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UR跡地巨大マンション
完売後「建築確認」
A過去から現在

青山貞一
Teiichi Aoyama池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2016年2月5日
 独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁

                 

◆工事以前(1997)〜工事期間中(2015)

 下の写真はグーグルストリートビューとグーグルアースで見た建築工事中の現場です。

 この写真は2015年のマンション工事中に撮影されたものです。写真は堀坂の途中から工事現場を撮影したものです。


出典:グーグルストリートビュー

 下は衛星で上空から撮影した2007年12月時点での敷地です。駐車場だったようです。
 
 以下の衛星地図はいずれも方位は上が北、下が南です。


 下は1997年12月、富士銀行の社宅だったころの衛星画像です。

◆1997年12月

衛星で上空から撮影した1997年12月時点での敷地   出典:グーグルアース

 下は2007年12月の衛星画像です。駐車場のように見えます。

◆2007年12月時点

衛星で上空から撮影した2007年12月時点での敷地   出典:グーグルアース

 下は衛星で上空から撮影した2014年1月19日時点での敷地です。すでに着工していることが分かります。

◆2014年12時点

衛星で上空から撮影した2014年1月19日時点での敷地   出典:グーグルアース

 下の写真は衛星で上空から撮影した工事現場です。おそらく2015年のものです。敷地の規模がよく分かります。

◆2015年時点

衛星で上空から撮影した工事現場   出典:グーグルアース


衛星で上空から撮影した工事現場(拡大図     出典:グーグルアース

 下はマンションの平面図です。如何に敷地目一杯となっているかがよく分かります。


マンションの平面図  出典:建築計画概要書(第一面)

 下は建築計画のお知らせです。敷地は約4341平方メートル、延べ面積が約13,378平方メートル, 高さが8階建て約27m、着工が平成25年2月1日、完了予定が平成28年2月15日であることが分かります。

 また建築主はNIPPOと神鋼不動産、設計者が日建ハウジングシステム、施工者が安藤・間の首都圏建築支店であることも分かります。

<参考>
 NIPPO概要
商号 株式会社 NIPPO
本社所在地 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-2-16 TGビルディング
代表者 代表取締役社長 岩田 裕美
沿革
 明治40年:中外アスファルト株式会社創業(当社の前身)
 昭和 9年: 日本石油(株)道路部と浅野物産(株)道路部の合同により、「日本鋪道株式会社」設立
 平成15年:新日石エンジニアリング株式会社を吸収分割し、商号を「株式会社 NIPPO
 コーポレーション」に変更
 平成21年:商号を「株式会社 NIPPO」に変更
設立 昭和9年2月2日
営業種目
 主として下記工事の請負、調査、設計、監理、コンサルタント業務(道路・テストコース・空港・流通施設・スポーツ施設・水道施設・一般土木・一般建築)アスファルト合材等の製造、販売/産業廃棄物の処理、再生製品の販売不動産取引業務、ホテルおよびゴルフ場の経営、有料道路の経営
土壌汚染調査、浄化工事
公共施設等の企画、建設、保有、運営
出典:NIPPO公式サイト

 神鋼不動産
社名 神鋼不動産株式会社(SHINKO REAL ESTATE CO.,LTD.)
設立 2005年10月1日(2005年10月3日登記)
資本金 30億3735万円
役員
 代表取締役社長 公文 康進、専務取締役 上山 高司、専務取締役 門谷 進一郎
 従業員数 262名(2015年4月現在)
主な事業内容
 不動産開発・分譲/複合開発、マンション、戸建、宅地
 賃貸/マンション・戸建、寮・社宅、オフィスビル、商業施設、駐車場
 仲介/マンション・戸建・土地、寮・社宅、オフィスビル、商業施設
 リフォーム/水廻り、バリアフリー、エクステリア・外装、間取り変更、
 増改築・新築、オフィス・施設
 公的施設の運営管理
 個人向、法人向各種損害保険・生命保険の取扱い
主要取引銀行 ・みずほ銀行 ・三菱東京UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・みずほ信託銀行 ・三菱UFJ信託銀行 ・三井住友信託銀行
出典:神鋼不動産公式サイト

 なお、このマンションは100平米前後のいわゆる億ションが100戸以上あることから、かなりの建築費がかかっているはずです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-2-4 

 以下は古い建築計画のお知らせです。標識設置年月日が平成22年1月1日となっているようです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-2-4 
 
 下の写真は、グーグルマップ、ストリートビューのものです。


出典:グーグルマップ、ストリートビュー

◆建築確認(けんちくかくにん)とは

 建築基準法に基づき、建築物などの建築計画が建築基準法令や建築基準関係規定に適合しているかどうかを着工前に審査する行政行為である。

目的・背景

 都市計画法と併せ、健全な都市の形成を促すことや用途上、特に期さなければならない建築物などの性能確保を目的としており、行政行為としての「確認」は、着工後に法令違反を発見し是正を求めるよりも事前に建築計画をチェックする方が合理的であることから行うものである。

その意味で禁止や規制事項に対し解除を求める場合の建築許可とは別の行政行為であるが、建築確認前の着工を禁止しているところから、実質的には許可と同様な内容や手続となっている。 建築基準法は、全ての建築物などに適用されることから、建築確認の必要のない建築物においても法の規定を遵守しなければならない。しかし、そのチェックはされないため、実態としては「良心」に任せられていると言える。

詳細
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%BA%E7%AF%89%E7%A2%BA%E8%AA%8D

出典:Wikipeia

 建築現場はかつて富士銀行の社宅跡地を2001年にUR(都市再生機構)がおそらく再開発の核となる種地として買収し、その後、URが日本鋪道(現・NIPPO)と神戸製鋼所不動産カンパニー(現・神鋼不動産) に一般競争入札で転売した土地です。

 面積が広大な割には、面する坂道の道路はもともと4m程度しかありません。文京区は事業者から出された開発許可申請を何と3度にわたり許可していますが、その前提はこの狭小な道路を数m、おそらく2mちょっとセットバックて拡幅させることを条件としています。

 上の工事中の坂道の写真を見ると、2.5mほど拡幅していることが分かります。これにより自動車が最低限対面交通が可能な7m幅の道路とさせることにより、容積率、建坪率、道路斜線制限などを緩和させた可能性もあります。

 とはいえ、敷地が広大な割には面する道路は、狭くかつ4方向のうち坂に面する一方向しかありません。


つづく