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2018年・東日本大震災・津波
復旧実態調査(宮城県中部編2)

石巻市沿岸1

青山貞一・池田こみち 
環境総合研究所顧問
掲載月日:2019年5月20日 2020年3月11日第2次公開
 独立系メディア E-wave Tokyo
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◆石巻市沿岸1


出典:東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会配付資料

 この後、東松島市から石巻市に向かう。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-30



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-30



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-30



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-30



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-6-30


石巻市の被災状況

 以下は石巻市の東日本大震災における被災状況を示したものである。 

 以下にあるように、東日本大震災における死亡者数、3,184人、行方不明者 417人は、市町村単位としては全国最大であり、建物の全壊、半壊、一部損壊など合わせて58,707棟にも上り全国自治体で最大となっている。


出典:石巻市東日本大震災からの復興 「最大の被災都市から世界の復興モデル都市を目指して」被災状況

 以下は被害のうち津波による浸水深の状況である。海沿いを中心に市街地のかなり奥まで浸水深が到達していることがわかる。


出典:石巻市東日本大震災からの復興 「最大の被災都市から世界の復興モデル都市を目指して」被災状況

 以下は、上記の市街地以外の農村地区、漁村地区、森林地区における浸水深状況を表している。


出典:石巻市東日本大震災からの復興 「最大の被災都市から世界の復興モデル都市を目指して」被災状況

◆石巻市における災害廃棄物の処理状況

 以下は災害廃棄物の処理状況である。これについては2012年、青山、池田は宮城県と岩手県の沿岸諸自治体について詳細な現地調査を行っており、石巻市はその中心自治体となっている。


出典:石巻市東日本大震災からの復興 「最大の被災都市から世界の復興モデル都市を目指して」被災状況

 以下は  2012年11月22日~25日に青山貞一、池田こみち(ともに環境総合研究所顧問、東京都品川区)が行った、宮城県、仙台市および岩手県内の「がれき処理状況」を調査するため仮設焼却事業の現地視察、趙宇佐のうち、石巻市における災害廃棄物の処理状況調査報告の一部である。

 対象は、石巻市、東松山市、女川町であり処理量は1500トン/日と宮城、岩手の調査対象地域の中で最大規模となっている。

■石巻ブロック潮見地区
鹿島JV 処理能力:300t/日×5炉体制

がれき仮設焼却事業の概要
(石巻ブロック・石巻処理区潮見)
①処理量合計:   1500トン/日
②焼却炉内訳:    300トン/日 5基
            ロータリーキルン炉 2基
            ストーカー炉 3基
③現状況:      1号炉 2012年6月22日~     
            2号炉 2012年8月1日~
            3,4号炉 2012年9月24日~
            5号炉 2012年9月1日~
④対象範囲: 石巻市、東松山市、女川町
⑤請負業者:   鹿島JV(全10社)
⑥参考業務価格: 2,289億円(全体業務額)
⑦当初請負額:   1,924億円(全体業務額)

 雄勝地区の視察を終え、石巻の中心市街地に近づき、臨海工業地帯に建設された被災地最大の仮設焼却炉を目指した。

 この一帯は工業地帯であり、すでにいくつかの工場は稼働を再開し勢いよく煙突から煙を出していた。最も海に近いエリアに巨大な仮設焼却炉の5つの煙突が並んでいる。


宮城県内 石巻ブロック(潮見町)
出典:グーグルマップ

 そこで警備員に施設内の撮影について交渉したところ、事務所に掛け合ってほしいと言われ事務所のあるゾーンへ向かった。連休中であったこともあり、プレハブの事務所は静まりかえっていたが、2Fにあがって課長に話したところ、外部からの撮影はよいが、敷地内は付き添わなければいけないので、今日は案内は出来ないとのことだった。パンフレットを入手することができた。

 仮設焼却炉周辺は、他の工場等の煙突もありかなり大気の状態が悪く、鼻、目、喉などの粘膜に刺激を感じた。作業員、警備員などはすべてエアラインマスクを装着して作業していた。風向きは陸から海の方向に吹いていたが煙突高も低く、海風が強いときには内陸側への影響が懸念された。


宮城県石巻ブロック潮見地区焼却施設
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-11-24


宮城県石巻ブロック潮見地区焼却施設の解説
解説:鷹取敦


宮城県石巻ブロック(潮見町)の焼却炉を背景にした青山貞一
ここでは非常に刺激臭の強い臭いがし気道が著しく狭くなった
撮影:池田こみち、Nikon Coolpix S10 2012-11-24


石巻市2つづく