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アンコール遺跡群現地調査報告


カンボジアの伝統工芸
(Apsara and devata)

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2019年2月24日公開
独立系メディア E-Wave Tokyo 
無断転載禁
アンコール遺跡全体目次

東南アジア巨大石造遺跡に魅せられて
シエムリアップに行く1    シエムリアップに行く2
視察・見学の方法と注意   遺跡・寺院の概要・場所
<参考>
カンボジア基礎知識  シェムリアップ基礎知識  博物館
クメール王朝について  創建順による遺跡・寺院
アンコール関連用語解説  クメール建築様式 
アプサラとデヴァタ  カンボジアの伝統工芸


  ここではカンボジアの伝統工芸について紹介します。

 今回のカンボジアの視察は慌ただしいもので、じっくり伝統文化・工芸などを見て回る時間がありませんでした。宿泊したホテルでは、日本人へのお土産用として、カンボジアの伝統工芸や伝統食品の復活、商品化を支援しているとのことで、わずかですが、それらの日本人が支援しているお土産品が並んでいたので、いくつかの品を買って帰りました。

 そのひとつが、絹織物のクロマー(万能布)で、素朴な色と肌触りが素敵です。もうひとつは、復活しつつあるクメール焼きのコーヒーカップ。日本の益子焼の工芸家たちが支援して釉薬の復活やデザインの指導をしているとのことでした。 また、ココナッツを使った上品なお菓子や飴(果汁や天然素材でフレーバーをつけた可愛らしいもの)もありました。値段はやや町中の露店やバザールで売っているものよりは高めですが、品物はきちんとしたもので、その点はよかったと思います。


 以下は、カンボジア観光情報局や大使館のWebサイトから関連部分を引用します。


○音楽
音楽
 古典舞踊と一緒に神に捧げる供物の意味を持っていた、古代の音楽。琴や太鼓、笛などの楽器はアンコール遺跡のレリーフにも残されています。

 最も古い音楽は、インドの影響下、琴や笛、太鼓などが多く用いられました。アンコール王朝時代は華麗な音楽文化が花開き、宮廷舞踊とともに王宮を彩ります。タイのアユタヤ王朝によって1432年に占領されたのちは、多くの踊り子や音楽家たちは捕虜としてタイに連れ去られ、アユタヤの王宮で今に伝わるタイ舞踊の中心的存在になったと言われています。タイで発展した音楽文化は、やがてカンボジアに再輸入され、独自の音楽や舞踊を育んでいきました。

 古典音楽が演奏される場合、その場面によって2種類の編成が組まれます。1つは「ピン・ペアト」。宗教儀式などのときに使われるもので、弦楽器は使わず、木琴やコーン(壺型のゴングを組み合わせた打楽器)などの打楽器が中心となります。もうひとつは「モホリ」。結婚式などのイベントでも使われる編成で、打楽器、弦楽器、リズム楽器などで編成されるにぎやかなものです。
出典:http://www.dtac.jp/asia/cambodia/data.php

○影絵芝居(シェムリアップ)
繊細な切り抜きと人型を駆使して演じる伝統的な影絵芝居です。カンボジア伝統音楽と共に楽しむことができます。影絵と言えばインドネシアではワヤン・クリッと呼ばれ、ガムランと呼ばれる伝統楽器と共に演じられます。タイでもナン・ヤイと呼ばれて親しまれています。カンボジアではスバエク・トムと呼ばれる大型の型紙を使った影絵芝居が演じられ、どちらかというとタイのナン・ヤイに近い形の影絵といえるかもしれません。
出典:http://cambodiatourism.or.jp/area/siem_reap/

 白い幕の裏側に明かりを置き、水牛などの皮で細工された人形を使って演じる影絵。語り手は人形の動きや音楽に合わせて、台本に従いながらもアドリブを効かせながらお話を語ります。1メートルくらいの大きな人形を使うものから、30センチ程度の人形まで種類はさまざま。題材はやはりラーマヤーナなどの説話からとったものが多く、結婚式やお祭りなどに上演される庶民の娯楽として古くから親しまれてきました。クメールの影絵劇は2008年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
出典:http://www.dtac.jp/asia/cambodia/data.php


