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大都会の中の日本の造形美

上野東照宮


6.青銅灯籠


青山貞一 Teiichi Aoyama   池田こみち Komichi Ikeda
山形美智子 Michiko Yamagata   鷹取 敦 Atsushi Takatori

December 19 2014
Independent Media
E-wave Tokyo
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大都会の中の日本の造形美 
@はじめに D石灯籠 H唐門と透塀 L新旧社殿
A誕生の歴史 E青銅灯籠 I昇り龍と降り龍 M花鳥彫刻
B社殿と境内概略 F神楽殿と御水舎 J唐門周辺彫刻 N家康の遺訓
C大鳥居と水舎門 G新旧の唐門 K社殿と権現造
歴代徳川将軍家家系  徳川歴代将軍の生誕・没年月日と将軍在位期間



寛永寺の門にある徳川家の紋章(寛永寺の正面門で撮影)
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-13



 


境内略図  出典:上野東照宮が配布するパンフレット


◆青銅灯籠

 銅灯籠は全部で48基あります。いずれも国指定重要文化財となっています。

 その寛永慶安年間に諸大名が奉納したものです。唐門両側6基は徳川御三家(紀伊・水戸・尾張)より寄進されたものです。

 家康公の13回忌に藤堂高虎が奉納した1基が最も古く、形も南円堂形と特徴的です。

 下はジャンボな青銅の灯籠です。


上野東照宮 青銅灯籠
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-13



◆銅燈籠

 東照宮社殿唐門前と参道に、五十基の銅燈籠が並んでいます。

 燈籠は神事・法会を執行するときの浄火を目的とするもの。照明用具ではありません。

 浄火は神事・仏事に使う清めた火です。

 燈籠は上部から、宝珠・笠・火袋・中台・竿・基壇で構成されています。

 火袋は、八角・六角・四角などの形式に分かれ、各面には火口・円窓という窓を設けています。

 火袋下部の長い部分を竿といい、ここに銘文を刻むことが多いようです。

 これら銅燈籠は、諸国の大名が東照大権現霊前に奉納したものです。

 竿の部分には、寄進した大名の姓名と官職名・奉納年月日が刻字されています。

 それによると、伊勢国(現三重県)津藩主藤堂高虎奉献の寛永五年(1628)銘一基をはじめ、慶安四年(1651)正月十七日奉献二基、同年四月十七日奉献四十五基、同五年孟夏(もうか)十七日奉献二基となっています。

 慶安四年四月十七日は東照宮社殿落慶の日です。その日の奉献数が最も多い。これら銅燈籠は、東照宮社殿とともに一括して、国の重要文化財に指定されています。

平成八年七月 台東区教育委員会


上野東照宮 灯籠    出典:グーグルマップ・ストリートビュー


上野東照宮 石灯籠  出典:グーグルマップ・ストリートビュー



上野東照宮 青銅灯籠
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-13


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-13

 台座にあった「阿吽の獅子」の彫刻です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-12-13


つづく