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●2010年2月20日(土) 旧市役所とラエコヤ広場
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ターリン旧市街、歴史地区全図 作成:青山貞一
■ヴィル門
明日のフィンランドのヘルシンキ行きの船の切符を購入後、車を旧市街のヴィル門近くに停め、旧市街の世界遺産となっている歴史地区を歩いて視察する。
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ヴィル門近くにて
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
下はヴィル門近くの城壁だ。
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撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
しかし、何しろリトアニア、ラトビアとは比べものにならないほどエストニア、とくにターリンは寒い。
一通り視察しようとするが、あまりもの寒さでデジカメの電池が切れ、一旦、車に戻り別のデジカメを使う。
この時期の寒さは尋常ではない。
ターリンの旧市街を歩き写真を撮影している最中に分かったことだが、通常、私のニコンのデジカメ(CoolPix S8)は、一日で約500枚は充電せずに使えている。
しかし、滞在中マイナス12度C前後のターリン、さらにマイナス16度のヘルシンキでは、十分充電した電池が何と時間にして1時間もたたずして、枚数で数10枚を撮影したところで「電池の残量がありません」と警告された!!
こんな経験は初めてである。もっぱら、同じニコンのデジカメCool Pix でもS10は、筐体の構造が違うからか、S8の数倍電池がもったが、やはり通常の数分の1しか電池がもたなかった。これにはびっくりした。
■旧市庁舎
ヴィル門から旧市街に入り、ヴィル通りをまっすぐ西に進む下の写真のようにターリンの市庁舎にぶつかる。
遠くに市庁舎の高い塔の先端が見える。
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撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
下の立派な建物はオルデ・ハンザという名前のレストランである。
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撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
地元だけでなくバルト地域で有名なレストラン有名なオールドハンザの入り口。
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撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
このヴィル通りには趣向を凝らしたお土産やさんがある。下はクマの縫いぐるみを売っているお土産やさん(子供ギャラリー)のショッピングウィンドーの前の池田さん。何しろ今日はマイナス12度と寒い。
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撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
子供ギャラリーの前を小さな女の子が一人で歩いていた。一人前に防寒をしているが、なんとも愛らしい。
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小さな女の子が一人で歩いていた
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
言わずと知れたバルト地域、カリニングラード(昔のプロイセン)、ポーランドはアンバー(琥珀)の主要産地。昨年ポーランドに現地調査にでかけた時も、市民広場に面してたくさんの琥珀の店があった。下はバルト琥珀(Baltic Amber)の店の前で。
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バルト琥珀(Baltic Amber)の店の前で
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
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Baltic Amber
ロケットの発射台と見間違うようなゴシック様式のスマートな高い塔が市庁舎の特徴だ。この種のゴシック様式の尖塔はリトアニアでは一切見受けられない。
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撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
下はターリンの旧市街、歴史地区(世界遺産)のメインのひとつ、旧市庁舎だ。旧市庁舎が面する広場は、ラエコヤ広場と言う。かなり大きな広場だ。
この市庁舎は、14世紀半ばに建てられ、1404年に増築され現在に至っている。北欧でただひとつのゴシック様式の市庁舎である。65mもある塔の上からはターリンの旧市街が一望できる。
今回は時間の関係で内部の視察はしなかったが、2階にメインホールがある。2階にはハンザ同盟の富と力を象徴する柱の色彩(青と黄=ハンザ同盟、緑と赤=富と力)を持った「市民の間」がある。
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エストニアのターリン旧市街、旧市庁舎広場(世界遺産)にて。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
1248年ターリンは自治都市の権利を得て、市議会を設立した。市議会が利用した「議会の間」には当時の厳格な装飾がある。
14世紀の長椅子の端にはライオンに掴みかかるサムソンが、反対側にはトリスタンとイゾルデが、浮き彫りにされ、もうひとつの15世紀の長椅子にはダビデとゴリアテの戦いがなどが刻まれている。
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エストニアのターリン旧市街、旧市庁舎広場(世界遺産)にて。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
さらに地下室と屋根裏は現在展示場として使われている。夏場は塔の上に登ることができる。入場料は40クローン(EEK)、写真撮影は可だがストロボ撮影は不可。市庁舎の塔は4月から8月に30クローンの料金で登れる。
■ラエコヤ広場
市庁舎が面するラエコヤ広場は、エストニアがデンマークに占領される前から市民市場として使われていた「広場」である。
市場としての広場はリーガの市庁舎前広場同様、各種商品の売買、結婚式の行進、罪人の処刑なども行われていた。
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ターリンの旧市庁舎広場にて。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
下はラエコヤ広場に並ぶ中間色のカラフルな建物を見ると、昨年訪問したポーランドのザモシチやルブリンの広場と酷似していることが分かる。
この広場の市場で最後の市が行われたのは1896年である。
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ターリンの旧市庁舎広場にて。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
下はグーグルアースで3次元CG展開したラエコヤ広場に面するかわいらしいパステルカラーの建物群。
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エストニアのターリン旧市街、旧市庁舎広場(世界遺産)
下はグーグルアースで3次元CG展開した旧市庁舎とラエコヤ広場である。ラエコヤ広場と市庁舎との位置関係がよく分かる。
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エストニアのターリン旧市街、旧市庁舎広場(世界遺産)
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エストニアのターリン旧市街、旧市庁舎広場(世界遺産)
広場から見た旧市庁舎と聖ニコラス教会の塔(右側)。一年で一番寒い厳寒のターリンの雰囲気が伝わってくる写真だ。
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ターリンの旧市庁舎広場にて
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010
つづく
【参考資料】
・地球の歩き方、「バルト3国、エストニア・ラトヴィア・リトアニア」、ダイヤモンド社
・Wikipedeia English Edition