○民族衣装
 特徴的なのは、クロマーと呼ばれるギンガムチェックの布。どこに行っても見かけます。首に巻いてスカーフに、頭に巻いて帽子代わりに、水浴びのときのタオル代わりにと万能。普段使いにはコットンのものを、よそいきにはシルクを使い、おみやげとしても人気。

 都市部では洋装の人が増えましたが、地方では、ブラウスやシャツにサロン(腰布)という民族衣装姿の人もまだまだ多いです。改まった席では、女性はサンポットという絹の巻きスカートを着用します。男性は祭礼時には上質の織物を腰に巻き、銀の飾りでとめてズボンを履いたような装いで臨むのが伝統スタイル。  サンポットに多く使われる絹の絣は大変美しいもので、柄も独自のものが多くおみやげにもおすすめです。市場などで購入できますが、織りにむらがない上質なものを選びましょう。
 なお、こういった織物の技術もポル・ポト時代にその多くが失われました。現在、残された数少ない職人の知恵や昔の布を参考にしながら復興作業がすすめられています。
出典:http://www.dtac.jp/asia/cambodia/data.php

写真:池田が購入したシルクのクロマー 

撮影:池田こみち


撮影:池田こみち

○工芸品
 アンコール遺跡に無数に刻まれる生き生きとしたレリーフ群。彫刻は王室の庇護を受け、古来より優れた職人たちが育んできたカンボジアの重要な工芸でした。やはりポル・ポト時代に多くの技術が失われましたが、木彫りの仏像や銀細工師たちは今も伝統の技を伝えようと努力しています。
出典:http://www.dtac.jp/asia/cambodia/data.php

○伝統織物
 アンコール王朝以前からの歴史があると言われるカンボジアシルク。長い内戦で消滅しかけましたが、日本からの援助などもあり、世界的にも評価の高い織物に。特に絣が有名で、伝統的なスカートやスカーフといった民族衣装や、壁掛けなどがあります。
出典:http://www.dtac.jp/asia/cambodia/entry_45.php

○銀製品
 もともとは宗教儀式で発展してきた伝統工芸品。精巧な彫刻を施した食器やアクセサリーなどが比較的リーズナブルに購入できます。アンコール王朝時代のデザインを模したアクセサリーは人気があります。
出典:http://www.dtac.jp/asia/cambodia/entry_45.php

○クメール焼(陶芸品)
 クメール帝王時代の802年~1432年に繁栄しましたが、クメール王朝衰退とともに、その技術も次第に廃れていきました。また、ポルポト時代には、陶芸家や陶芸技術も著しいダメージを受け衰退の一途でしたが、2006年頃に陶芸の復活や障害をもった若いカンボジア人に職業訓練の場を作る為にKCC(クメール・セラミック・センター)が設立され、また、2009年には日本財団の支援を受け、少しずつ復活しつつあるようです。

参考動画:Cambodia Traditional Pottery Project - カンボジア伝統陶器復興プロジェクト

https://www.youtube.com/watch?v=_wB2M_Vr3U4

写真:現地のホテルで買ったクメール焼きのコーヒーカップ

撮影:池田こみち

○ココナッツ菓子「ノム・トム・ムーン」
 カンボジアで昔から伝わる日常的なお菓子の中に「ノム・トム・ムーン」というものがあります。和製ミルフィーユのような、クレープを乾かしたような薄い生地をくるくる巻いた焼き菓子で、口に含んだ途端、ふわっとココナッツミルクの風味がします。一口齧ると、パームシュガーのふんわりとした甘みが広がります。歯ごたえは、ざくっ、と、ぱりっ、が一緒に来る感じ。後味にも微かにココナッツミルクが残ります。美味しくてつい2本めに手が伸び、軽いので何本もいただけるお菓子です。「ノム」はクメール語で「お菓子」、「トム」は「筒」、「ムーン」は「しっかり」の意味となります。諸説ありますが、もともとは、昔シェム人(現在のタイ人にあたる)がカンボジアに移住してきた時に伝わったデザートの一種ともいわれています。
出典:https://ippin.gnavi.co.jp/article-13663/

写真 Coconuts.jpg



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