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シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

ヴェネツィア( Venezia、イタリア)

コッレール美術館3(Museo Correr)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2019年4月20日
独立系メディア E-wave Tokyo
 無断転載禁

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 本稿の解説文は、現地調査に基づく開設に加え、Veneziaイタリア語版を中心にVenice英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 

◆コッレール美術館(Museo Correr)3

ヴェネツィアの生活と文化


Numismatic room in the Museo Correr
Source:Wikimedia  Commons
CC BY-SA 4.0, Link
 
 コッレール美術館の一階は、100年を超えるその政治的な偉大さと独立の上に花開いたヴェネツィア共和国の生活と文化を描き出しています。

・展示室6と7は、ヴェネツィア共和国の総督(ドージェ)の権力が最も強かった時代とその後、共和国の晩年の衰退について以下の作品を含めて展示しています。ジョバンニ・ダ・アゾラ(Giovanni da Asola),アンドレア・ AndreaMichieli,ジローラモ・ピロッティ(Girolamo Pilotti), ジャン・アントニオ・グアルディ(Gian Antonio Guardi),ラッザロ・バスティティアニ(LazzaroBastiani), 若い方のヨセフ・ハインツ(Joseph Heintz the Younger),ミケーレ・ジャンボノ(Michele Giambono), マッテオ・パガン(Matteo Pagan),チェザーレ・ヴェチェリオ(Cesare Vecellio),そしてジャンバティスタ・ブルストロン(Giambattista Brustolon).

・展示室8には、かつてサン・ヴィダール(San Vidal)のPalazzo Pisani aSan Stefano(現在のヴェネツィア音楽院がある)に建っていた堅牢なクルミの木でできた建築図書館があり、珍しい原稿、16世紀初頭から18世紀の間に制作された印刷作品、博物館の公認手数料(commissioni ducali)の膨大なコレクションなどが収蔵されています。

・展示室9と10には、上院議員やサンマルコ財務官(Procuratore di San Marco)を含む、ヴェネツィアの貴族や、共和国に仕えた職員の肖像画が展示されています。水墨画や水彩画の航海図や海図も展示されており、15-16世紀のもので、ヨーロッパ大陸と地中海については、カスピ海の範囲まで示しています。最後に、室内には17世紀と18世紀の地形学の道具のコレクションも展示されています。

・展示室11には、コッレール美術館の貨幣コレクションがあり、これは、ベネチアン共和国によって刻まれた硬貨のほぼ完全なシリーズです。 その起源(西暦9世紀初頭)からその秋(1797)まで、年代順にまとめられています。造幣局からの18世紀の機会の一部、そしてメダルも展示されており、ティントレットによる、絵画、セント・ジャスティーナと収入役( Saint Justina and the Treasurers)も一緒に展示されています。

・展示室12には、ヴェネツィアと海との自然な相性、そしてアドリア海と東地中海の覇権を探求しています。船上で使用されるオリジナルの航海計器やその他の道具や、ヴェネツィア人が戦った偉大な海戦を祝う絵画もあります。

・展示室13には、かつてヴェネツィアの海上支配の中心であった工業的規模の造船所とドックの複合施設であったヴェネツィアの兵器庫があったことを物語っています。展示には、アントニオ・ディナターレ、ミケーレ・マリエスキ、ジャコモ・フランコ、アレッサンドロ・ロンギの作品のほか、武器庫で船舶の設計や建造に使用された18世紀の木製モデルや航行のための器具が含まれます。

・展示室15と16には、市の軍事力に関連する作品が展示されています。鎧、刀、ナイフ、戦闘用棍棒、そして槌矛などは16世紀から16世紀までさかのぼります。オスマン帝国のテント、16世紀後半からのいくつかの行進用のファルシオン(やや凸状の中世の幅広の短剣で先端が尖っている)、円筒の大砲、円筒の銃器、そして拳銃なども展示されています。

・展示室17と18には、ヴェネツィアの将軍フランチェスコ・モロジーニ(FrancescoMorosini)に関連した作品を展示しています。

アートコレクション/美術品のコレクション

 展示室19から始まり、コッレール美術館のアートコレクションは2つの部分に分かれています。1階には、15世紀後半から17世紀の最初の数十年間にかけてのヴェネト地方の彫刻家による作品を含め、4つの部屋に小さな青銅のコレクションが収められています。2階の19展示室には、16世紀までのヴェネツィアの絵画を中心とした絵画館があります。また、マイオリカ作品(陶器)と象牙細工を集めた部屋もあります。

 絵画館は14号室の終わりから始まり、16世紀初頭までの最古の時代からのヴェネツィアの絵画の作品が含まれています。

 博物館の歴史の中で繰り返し再構成されて、ギャラリーは今もなお、実質的にテオドーロ・コッレール氏によって残されたオリジナルのコレクションを反映したジョヴァンニ・ベッリーニ(Giovanni Bellini)の作品(初期の十字架のはりつけ、キリストの変貌、二人の天使に支えられた死んだキリストと子供を含む)よって支えられた死んだキリストを含む)を含む)、アントネロ・ダ・メッシーナ(Antonello da Messina)、コズメ・トゥーラ(Cosme Tura)、ヴィットーレ・カルパッチョ(Vittore Carpaccio)(赤い帽子を持つ男と2人のヴェネツィア人淑女)などが展示されています。

 その後、さらなる遺産、寄贈品、貸付品、そして買取品がこの遺産に追加されました。展覧室全体に存在する他のアーティストは、パオロ・ヴェネツィアノ(Paolo Veneziano)、ロレンツォ・ヴェネツィアノ(Lorenzo Veneziano)、ステファノ・ヴェネツィアノ(Stefano Veneziano)、ミケーレ・ジャンボノ(Michele Giambono)、ジャコベッロ・ディ・ボノモ(Jacobello di Bonomo)、ヤコベッロ・デル・フィオーレ(Jacobello delFiore)、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ(Gentile da Fabriano)、ピサネッロ(Pisanello)、マッテオ・ジョバンネッティ(Matteo Giovannetti)、バルトロメオ・ヴィヴァリーニ(Bartolomeo Vivarini)、レオナルド・ボルドリーニ(Leonardo Boldrini)、若い方のピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)、ヤーコポ・ベッリーニ(Jacopo Bellini)、アルヴィーゼ・ヴィヴァリーニ(Alvise Vivarini)、チーマ・ダ・コネリアーノ(Cima daConegliano)、ロレンツォ・ロット(Lorenzo Lotto)、ボッカチオ・ボッカチーノ(Boccaccio Boccaccino)、その他イタリアやヨーロッパの重要なアーティストたちです。
 

コッレール美術館4つづく