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    ボロブドウール寺院遺跡群
 Archaeological site of Borobdur temple

寓話5 二つの頭を持つ鳥
 
青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年1月31日
独立系メディア E−wave Tokyo
 
無断転載禁
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<寓話5> 二つの頭を持つ鳥

 二つの頭をもつ鳥が居ました。

 天に近い方の頭はいつでも美味しい果物を口にすることができました。一方、地に近い方の頭は、いつも零れた残り物しか口にすることができません。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-11-18 以下同



 地に近い方の頭はいつも不平を言っていましたが、天に近い方の頭は「どちらが美味しいものを食べても入っていくところは同じひとつの腹ではないか。」と言って取り合ってはくれません。

 

 地に近い方の頭は望みはないと思って、ついに毒キノコを食べて相手を諫めようとしますが、鳥はキノコの毒にあたって死んでしまいました。

 
石に刻まれたこれらの動物の愚かさを笑うとき、私たちは同時に自分の愚かさを笑うことになります。なぜなら私たち人間もこれと同じ社会に生きているのですから。


つづく