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2018年・東日本大震災・津波
復旧実態調査(宮城県中部編1)

多賀城市沿岸

青山貞一・池田こみち 
環境総合研究所顧問
掲載月日:2019年5月20日 2020年3月11日第2次公開
 独立系メディア E-wave Tokyo
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◆多賀城市沿岸


出典:東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会配付資料

 この後、私たちは宮城野区の次は多賀城市に向かった。

 多賀城市は下の地図にあるように、一見、海に面していないように見える。
 

出典:グーグルマップ



 しかし、上の地図にある砂押川に津波が入り、多賀城市の約662haを浸水させている。

 これについては、以下を参考のこと。

 具体的には、砂押川南側がほとんど浸水、鶴ヶ谷・丸山の一部、これには大代地区も含まれている。浸水面積は約662haに及んでいる。これは市全体面積の約33.7%に及んでいる。

 平成23年3月11日(金) 14時47分設置に 災害対策本部が設置され、多賀城市、陸上自衛隊多賀城駐屯地、塩釜警察署、多賀城消防署、多賀城市消防団、多賀城市建設災害防止協議会等関係機関の連携で捜索・救助活動開始されている。

  2011年3月11日避難指示命令が14時50分に出され、防災広報装置により広報(市内13か所)された。電話などは、回線が混雑し役に立たなかったという。

 以下はNHKの記事である。

市の3分の1が浸水した東北最大の物流拠点

 仙台港の北に位置する多賀城市は、港に集積された物資を東北各県に運ぶ、国道45号線と県道23号線、通称「産業道路」を中心に東北最大の物流拠点として発展してきました。

 仙台市のベッドタウンとして住宅地も多かったこの街を、あの日、震度5強の地震が襲いました。津波により市の面積の3分の1が浸水し、特に国道45号線より東側の工業団地や住宅地は、壊滅的な被害を受けました。

 震災の被害状況
 人口: 6万1576人
 死者: 188人
 行方不明者:1人
 津波の高さ:4~7メートル
 全壊家屋:1730棟
 半壊家屋:3605


赤い部分が浸水した地域

出典:NHK


 以下は多賀城市の復興計画の概要。



主って円:多賀城市 調査総括表(1/8) 1.被害の状況等 2.復興計画の策定状況

 現地では、その後、砂押川の河口近くで河川改修、堤防のかさ上げ工事などが行われている。下は2013年4月のグーグルマップ・ストリートビューの写真である。


出典:2013年4月のグーグルマップ・ストリートビューの写真


出典:2013年4月のグーグルマップ・ストリートビューの写真


塩釜市つづく