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真夏のスペイン Dragon by Gaudi

独立の機運に燃えるバルセロナ短訪

海洋博物館(中世の造船所)

鷹取敦

掲載月日:2015年8月27日
 独立系メディア E−wave
無断転載禁


内容目次
8/10 バルセロナ 8/12 11 ガウディによる3つの邸宅
1 スペイン・カタルーニャの歴史 12 カタルーニャ広場、サン・ジュセップ市場
2 カテドラル・スペイン自治の歴史 13 バルセロナからマドリードへ列車の旅
3 ガウディの後援者パラウ・グエル マドリード・セゴビア
8/11 4 サンタ・マリア・ダル・マル教会 14 マドリードの街並み
5 グエル公園 8/13 15 セゴビア・アルカサル
6 サグラダ・ファミリア 16 セゴビア・カテドラル
7 グエル別邸 17 セゴビア・古代ローマ水道橋
8 国立宮殿(カタルーニャ美術館) 8/14  18 マドリード・マヨール広場
9 海洋博物館(中世の造船所) 19 マドリード・王宮
8/12 10 カタルーニャ音楽堂   スペイン滞在中の個人線量記録

◆海洋博物館

 2日目の最後に訪れたのは、コロンブスの塔のある広場に面した海洋博物館です。

 地中海交易で繁栄したバルセロナ、海洋帝国であったスペインの海洋博物館なので期待して行きました。旧王立造船所を利用した博物館でそれなりの広さです。

 1378年に造船所として建てられたゴシック様式の建物、そしてこの造船所で造られ、地中海で活躍したガレー船(大勢の奴隷をこぎ手とした大型船)を実物大(全長60m)で復元したものは迫力で一見の価値があります。現存する中世の造船所の中では、世界屈指の大きさと保存状態です。

 ただし、他の展示物は、各時代の船舶の模型が数多く散漫と展示されているだけで、せっかくの海洋帝国だったスペイン・バルセロナの海洋博物館としては、残念ながら期待したほどではありませんでした。


海洋博物館展示物より帆船の模型 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900


ガレー船

 ガレーは船、主として人力で櫂を漕いで進む軍艦です。古代に出現し、地形が複雑で風が弱く不安定な地中海やバルト海では19世紀初頭まで使用されました。少ないながらも帆も備えており、順風の航海の時には風力も利用します。

 多くのこぎ手を必要とすることから、時代によっては奴隷や捕虜も利用されましたが、古代や中世イタリアの都市等では、無産市民等がこぎ手となっていました。

 スペインやヴェネツィアなどの連合軍(神聖同盟)がオスマントルコと戦ったレバントの海戦(1571年)がガレー船の頂点となる出来事です。ドン・キホーテの作者であるミゲル・デ・セルバンテスは、ガレー船に乗船してレバントの海戦に参加し、左胸と左手を負傷、その後、帰国の途中でオスマントルコの捕虜となっています。

 大西洋航路が開拓され、大西洋が海洋航路の主流となってからは、ガレー船は主役の座を帆船に譲りました。

 メアリ・スチュアート(カトリックであるスコットランド王ジェームス5世の長女)を処刑したエリザベス1世のイングランド(プロテスタント)と、フェリペ2世のスペイン(カトリック)無敵艦隊によるアルマダの海戦(1588年)では、ガレー船主体の艦隊ではなく、ガレー船を改良したガレアス船、大型帆船へと再編成されて行われました。

出典:Wikipedia ガレー船
    物語 スペインの歴史、岩根圀和
    Wikipedia アルマダの海戦



復元されたガレー船のミニチュア 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900



復元されたガレー船(実物大)と造船所のアーチ 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900


復元されたガレー船(実物大)と造船所のアーチ 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 博物館の入り口外には、復元されたスペインの潜水艦イクティネオI号がありました。


海洋博物館入り口外にある復元された潜水艦イクティネオI号 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900


イクティネオI(潜水艦)

 イクティネオI号は、カタルーニャの技術者・芸術家・知識人であるナルシス・ムントリオルによって1858年から1859年に建造された潜水艦黎明期に登場した先駆的な潜水艇です。

 全長7m、幅2.5m、高さ3.5mで、珊瑚採りを安全に行なうことを目的に作られました。

 イクティネオI号は約50回の潜航の後の1862年1月、 港に投錨中に貨物船に激突されて破壊されてしまいました。

出典:Wikipedia イクティネオI号


つづく