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<論考>九十九死に一生

頸椎骨折手術Informed Consent全記録

D緊急入院について


青山貞一
Teiichi Aoyama

掲載月日:2010年11月11日〜30日
独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁
Table of Contents

◆慈恵医大病院に緊急入院

 2010年11月11日、朝一番妻の運転する車で品川区小山にある自宅から東京都港区西新橋にある慈恵医大病院の脳神経外科に外来で行く。

 午前中外来検査を行った直後、担当医の大橋医師から入院を指示され、そのまま入院することになった。

 妻はこれを予測していた。入院に必要な保険証、パジャマ、スリッパ、歯ブラシ、吸い飲み、箸、下着、シャンプーなどなど、さまざまグッズをまとめて持参していた。さすがである!

 私はといえば、本、USBメモリー、携帯電話、その充電器、デジカメ、その充電器、コンタクトレンズ入れなど、出張にもっていゆくグッズをいつもの鞄にいれて持って行った。

 中央病棟のベッドが空いていないため、とりあえず外来棟1階にある救急センターにある6人部屋のベッドに緊急入院した。

 ここは6人部屋なので、話し声がすべて筒抜けとなり、見舞客が来ても双方がかなり気を遣わなければならい。

 検査時に大橋医師と相談し、空きがで次第、個室に移る手配をした。週末に退院するひとが多いとのことだ。

 そして翌日の11月12日(金)の午後から中央病棟16階の個室に移った。ここは何しろ見晴らしが良い!

 中央病棟の個室は16階にある。個室の窓からは東京タワー、増上寺、東京婦論巣ホテル、愛宕神社、レインボーブリッジ、NEC本社ビルなどが手に取るように見える。
 
 病室からの景観は抜群だ!


中央病棟と増上寺などとの位置関係 出典:Google Earth


病室から見た風景 撮影 2010.11.16


左側に東京港レインボーブリッジの橋脚が見える  2010.11.15


病室から見た紫色のイルミネーションに変わった東京タワー 2010.11.25 夜


病室から見た増上寺 正面の高いビルがNEC本社ビル  撮影 2010.11.16


中央病棟の西側。ここにもビルの谷間に立派なお寺がありました!愛宕神社である
撮影  2010.11.24


 差額ベッドで費用がかかるが、個室を選んだのはLANのコンセントがあると大橋医師から聞いたからである。

 入院後の11月12日に、環境総合研究所(東京品川区)の鷹取敦調査部長と長男の伸に指示し、自宅の書斎からパソコンやオーディオシステムを持ち込んでもらった。個室から大学、研究所はじめ関係各所とのほうれんそう(報告、連絡、相談)が行える体制を構築した。

 これがその後、大いに役に立つことになった!

 もちろん、これらの持ち込みは主治医の承認のもとで行った。

 下は個室病室の一角につくった書斎である。PC系だけでなく愛用のVictorのウッドコーンスピーカーとEX-AK1アンプも設置した。


差額ベッドの個室 撮影 2010.11.26

 個室には固定電話とともにインターネットのLANコンセントがついてる。そのコンセントとパソコンをLANケーブルで接続するだけで、DHCP方式でインターネットが使えた。

 オーディオシステムはビクターのコーンスピーカーシステムを自宅の書斎から持ってきてもらった。バイオリン、ピアノ、ひとの声などがごく自然な音で聞ける。これをパソコンと接続した。


病室の一角につくった書斎 撮影 2010.11.14


個室につくった書斎  2010.11.26


お見舞いでいただいたお花  2010.11.25

 私は慈恵医大病院に外来で検査に行ったときから主治医と私との間での徹底したInformed Consent を繰り返すことになる。 

 私は階段落下事故の一週間後にかねてからベトナム、香港に現地調査に出かけることになっていた。航空券を購入し各地のホテルも予約していたが、11月10日の時点で同僚の池田こみち氏にすべてのキャンセルを依頼した。キャンセルに伴う金銭的ロスは約1万円と少なかったが、残念無念である!これは捲土重来である。

 ※ 大学からは出張旅費がでていたので、退院後、中止届けを
   出すとともに全額を返納した。
 ※※退院した後、2011年2月、捲土重来でベトナムのホーチミン
   市に現地調査に出かけることができた。

 この時点(11月12日)で、大学の授業、ゼミ、卒論生、大学院生への助言指導の代講を計画する。授業は環境総合研究所の池田こみち氏に依頼する。助言指導は同僚教授に病院からメールで依頼するとともに、学部のメーリングリストに第一報を送り事情を説明し、今後の対応方針を伝えた。

 一連の外来検査の結果、私はまず手術に耐えうる体力作りのために約1週間励むことになった。

 一週間、徹底して呼吸機能の回復のための治療をすることになった。一日4回の吸入、ステロイド投与、点滴による栄養分と抗生剤の投与などである。

 手術日(11月19日)と決まり、当日までの約一週間に受けた検査のうち、CTは5回、MRIは1回、頸椎と胸部レントゲン撮影が3回となった。

つづく


病室から見た増上寺。紅葉が美しい! 右側は東京プリンスホテル  2010.11.23