●特集:チェ・ゲバラ&フィデル・カストロ
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Che Guevara's Speech At the United Nations(English)
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◆米国によるキューバ経済封鎖とは?
米国によるキューバ経済封鎖は、経済圧力によっていわゆるネオコンなどがいう米国型「民主主義」をキューバに押しつけることが目的となっている。米国はこの措置を半世紀近く続けており、当然、ブッシュ政権下でも続いていた。
経済封鎖が異常なのは、米国がキューバとの貿易制限・禁止をするにとどまらず、他国に強要している点である。これはいうまでもなくキューバの国の主権を侵害するにとどまらず、関係諸国の主権をも二重に侵害していることにある。
最近では、キューバへの経済封鎖解除を求める決議が2008年10月29日の国連総会で日本を含む185カ国の圧倒的多数で採択された。
Es discurso de Fidel Castro
米国のキューバ経済封鎖に国連で抗議の演説をするカストロ
Source:US
to end embargo against Cuba?
しかし、採択には米国、イスラエル、パラオの3カ国が反対、マーシャル群島とミクロネシアが棄権した。同様の決議は1992年に行われ、そのときは59カ国が採択に賛成している。採択国の数は、連続17回目の採択となった2008年の賛成国数が最高となっている。
歴史的に見ると、米国は19世紀初頭からキューバへの併合、干渉政策を強めてきた。1902年に独立したキューバの憲法には、何と米国の内政干渉権と軍事基地保有権が付加されていた。米国の資本は1959年のいわゆるキューバ革命まで、基幹産業や公益事業の大部分を支配していた。
米国はキューバに対し1961年、反革命部隊に武力侵攻させたがこれは失敗に終わった。米国は1962年からキューバに経済封鎖を実施し輸出入を全面禁止している。
さらに米国は1990年代、キューバに寄港する船舶への180日間寄港禁止などを課す「キューバ民主主義法(トリセリ法)」と「キューバの自由と民主主義連帯法」を実施、経済封鎖をさらに強化した。
キューバ政府によれば、1962年以来の米国による経済封鎖によって受けた経済的な損害は930億ドルにのぼるという。
日本政府は1996年まではキューバ経済封鎖に関する国連決議に棄権してきた。それが賛成に転じたのは1997年からである。その背景にあるのは、前年の12月に起きたペルー日本大使公邸人質事件でキューバ政府が「人道的見地」から武装勢力の受け入れを表明し、両国関係が改善し始めたこととされている。
◆米国オバマ大統領はキューバ経済封鎖を解除を!