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(1)序論 (2)富士山型 (3)釣り鐘型 (4)砲弾型 (5)航空管制型 (6)中東特別型 (7)日本の消費高齢化の現状と将来 (8)世界の人口問題と持続可能性 ここでは、人口ピラミッドタイプ別国家、地域とその特徴のうち、<航空管制塔型>について解説します。 ◆<航空管制塔型> 人口ピラミッドの諸国家と諸地域 【将来人口 2100/2017】 減〜大幅減 ◆<航空管制塔型> 人口ピラミッドに実際に属する国と地域 Other non-specified areas アジア Armenia Azerbaijan Eastern Asia Japan Lebanon Thailand 欧州 Austria EUROPE Germany Italy Malta Portugal 東欧(含 バルカン半島諸国) Belarus Bosnia and Herzegovina Bulgaria Croatia Czech Republic Eastern Europe Estonia Greece Hungary Latvia Lithuania Mntenegro Poland Republic of Moldova Romania Russian Federation Serbia Slovakia Slovakia Ukraine 中南米 Costa Rica カリブ海諸島 Aruba Cuba Jamaica ◆<航空管制塔型人口ピラミッドの特徴> このタイプは、日本が一番顕著であり、著しい少子高齢化が原因となっています。 日本がその代表例で世界で少子高齢化が一番顕著です。その他としては、ドイツ、イタリア、イラン、東欧のウクライナ、ロシア、ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア、ブルガリアなどとともに、バルト三国、キューバ、ギリシャ、韓国が含まれます。さらに、欧州全体もこのタイプに含まれますが、日本、東欧ほど顕著ではありません。 日本の場合、第一次ベビーブーム、第二次ベビーブームで人口が増えましたが、その後人口がゆっくりと減り続け、さらにその後人口が顕著に減っています。その結果、2010年をピークに、今後2100年に向け単調減少となります。しかも、第一次ベビーブームによる高齢化が一段落しても、第二次ベビーブームによる高齢化が続き、他方は継続し、若年層の負担が増大し続けます。 ◆地図に見る現在の国別の人口成長率(2017年時点) 赤系は増加率が高い国、青系は増加率が低い国 世界の大部分の諸国が赤系です。とくに人口成長率が高い国々は、アフリカ諸国、中東のイラク、イエメンです。成長率は低いながら米国、ロシア、英国、中国、フランス、ドイツ、北欧諸国、オーストラリアなどのいわゆる先進諸国も含まれます。 一方、青系には、戦争で破壊されたシリア以外に、バルト諸国のリトアニアとラトビア、バルカン諸国のギリシャ、クロアチア、ボスニア、セルビア、南欧のスペイン、ポルトガル、イタリア、東欧のルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ウクライナ、中欧アジアのジョージア、さらに世界一少子高齢化国である日本などが含まれます。日本はアジアで唯一の人口マイナス成長国です。 Source:Population Pyramid Source:Population Pyramid ◆地図に見る現在の国別の人口密度(2017年時点) 人口密度は赤が一番高く、濃い橙、橙、黄、薄黄、白の順で低くなっています。 一見して分かるように世界で一番人口密度が高い地域はアジアであり、なかでもインド、バングラデッシュなどが赤色で高密度となっています。 濃橙には、日本、韓国、パキスタン、ベトナム、フィリピン、英国(ブリテン島)、ベネルックス3国などが、さらに橙色には、中国を筆頭に、ドイツ、イタリア、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、DPRK(北朝鮮)などが含まれます。 他方、人口密度が薄黄、白の低い国としては、モンゴル、キルギス、ロシア、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、チュニジアなどが含まれます。 Source:Population Pyramid Source:Population Pyramid (1)序論 (2)富士山型 (3)釣り鐘型 (4)砲弾型 (5)航空管制型 (6)中東特別型 (7)日本の消費高齢化の現状と将来 (8)世界の人口問題と持続可能性 |