今日はサンフランシスコから１２０〜１３０ｋｍ離れたカリフォルニア州の州都、サクラメントに移動する日だ。３日宿泊した南サンフランシスコのホテルをチェックアウトする。このホテルには大変お世話になった。

　午前９時過ぎ、ホテルから州のハイウェー１０１号線を使っていつものようにサンフランシスコのダウンタウンに入るが、今日はベイ・ブリッジではなく、１０１号線からダウンタウンを経由し、サンフランシスコの北西にある有名なゴールデンブリッジをわたり、サン・パブロ湾沿いに１０１号線から３７号線そして８０号線を乗り継ぎ、州都のサクラメントに行く計画だ。


サンフランシスコからサクラメントに行くルート
(途中のヴァジェロまでのルート）

　というのも、２５日、２６日とBARTやベイ・ブリッジ経由でサンフランシスコから対岸に行っている。そこで、少々遠回りになるが通常の８０号ルートではなく、１０１号からサンパブロ湾沿いに北上し、１２０ｋｍほど走り州都、サクラメントに向うことにしたのである。そうすれば、ベイ・ブリッジ同様、ゴールデンブリッジのロード・プライシングの現場も見れるからだ。

　この計画は実際、大いに功を奏した。

　サンフランシスコの北にあるサン・パブロ湾沿いの干潟などの湿地、生態系、それにこの地域ならではの自然景観が存分に楽しめたからである。事実、３７号線には要所にビスタ・ポイントといって駐車場つきのビューポイントが用意されており、市民は高速道路から脇にはなれ、案内解説板がついたビューポイントで地域の自然や生態系、自然、景観を存分に楽しめる。

　最初は、ゴールデンゲートブリッジだ。サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジをわたる途中に、案の定、ベイ・ブリッジ同様、トールゲートがあった。この料金所は、サンフランシスコ市内に橋を渡って入る側のみ設置されている。もちろん、これによって大幅な交通量の削減は期待できない。


金門橋の出口にある料金所。ＳＦＯに入る側だけ料金が徴収される
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10


金門橋の出口にある料金所。ＳＦＯに入る側だけ料金が徴収される
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10

　いわゆる賦課金タイプのロードプライシングである。今日のようにサンフランシスコ市内から外に出る場合には料金は徴収されない。ちなみに通行料は４ドルである。


金門橋を渡る
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10

　橋を渡るとすぐのところに、ゴールデンゲートブリッジだけでなく、サンフランシスコのダウンタウンやツイン・ピークスを一望できるビスタ・ポイント、展望台があった。

　ここから見るゴールデンゲートブリッジそれにサンフランシスコの景観は抜群である。しかも、天気予報がはずれ今日も超好天である。ここからはさらにサンパブロ湾やその入り口にある欧州の地中海に似た景観を持つリゾート地も見える。


金門橋
Golden Gate Bridge Park vista point
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10


金門橋を渡ったところにあるビスタ・ポイントにあった地域の生態系・地形の解説
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10

　ビスタ・ポイントというだけあり、ここからはサンパブロ湾、サンフランシスコ湾の入り口、ゴールデンゲートブリッジはじめベイブリッジ、リッチモンド・ラファエロブリッジなど、すばらしい眺望と景観が楽しめる。ちょうど逆行だったので、逆行モードでデジカメのシャッターを切る。


金門橋を渡ったところにあるビスタ・ポイントからみたサンフランシスコ市街とベイ・ブリッジ。
Dwn town San Francisco7s view from Golden Gate Bridge Park vista point
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 逆行モード


金門橋を渡ったところにあるビスタ・ポイントからみたリッチモンドラ・ファエロ橋
Richmond・San Rafael Bridge view from Golden Gate Bridge Park vista point
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 逆行モード


金門橋を渡ったところにあるビスタ・ポイントからみたサンフランシスコ方面を見る
view of San Francisco down town from Golden Gate Bridge Park vista point
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 逆行モード

　ここから１０１号線を飛ばしサン・ラファエロに行く。

　１０１号は州のフリーウェーだが、この場所でも下の写真にあるように、多いところでは方側５車線もある。これには改めて驚く。


サンパブロ湾沿いの州フリーウェー１０１号
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10

　サンパブロ湾を右手に見ながらラファエロ・ビレッジまで行き、そこで１０１とはお別れし、シアーズポートハイウェーに移る。ここまでくると、周りには町や建築物はほとんどなくなり、湿地や小さな湖、草原が両側に続く。


サンパブロ湾 San Pable Bay
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 逆行モード

　この辺では、要所に自然観察のためのビィスタ・ポイントがあるので、車から降りて自然観察を楽しむ。野鳥の宝庫、干潟っぽい湿原、クリークがあちこちに散在する。


サンパブロ湾周辺地域　San Pable Bay area
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10


３７号線沿いのビスタポイントにある説明板
これは地域の運河を湿地と緑地に開拓してきた歴史の解説
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10


３７号線沿いのビスタポイントにある説明板。
これは地域の生態系についての解説
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10


３７号線沿いにある湿地(Marsh)
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10
　
　３７号線で３５ｋｍほど行くと、Vallejoという町に入る。ここで３７号線はオークランド、バークレーから北上する幹線フリーウェーの州際道路８０号線と合流する。

　ここから目的地のサクラメントまでは８０号線一本をひたすら走ることになる。距離は約８０ｋｍだ。８０kmといっても、８０号や５号など州際フリーウェー（日本で言えば東名などの国土幹線自動車道）は制限速度が通常時速６５マイル、約１００ｋｍ/ｈだから、一時間足らずだ。


３７号線から８０号線に入った後、サクラメントまでのルート

　途中、アメリカン・キャニオン、フェア・フィールド、ヴァッカヴィル、ディクソン、デービスなどの地域を通過する。デービスはカリフォルニア大学デービス校があるあのデービスである。

　サンパブロ湾北東のVallejoからサクラメントまで８０ｋｍの沿道は、農地か草原ばかりで、ときおり大きな中古車販売店などがあるだけの単調な景観と眺望だった。

　やっとのことでサクラメントに近づく。ここで州際ハイウェー８０号線からサクラメント市街地に向かうジェファーソン通りに乗り換える。乗り換えないで８０号あるいは州ハイウェー５０号線を使うとそのままタホ湖にむかうことになる。




　つづく