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2018年・東日本大震災
復旧実態調査(宮城県南部編)

亘理町沿岸3


青山貞一・池田こみち 
環境総合研究所顧問
掲載月日:2019年5月20日 2020年3月11日第2次公開
 独立系メディア E-wave Tokyo
無断転載禁
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調査の内容と方法 基本データ  山元町1 山元町2  
亘理町1 亘理町2 亘理町3 亘理町4 亘理町5 岩沼市1 岩沼市2


◆亘理町沿岸域3


 ところで、亘理町の沿岸部には、亘理太陽光発電所の建設工事現場があった。

 この太陽光発電所は非常に大規模で、吉田浜防災公園と「避難丘」を中心にその周りに太陽光パネルが敷きつめられていた。

 私たちは全国各地でメガソーラーを見てきましたが、これほど大規模な太陽光発電は、見なことがないくらいだ。

 後述するように、この太陽光発電所の発電規模は
出力約80MWであり、まさにメガソーラーである。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-29


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-29


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-29

 下は、亘理町の太陽光パネルの設置状況である。


出典:グーグルマップ

 下は上記の衛星写真のズームアップである。


出典:グーグルマップ


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-29

 以下は「避難丘」から見た太陽光パネルである。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-29



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-29

◆宮城県亘理町の津波被災地、80MWのメガソーラーでパネル設置完了式
 
 https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/080111357/

 宮城県亘理町で7月27日、出力約80MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「亘理太陽光発電所」のパネル設置完了式が開催された。東日本大震災で津波に被災した沿岸地区、約75haに太陽光パネル約30万枚を設置した。

 パネルの設置容量79.548MW、パワーコンディショナーの定格出力49.3MWに達し、津波に被災した沿岸部で着工・稼働済みのメガソーラーでは最大規模となる。発電事業主は、アミューズメント機器の開発・販売、航空機リースなどを手掛ける山佐(岡山県新見市)となる。

 式典には、山佐と施工関係者に加え、来賓として亘理町の三戸部貞雄副町長、斎藤貞前町長、同町役場の担当者など約30人が出席した。三戸部副町長は、「早いもので震災から7年4カ月が経ち、新生・亘理町を象徴する復興事業がようやく完成し、地域の活性化も期待される。山佐にはこの地で末永く発電事業を続けて欲しい」と挨拶した。
 
 その後、山佐の佐野慎一代表取締役が、最後の1枚のパネルをドライバーで取り付けた。

 
亘理太陽光発電所の総事業費は約200億円。2017年6月に発電設備の施工に着手し、2018年12月の完成を予定している。EPC(設計・調達・施工)サービスはユアテック、太陽光パネルの設置作業は福山(東京都中央区)が担当している。

 太陽光パネルは、京セラ製の多結晶シリコン型(280W/枚)とソーラーフロンティア製のCIS化合物型(175W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)には東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の1667kW機とSMAソーラーテクノロジー製の1100kW機を導入した。

 山佐と亘理町、宮城県は2015年3月に、メガソーラープロジェクトに関する立地協定を締結し、計画を進めてきた。発電収入の一部を農業支援に生かす目的で、毎年、亘理町に寄付することが決まっている。

 山佐は2013年からメガソーラー開発事業に参入し、これまでに連系出力ベースで約500MW、パネル容量ベースで約700MWの設備認定済み案件を取得しており、建設を進めているという。



亘理町4つづく