ボロブドウール寺院遺跡群 Archaeological site of Borobdur temple ボロブドゥール博物館 概要 Musium Karmawibangga Taman Wisata Candi Borobudur 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2017年1月31日 独立系メディア E−wave Tokyo 無断転載禁 |
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ここでボロブドゥール博物館の概要について紹介しておきます。
窃盗、殺人、強姦、堕胎、そして虐待などの罪の描写は不道徳な行動を説明するレリーフとなっています。直接間接を問わず、悪業の結末は、来世が厳しい運命となることを説明しています。地獄を描いたレリーフは、身体を切り刻まれ、焼かれ、真っ赤に熱した鎖で縛られたりする恐ろしい場面です。 さらに、賞賛に値する慈悲に満ちた行為、聖地への巡礼、そしてそうした行動のすべてが報酬を得るに値するものであるといった場面も描かれています。このレリーフには、調和のとれた行動と相互扶助、農作業、そして調和の取れた家族の姿なども描かれています。 地獄の苦しみと天国の快楽についても述べられています。サムサラ(誕生の限循環)の痛みの描写もここで説明されています。 パネルに刻まれた文字にはいくつか傷がありますが、それらは、彫られた場面の解説と考えられています。 パネルの中には完成していないものもあり、寺院が完成する前に余分な基壇を追加したのではないかという疑いが生じています。 寺院建設の過程において、隠された基壇(足)の部分は後から加えられた基壇によって覆われ、さらに神秘的な部分が残されることになりました。この追加の基壇は美と宗教をうまくバランスさせるために、非常に注意深く丁寧に創られています。 現在、唯一、南東の角が公開されているので来訪者が見ることが出来ますが、その他の部分は隠された構造となっているため基壇の部分を見ることが出来ません。 つづく |