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革命家 チェ・ゲバラ
新作映画2題
Ernesto Rafael Guevara de la Serna

掲載月日:2009年1月25日
独立系メディア「今日のコラム」
  Source:Cinema News カンヌ映画祭(Cannes)特集
  

 アカデミー監督賞受賞のスティーブン・ソダーバーグ監督と、助演男優賞受賞のベニチオ・デル・トロが再タッグを組み、革命家チェ・ゲバラの生涯を描く伝記映画「チェ」2部作の日本公開が決定した。

 ギャガ・コミュニケーションズと日活の共同配給で、前編「チェ/28歳の革命」が09年正月第2弾、続いて後編「チェ/39歳 別れの手紙」が相次いで公開される。

 「チェ」は今年のカンヌ映画祭に出品された時には、4時間22分の長尺な1本だったが、その後、前後編2作品に分割された。

 1作目の「28歳の革命」では、エルネスト・チェ・ゲバラが亡命先のメキシコでフィデル・カストロ(のちのキューバ最高議長)と運命的な出会いを果たして、28歳の若さでキューバ革命に着手し、1959年1月1日、革命を成し遂げるまでを描く。

 2作目の「39歳 別れの手紙」では、キューバを解放し、カストロ議長の右腕という要職を得ながらその地位を捨て、65年10月に「別れの手紙」を書いてキューバを離れ、ゲリラとして革命闘争に身を捧げることを選んだ末に、39歳だった67年10月、ボリビアで銃弾に倒れるまでを描く。

 物語としては、ゲバラの青年期を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」(ウォルター・サレス監督、ガエル・ガルシア・ベルナル主演)の後日譚となる。

 自らプロデューサーも務めたデル・トロ(プエルトリコ出身)は、アルゼンチン出身のチェ・ゲバラを演じるにあたり、全編でスペイン語の難しい訛りにも挑戦。08年2月退任前のカストロ議長と対面して、生前のゲバラについて入念にインタビューし、完璧なゲバラ像を構築。今年のカンヌ映画祭では主演男優賞に輝くなど、絶賛を浴びている。

 なお、同作は今月4日から開幕するカナダのトロント国際映画祭でも特別招待作品として上映され、ソダーバーグ監督とデル・トロも現地入りする予定。