ湖ビジター用公式サイト http://www.visitinglaketahoe.com/
   
    タホ湖地域管理関連Web http://www.fs.fed.us/r5/ltbmu/projects/

    タホ湖事務所Web(ネバダ側) http://www.rci-nv.com/tahoe.asp



タホ湖へのアクセス。南側は州ハイウェー50号線、
北側は州際ハイウェー80号線となっている。


 私たちは州フリーウェー50号でサクラメント市街からフォルサム、シングル・スプリング、Kyburz、ツインブリッジを走破した。そして南タホ(South Lake Tahoe)に近づくにつれ、やっと以下の写真にあるような自然景色にであった。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California

南ルートの場合、南タホ湖という町で大きく二つに分かれる。

 ひとつはカリフォルニア州側を北上するルート、もうひとつはネバダ側を北上するルートだ。おそらくどちらもすばらしい自然景観が堪能できるのだろうが、時間の関係もあり私たちは西側のカリフォルニア側のルートを選んだ。

南タホ町で休憩する。ここには食べ物、飲料水、雑貨などを売っている店がいくつかある。お昼も近くなっているので、ピザ、オレンジ、水などの飲み物を買い入れる。

 ここにはタホ湖の環境保全に関連したNPOグループの事務所もあり立ち寄る。まだ初春なので訪問客は少ないが、夏になると多くの人々がキャンプ、湖岸リクレーション、観光で集まる。環境NPOはそれらの人々へ環境保全を呼びかける役割を過去果たしている。

 この地域の植生はユウカリやマツが多く、一度火がついたらなかなか止まらないため、山火事から自然や景観を守る活動にも力を入れている。NPOでは、山火事の危険性についての普及啓発にも努めているという。


南タホ町にあったタホ湖関連の環境NPOの事務所
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California

 南タホ町から道沿いに山を登りつめると、下のような光景が忽然と現れる。車内から撮影した写真ではよく見えないが、下の写真には2000から3000m級の山の間にタホ湖が写っている。この辺は下の写真にあるように、すでに2000m以上の山脈のなかにある。


最初にタホ湖が見えた場所。青い湖面が見える。
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California


次第にタホ湖が近くに見えてきた。青い湖面が見える。手前の木は松
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California

 さらに道沿いに北上すると要所にヴィスタ・ポイントがあった。ここから見るタホ湖はもう絶景以外のなにものでもない。超すばらしいのひとことである。

 最初のビスタ・ポイントで食事を取る。


カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるタホ湖。
そのすばらしい自然景観は米国屈指
Photo: Excellent and beautiful natural landscape in early spring Lake Tahoe
撮影
:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California


カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるタホ湖。
そのすばらしい自然景観は米国屈指
Photo: Excellent and beautiful natural landscape in early spring Lake Tahoe
撮影
:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California

 風がないのでそれほど寒くない。近くには公衆トイレもある。ただし地面には積雪があり要注意だ。湖岸を回る道路は片側一車線、対面で二車線だが、要所に追越ができるように配慮がなされている。

 おそらく湖岸を回る路線バスがあるはずだが、現地に数時間いる間にバスは一台も見ることはなかった。


カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるタホ湖。
そのすばらしい自然景観は米国屈指
Photo: Excellent and beautiful natural landscape in early spring Lake Tahoe
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California

 またいずれのビスタポイントも観光客もまばらだ。



カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるタホ湖。
そのすばらしい自然景観は米国屈指
Photo: Excellent and beautiful natural landscape in early spring Lake Tahoe
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Lake Tahoe, California


 つづく

カリフォルニア環境紀行:全体概要  初日;SanFrancisco
2日目:SanFrancisco(Greenaction) 2日目:Oakland City-Berlely(GAIA) 2日目:SFO Down Town
3日目:SFO Golden Gate Park  3日目:City of SFO  3日目;Berkeley(Urban Ore, GCM)
4日目:San Pablo Bay  4日目: Sacramento(State EPA, State Assembly, State University)
 5日目:LakeTahoe South  5日目:LakeTahoe North  5日目:Sacramento Old Town
 6日目:Altamont Path(Wind Farm)  6日目:SantaCruz & Half Moon Bay
 番外;Flower