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アンコール遺跡群現地調査報告


シェムリアップの博物館

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2019年2月24日公開
独立系メディア E-Wave Tokyo 
無断転載禁
アンコール遺跡全体目次

東南アジア巨大石造遺跡に魅せられて
シエムリアップに行く1    シエムリアップに行く2
視察・見学の方法と注意   遺跡・寺院の概要・場所
<参考>
カンボジア基礎知識  シェムリアップ基礎知識  博物館
クメール王朝について  創建順による遺跡・寺院
アンコール関連用語解説  クメール建築様式  アプサラとデヴァタ


◆アンコール国立博物館


出典:グーグルマップ

 アンコール国立博物館は、シェムリアップ市内中心部にある博物館です。街中からアンコール・ワットに行く途中に位置しています。冷房設備が整った博物館で、暑い時間帯でも涼しく見学して過ごすことが出来ます。

 博物館の中は、年代やテーマによって8つのギャラリーに分かれて展示されています。アンコール遺跡から出土した像やレリーフの展示はもちろん、映像での説明などにより、古くからの歴史や信仰などをわかりやすく説明しています。


アンコール国立博物館 (トリップアドバイザー提供)


アンコール国立博物館 (トリップアドバイザー提供)


アンコール国立博物館 (トリップアドバイザー提供)


アンコール国立博物館 (トリップアドバイザー提供)


歴史

 アンコール国立博物館は、2007年に完成しました。アンコール遺跡から出土した彫刻やレリーフなど5000点以上を保管していると言われ、その一部を展示しています。

 博物館の入場料は現在12 US$です。3US$で日本語のイヤホンガイドを借りることもできます。

特徴

 アンコール国立博物館の8つのギャラリーなかで1000体の仏像を展示しており特に独創的です。このギャラリーでは1000体の仏像を展示することで、古代のクメール文明の時代から現代までの仏教の思想の精神的なつながりを表しています。


カンボジア戦争博物館

 カンボジア軍務省が運営する屋外博物館でありカンボジア内戦時代に使用されていた戦車や爆弾、銃などが展示されている博物館です。地雷による被害や現状を展示しているブースもあります。

 カンボジア戦争博物館ではインドシナ戦争や内戦などで実際に使用された武器が、マンゴーの木が茂るガーデンに展示されています。また戦車、バズーカ砲(対戦車用ロケット砲)、機関銃、大砲、地雷、手榴弾などを見ることができます。

スポット情報
時間 8:00-17:00
電話番号 012-873666
料金 5$
場所 空港の近く


◆ワット・トメイ寺院 (キリングフィールド)

 カンボジアで大量虐殺が行われた所であり、膨大な数の一般人がいきなり連行され、虐殺されて穴に埋められています。博物館の名前、「キリング・フィールド(The Killing Fields)」は、まさに刑場の跡なのです。 「キリング・フィールド(The Killing Fields)」には実際に処刑された人々の遺骨が展示されています。

 キリング・フィールド( Killing Fields)は、ポル・ポト政権下のカンボジアで、大量虐殺が行われた刑場跡の俗称です。

 クメール・ルージュの秘密警察であるサンテバルは、知識人・伝統文化継承者・教師・宗教関係者などを反革命的な者と見なして次々と殺害しました。後には、クメール・ルージュの地方機関や事業所の幹部までもが反乱の恐れ有りとして殺害されて行きました。

 これら多数のカンボジア人が殺害された刑場が、現在のカンボジア各地で「キリング・フィールド」と呼ばれている場所です。最も有名な物は、首都プノンペンにあった政治犯収容所S21(トゥール・スレン)に付属する刑場として造られた、チュンエクのキリングフィールド(以下の写真)があります。


 「キリング・フィールド(The Killing Fields)」
出典:グーグルマップ・ストリートビュー


 「キリング・フィールド(The Killing Fields)」
出典:グーグルマップ・ストリートビュー


発見された人骨。骨端が閉じていないため10代前半の少年少女たち
です。処刑した看守の多くもそれと同年代であったと言います。
Source:Wikimedia Commons
CC BY-SA 2.5, Link



クメール・ルージュ犠牲者
Source:Wikimedia Commons
Public Domain, Link


クメール・ルージュ( Les Khmers rouges、中国語:紅色高棉)とは

 クメール・ルージュは、かつて存在したカンボジアの政治勢力および武装組織です。民主カンプチアにおけるカンプチア共産党とサロット・サル(ポル・ポト)による独裁体制を支え、民主カンプチア崩壊後はカンプチア人民共和国やカンボジア王国への抵抗を行った勢力の総称として用いられました。

 「クメール・ルージュ」(赤色のクメール)という俗称は、ロン・ノル政権前のノロドム・シハヌーク時代、反サンクムの武闘左翼勢力をさしてシハヌークがつけた呼称です。その後、内戦時代を経てカンプチア共産党を初めとする諸政党を粛清したサロット・サル(ポル・ポト)が率いる政治勢力と同義語となりました。他勢力との類似や混同・混乱を避けるためにポル・ポト派とも呼ばれます。

Source:Wikipedia

 シェムリアアップにも、ワット・トメイ寺院として、「キリング・フィールド(The Killing Fields)」がアンコール・ワットの南西にあります。


ワット・トメイ寺院(キリング・フィールド) (トリップアドバイザー提供)


ワット・トメイ寺院(キリング・フィールド) (トリップアドバイザー提供)


◆地雷博物館(Cambodia Landmine Museum)

 火災事故でしばらく休館していたシェリムアップの地雷博物館が再オープンしています。 日本語ガイドもいてカンボジアの歴史についても詳しく説明してくれるとのことです。

 場所は以下のグーグル地図にあるように、有名なバンスティー・スレイ寺院の手前(南側)にあります。

 なお、「地雷博物館はシェムリアップの中心地から北に約25kmの場所にあります。トゥクトゥクで片道約45分。僕が泊まっていた宿でお願いしてみたところ、往復15ドルで行くことができました。」という情報もあります。https://yokohamanogin.com/aki-ra/


出典:グーグルマップ


出典:グーグルマップ


Source: Google Map, Street View, Monique Konning,


Source: Google Map , Street View, Eugene Gorny


Source: Source: Google Map , Street View,  John Sheridan


Source: Source: Google Map , Street View,  banner bruce


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