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厳寒のロシア2大都市短訪

ロシアの基礎知識
メディア


青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年5月30日 独立系メディア E-wave Tokyo
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<ロシアの基礎知識> 
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 ここでは、ロシアのメディアについて紹介します。

◆ロシアのメディア

 なお、今回、サンクトペテルブルグとモスクワに滞在しましたが、本特集でもホテルで見られるテレビについては、別途紹介します。

ロシアの基礎知識について-3

◆ロシアのメディア

 現在のロシア連邦には、電波媒体としてテレビ、ラジオ、インターネット媒体(Webなど)、紙媒体(新聞)など、など多様なマスメディアがあります。以下に主なものを紹介しますが、電波媒体のテレビ局が同時に本格的なインターネット媒体をもつという意味でも、現在のロシアのメディアは世界有数なものとなっています。

ロシアのテレビ局・電波媒体

・全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社
全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社 (ВГТРК) 、英: All-Russia State Television and Radio Broadcasting Company)は、ロシアにおける国営テレビ・ラジオ局の運営会社です。
 1990年7月14日、最高会議幹部会の決議により設立されており、主な運営チャンネルとしては、以下があります。
 テレビ:ロシア1、ロシア2、ロシアK、ロシア24、RTRプラネタ
 ラジオ:スプートニク(旧ロシアの声)

・ロシア1(Russia 1、Россия-1)
 
 ロシア1は上記のロシア連邦の国営放送局 (ВГТРК) (全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社)のチャンネルの一つです。ロシアチャンネルとも言います。かつてはRTR(エルテーエル、РТР)やチャンネル2と呼ばれていました。代表的なニュース番組が「Вести(ヴェスチ)」です。日本では、この放送局のニュース番組がNHK BS1のワールドニュース、キャッチ!世界の視点などで放送されています。

・NTV( Телекомпания НТВ)
 
 NTVはロシアのテレビ局で1993年に設立されています。НТВ (NTV) は社名の略称ではなく、Независимое (独立)、Новое (新しい)、Наше (我々の) などを意味するН (N) とТелеВидение (TeleVision、TV) に由来しています。

・チャンネル1(Первый Канал)
 
 チャンネル1あるいはロシア第1チャンネルはロシアの国営テレビ局。本部はモスクワのオスタンキノ放送技術センターにあります

・RT(旧称:ロシア・トゥデイ)
 
 RTは、ロシア・モスクワを拠点を置くニュース専門局です。RTは2005年12月10日に開局しています。ロシア連邦政府が所有する実質国営メディアでもあります。RTはアメリカで2番目の視聴者を持つ外国語ニュースチャンネル、BBCニュースに次ぐ規模を誇っています。拠点のモスクワだけでなくワシントンD.C.やマイアミ、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、ニューデリー、テルアビブに支局があります。

ロシアの通信社

・RIAノーボスチ (РИА Новости, RIA Novosti)
 RIAは、かつて存在したロシアの国有通信社です。ソビエト連邦時代のソビエト情報局をルーツとし、1961年に「ノーボスチ」の名称を使用するようになりました。ソ連崩壊前後から合併や改称を経て「RIAノーボスチ」となりましたが、2013年に「ロシアの今日」に発展的に吸収され、消滅しました。

・イタルタス通信(ИТАР-ТАСС)
 
 イタルダス通信は、ロシアの国営通信社。正式名称はИнформационное Tелеграфное Aгентство России(Information Telegram Agency of Russia-ロシア情報通信社)、イタル・タス通信とも表記されます。
 イタルタス通信の本社の前身はソ連の国営タス通信(Telegram Agency of Soviet Union)―ソビエト連邦通信社)で、1992年、ロシア連邦の主権宣言後に設立されました。大統領令により、タス通信の権利関係を継承した機関です。略称である「イタルタス」は正式名称の単語の頭文字をとったものに、前身の略称を並べたもの。日本では「イタルタス通信」と略称を用いた言い方が一般的です。一部の報道機関では、本来はソ連時代の通信社を指す「タス通信」という呼び方も用いられています。

・インテルファクス( Интерфакс, 英語: Interfax)
 
 インテルファックスは、モスクワに拠点を置くロシアの非政府系通信社です。国営タス通信の独占だった当時のソ連に1989年設立されました。新興市場においておよそ1500人のジャーナリストを雇用しています。英語から転写して「インタファクス通信」「インターファックス通信」などとも日本語では表記されています。同社はヨーロッパとアジアに係る記事に注力しています。ロンドン、ニューヨーク、フランクフルト、香港、上海、北京、デンバー、モスクワ、ワルシャワ、ブダペスト、プラハ、キエフ、ミンスク、アルマトイに支局があります。

・ロシアの今日(Россия Сегодня, tr. ラシーヤ・シヴォードニャ)
 ロシアの今日は、ロシア大統領令によって2013年12月9日に設立された国際通信社です。既存のRT(旧称ロシア・トゥデイ)とは異なる組織ですが、ロシア以外ではしばしば「ロシア・トゥデイ」や「新ロシア・トゥデイ」として言及されています。ロシアの今日は、2013年12月9日、通信社RIAノーボスチと国際放送ラジオ局ロシアの声(旧:ラジオ・モスクワ)の合併により成立しました。ロシア大統領令によれば、「他国の人々に向けてのロシアのロシアの国策、生活、社会についての情報を供給する」ことを使命としています。


マルチメディア(テレビ、ラジオ、通信社、インターネット放送)

・RT(旧ロシア・トゥデイ)
 
 2009年以前はロシア・トゥデイの名称を使用していたRTは、名称が類似するロシアの今日との関係性が無いとしていますが、BBCは「ロシアの今日」がRTを補完する機能を有すると観測した報道を行っていると述べています。2013年12月31日、RT編集長のマルガリータ・シモニャンが編集長に就任、双方を兼務することになっています。

 以下の写真はRTとスプートニクの編集長を兼ねるマルガリータ・シモニヤン氏


Source:Sputnik


・スプートニク(旧ロシアの声)
 
 スプートニク(SPUTNIK、ロシア語: Спутник)は、ロシアの通信社。ロシア政府系メディアであるロシアの今日傘下で2014年11月10日に設立、RIAノーボスチとロシアの声に代わってロシア国外での展開を担っています。日本語版は、2015年3月20日に開設されています。ロシア語での24時間ラジオ放送以外に、外国読者向けに33カ国語のニュースサイトを有しています。ロシアおよび世界のニュースをロシア語から日本語を含む各国言語に翻訳して伝えるほか、スプートニク記者によるオリジナルコンテンツも配信しています。

 2014年11月10日、マルチメディア展開を担うスプートニクを設立。音声メディアとしてロシアの声を置き換える「ラジオ・スプートニク」を開始しました。ラジオ・スプートニクは、FM、デジタルラジオ(DAB/DAB+)、HDラジオ(英語版)、携帯電話、インターネットを通じた国際放送を行っています。ロシア国内では、引き続きRIAノーボスチのブランド名でロシア語による通信社としてインターネットで活動しています。


ロシアのインターネット

.ru
 
 .ruはロシアの国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)。ロシアパブリックネットワーク研究所が管理しています。開設は1994年4月で、サードレベルドメインは、.com.ru、.net.ru、.org.ru、.pp.ruです。また、旧ソ連には、SU-CENTERでも、.suで登録されています。


つづく