エントランスへはここをクリック   

日航機事故から30年

川上村墜落稜線現地調査

3.GIS解析

青山貞一 Teiichi Aoyama *1,*2
池田こみち Komichi Ikeda *2
鷹取敦 Atsushi Takatori *2
*1 東京都市大学名誉教授
*2
環境総合研究所(東京都目黒区)

August 24, 2015
独立系メディア
E-wave Tokyo
無断転載禁
1.走行経路 2.写真撮影解析 3.GIS解析 4.3次元解析 5.捜索・救助

 次はGIS(地理情報システム)による解析です。用いたGISは、誰でも無料で使えるグーグルマップ・ストリートビュー及びグーグルアースです。


川上村の地図に見る梓山地区 但し、地図は全体の一部分です。


◆グーグルストリート・ビュー解析

 東京に戻ってから下のグールマップのストリートビューを使い、池田こみちが高天原山などの稜線を確認しました。 Unnamed Rdがグールマップのストリートビューの位置となります。


出典:グーグルマップ ストリートビューの撮影位置  池田こみちが作成

◆天原山(たかまがはらやま

 群馬県と長野県の県境にある標高1,978.6mの山である。別名、蟻ヶ峰・ショナミの頭。秩父山地北部の群馬県と長野県の県境に位置し、群馬県側では南部の多野郡上野村大字楢原、長野県側では中東部の南佐久郡川上村大字梓山と南相木村の各一部である。山頂には「蟻ケ峠」という名称の二等三角点が設置されている。

 当山の群馬県側の尾根には1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故の墜落現場(北緯36度0分5.41961秒東経138度41分37.68596秒[1]、標高1,565m付近)がある。多くの報道では「御巣鷹山に墜落」と伝えられていたが、正確にはこの「高天原山に属する尾根」である。しかしその後、墜落地点である高天原山の尾根は当時の上野村村長であった黒沢丈夫により「御巣鷹の尾根」と命名されている。


長野県川上村から見た高天原山  出典:グーグルアース

◆天原(たかあまはら、たかあまのはら、たかのあまはら、たかあまはら、たかまのはら、たかまがはら)

 『古事記』に含まれる日本神話および祝詞において、天津神が住んでいるとされた場所のことで、有名な岩戸の段も高天原が舞台である。原文は漢文であるため、どの訓が正しいかはある程度推測にとどまる。ただし、『古事記』冒頭には「訓高下天云阿麻下效此」とあり、天は「アマ」と読むように指定がある。通常は、「たかまがはら」という格助詞「が」を用いた読み方が一般的であるが、この読み方が広まったのは歴史的には新しいとされている。

 『古事記』などでは、地上の人間が住む世界である葦原中国や、地中にあるとされる根の国・黄泉に対し、天上界にあった、と記述された。古くから神話に書かれていることを現実だと見なして解釈しようとする人たちがおり、大和、九州、北陸、富士山他(後述)、実在の場所であったとの説も多数となえられた。

出典:Wikipedia

 なお、以下は自由に東西南北移動が可能かつズームアップ、ズームインが可能な
ヤフー地図です。地図は三国山から高天原山があります。地図には標高と等高線がついています。また右下にはスケールがあります。



 下の写真は、上のUnnamed Rd近くにおけるグーグルマップ ストリートビューの写真です。中央に高間原山の稜線があり、その右奥に三国山のピークが、さらに右には梓山が見得ます。


出典:グーグルマップ ストリートビューより 池田こみちが作成

 一方、下は鷹取敦がグーグルアースを用いて稜線の確認を行った結果です。

 私達が撮影した場所を赤●で示しています。


出典:グーグルアース 赤点は視点の位置 作成:鷹取敦

 下の3次元映像は、グーグルアースで赤●の地点で人間の目の高さから北側を見たビューです。このグーグルアースの3次元映像でも中央から左にかけて高天原山の稜線が、中央より少し右に三国山のピークが、そして右側に梓山のピークが見れます。


出典:グーグルアース  3次元ビュー  作成:鷹取敦


◆川上村の中嶋初女さんが書かれた絵との比較

 以下は川上村の中嶋初女さん(川上村居住、67歳)が書かれた絵です。落下位置は高天原山と三国山の稜線にあり、写真、動画に加え、グーグルマップストリートビュー、グーグルアースでも解析結果と一致していることが分かります。


長野県臼田警察への第一通報者、中嶋初女さん(川上村居住、67歳)が
書かれた墜落後の高原天山の尾根に立ち上がった煙と火の手
出典:NHKスペシャル日航ジャンボ機事故:空白の16時間〜"墜落の夜"30年目の真実


つづく