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人口ピラミッドから見える
世界各地、国家の現状と将来(4)
砲弾型人口ピラミッド

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2019年2月24日
独立系メディア E-Wave Tokyo 
無断転載禁


(1)序論  (2)富士山型  (3)釣り鐘型  (4)砲弾型  (5)航空管制型  (6)中東特別型
(7)日本の消費高齢化の現状と将来  (8)世界の人口問題と持続可能性


 ここでは、人口ピラミッドタイプ別国家、地域とその特徴のうち、<砲弾型>について解説します。

◆<砲弾型> 人口ピラミッドの諸国家と諸地域

 
【将来人口 2100/2017】 微増〜増


◆<砲弾型>人口ピラミッドに実際に属するの国と地域の特徴

developed countries More developed regions

アジア
South-Eastern Asia Turkey

欧州
Denmark Finland France Iceland Ireland Luxembourg Northern Europe Norway 
Sweden Switzerland United Kingdom

北米
Canada NORTHERN AMERICA United States of America

オセアニア 
Australia Australia/New Zealand Belgium Guam OCEANIA

中南米
Argentina rgentina Ecuador Mexico Panama Peru South America Uruguay
Venezuela (Bolivarian Republic of)


◆<砲弾型>人口ピラミッドの国と地域の特徴

 この砲弾型の大きな特徴は、少子も、高齢化も目立たないこと、将来人口も緩やかながら増える点です。これは砲弾型が先端以外が円筒形でゼロ歳から高齢手前までズンドー型となっていることによります。
 砲弾型は。釣り鐘型と似ていますが、将来人口がゆっくりと人口が増えてゆく点で異なるタイプです。欧米、オセアニアの先進国に多いタイプです。

 砲弾型には、フランス以外に、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの移民でできた国、移民を受け入れている国に多いタイプです。

 また「幸福度ランキング」の上位国であるデンマーク、フィンランド、アイスランド、スウェーデン、ノールウェーなどの北欧諸国もこの砲弾型です。

 また、オセアニア諸国、中南米諸国、カリブ海諸国もこれに含まれます。


◆地図に見る現在の国別の人口成長率(2017年時点)  
  赤系は増加率が高い国、青系は増加率が低い国

 世界の大部分の諸国が赤系です。とくに人口成長率が高い国々は、アフリカ諸国、中東のイラク、イエメンです。成長率は低いながら米国、ロシア、英国、中国、フランス、ドイツ、北欧諸国、オーストラリアなどのいわゆる先進諸国も含まれます。

 一方、青系には、戦争で破壊されたシリア以外に、バルト諸国のリトアニアとラトビア、バルカン諸国のギリシャ、クロアチア、ボスニア、セルビア、南欧のスペイン、ポルトガル、イタリア、東欧のルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ウクライナ、中欧アジアのジョージア、さらに世界一少子高齢化国である日本などが含まれます。日本はアジアで唯一の人口マイナス成長国です。


Source:Population Pyramid

  
Source:Population Pyramid

◆地図に見る現在の国別の人口密度(2017年時点)  
 人口密度は赤が一番高く、濃い橙、橙、黄、薄黄、白の順で低くなっています。

 一見して分かるように世界で一番人口密度が高い地域はアジアであり、なかでもインド、バングラデッシュなどが赤色で高密度となっています。

 濃橙には、日本、韓国、パキスタン、ベトナム、フィリピン、英国(ブリテン島)、ベネルックス3国などが、さらに橙色には、中国を筆頭に、ドイツ、イタリア、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、DPRK(北朝鮮)などが含まれます。

 他方、人口密度が薄黄、白の低い国としては、モンゴル、キルギス、ロシア、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、チュニジアなどが含まれます。


Source:Population Pyramid


Source:Population Pyramid


(1)序論  (2)富士山型  (3)釣り鐘型  (4)砲弾型  (5)航空管制型  (6)中東特別型
(7)日本の消費高齢化の現状と将来   (8)世界の人口問題と持続可能性