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●八ッ場ダム工事現場 鎌原観音でお参りをすませた後、私達は国道144号線、145号線を通り、長野原町にある八ッ場ダムの工事現場に向かった。 あれほど騒がれた八ッ場ダム問題だが、今はマスコミでもほとんど話題にすらあがっていない。しかし、国民の血税、公金が約5000億円も群馬県長野原町に投入されている! 民主党が政権奪取した2009年8月下旬、民主党政権で初代国土交通大臣となった前原誠司氏は、八ッ場ダム工事の中止を高らかに宣言したが、周知のようにその後八ッ場ダム工事問題は、民主党同様、迷走に次ぐ迷走となり、下の新聞記事にあるように、国土交通省出身の前田武志国土交通相は、八ツ場ダムの建設再開の決定を2011年12月に下している。
八ッ場ダム工事再開問題@ 青山貞一 東京都市大教授 独立系メディア E-wave Tokyo 八ッ場ダム工事再開問題@ 青山貞一 東京都市大教授 独立系メディア E-wave Tokyo 青山、池田は過去10年、20回以上、この八ッ場ダムの工事現場を現地調査しているが、実感として八ッ場ダム関連工事は、本体部分を残し、残りはほとんどすべて終了していると言ってよい。当初予算を倍増させ4600億円規模の予算の大部分は、本体工事を残し、すでに大部分が関連付け替え道路、橋梁、トンネル、鉄道、砂防ダム、河川改修、住宅移転、温泉などの事業補償などに使われていると言ってよいだろう。 民主党はことごとく公約、マニフェストを反故にしているが、この八ッ場ダム事業を再開させたのは、その端緒と言えるものであり、国民に対しては未だまともな説明はなされてない。 以下は長野原町における道路及び軌道用橋梁の位置図であるが、@、A、C、Dはいずれも完成しており、B、すなわち湖面第一号橋梁だけが残っていた。この橋梁は、道路用としては4本目となる。 八ッ場ダム計画対象地域における道路・鉄道付け替え事業計画図 出典:国土交通省 ちなみに、以下は、@の国道145号線(高規格道路)が2008年に建設されているときに撮影した写真と動画である。
今回の視察では、ダムの本体工事は昨年度同様、進捗していなかった。 下の写真は無惨に河川改修された吾妻川。遠方に橋梁がたくさん見えるが、これら建設された橋梁は、全体の一部にすぎない。 無惨に河川改修された吾妻川 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 下の写真は、長野原町内で4本目となる一般県道用道路の橋梁となる湖面第1号(Bに相当)の工事現場である。長野原町で谷を結ぶために4本も巨大な橋梁(道路だけ)を新設すること自体、何とも異常であり異様だ。 一般県道用道路の橋梁となる湖面1号線(Bに相当)の工事現場 撮影:鷹取敦 Digital Camera CASIO EX-H20G 動画撮影:青山貞一 Yashica HD 一般県道用道路の橋梁となる湖面1号線(Bに相当)の工事現場 撮影:鷹取敦 Digital Camera CASIO EX-H20G 一般県道用道路の橋梁となる湖面1号線(Bに相当)の工事現場 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 下の写真は、一般県道用橋梁(Aに相当)上で撮影したものである。 この橋梁は、2009年秋の政権交代時に大きな話題となった八ッ場ダム工事として、新聞、テレビで工事中の写真が頻繁にニュースとなった橋梁である。 竣工した一般県道用橋梁(写真下)の上で 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 竣工した一般県道用橋梁 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 下はやんば館から見上げた完成した一般県道用橋梁(Aに相当)の写真である。この橋の付け根近くに不動の滝がある。 竣工したAの一般県道用橋梁 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 つづく |