パソコンによる環境情報システムのさきがけ環境総合研究所のSuperシリーズ 2024/06/18更新
分野 Superシリーズ共通仕様 更新情報
騒音 NOISE(P) 工場・事業所・建設工事騒音 NOISE(H) 道路交通騒音
自然エネ NOISE(W) 風力発電(騒音・景観・日照) SOLAR 太陽光発電施設反射光
大気 AIR 固定発生源大気拡散 HIWAY 自動車排ガス大気拡散
降下ばいじん DUST(P) 建設機械降下ばいじん DUST(H) 資材・機械運搬車両降下ばいじん
振動 VIB(P) 建設機械・工事振動 VIB(H) 道路交通振動
その他 SPLINE/GIS 2次元スプライン補間・地形作成 環境予測計算サービス 風環境予測
工場・事業所業務ビル・建設機械騒音予測システム Super NOISE(P) 建設工事騒音最新モデル ASJ CN-Model 2007対応

Super NOISE(P)とは

 工場、事業所、ビルに設置された機械、建設工事、運搬車両、発破音の点音源(点音源、複数の連続点音源)によるA特性騒音、G特性低周波音の予測を標準的な予測モデルを用いて効率的に行えます。

 屋内・屋外の音源、屋内・屋外への影響予測のいずれも予測可能です。遮音壁による回折減衰、吸音率、透過損失、建物内壁面の吸音率、吸音率、透過損失、建物による回折減衰を考慮します。

 平面図を画像で画面に表示してマウスで簡単にデータを作成し、平面予測、断面予測、複数の指定した地点の予測が出来ます。

 Super SPLINE/GISで作成した地形による回折減衰、予測点高さを考慮した計算も行えます。

Superシリーズ共通仕様

 以下の項目はSuperシリーズ共通の内容としてSuperシリーズ共通仕様に掲載しておりますのでリンク先をご覧ください。他にも予測モデルの一部など複数システムで共通した内容は共通仕様に掲載しております。

予測モデルの概要

 複数の音源、複数の遮音壁や建物等を設置して、以下の予測モデルによる計算を行います。


屋外音源→屋外騒音レベル

  • ASJ CN-Model 2007 建設工事騒音予測
    • 面音源(ユニット)対応
    • LAeqに補正値を加算しピークレベルを自動計算
    • 運搬車両の交通量・速度を考慮した線音源計算
    • 上記以外は共通仕様参照

  • 周波数特性を考慮した計算


室内音源→屋外騒音レベル

 (屋外音源までの計算式)

  • 一般的な式

    • 内壁面の吸音率を考慮し建物各部位への入射を計算(拡散場、非拡散場判定)
      →壁面・天井の透過損失を考慮し
      →壁面・天井を屋外の複数点音源に分割
    • ASJ CN-Model 2007と組み合わせ屋内の工事の屋外への伝搬計算対応
  • 生活環境影響調査指針の式

    • 「廃棄物処理施設生活環境影響調査指針」(環境省)に掲載された屋内音源の屋外への影響予測式
    • 受音室が無い条件で式を整理

屋外音源→室内騒音レベル

  • 壁面の透過損失と内壁面の吸音率を考慮した屋外音源の室内レベルの計算式

空気吸収減衰

  • 一般的な式
    • 湿度を考慮した空気吸収減衰式


室内音源→室内騒音レベル

  • 内壁面の吸音率と音源からの距離を考慮した室内の騒音レベルの計算(拡散場、非拡散場判定)

発破音予測式(指向性考慮)

  • 1987年日本騒音制御工学会技術発表会講演論文集掲載、仮設備用騒音対策設計・積算基準書等に掲載されている騒音・低周波音予測モデル
  • 周波数毎の計算は行わず、音源の周波数特性を考慮した指向性考慮により1回で計算
  • 総薬量、雷管の種類(DS雷管、MS雷管)を考慮
  • 距離減衰式(坑内距離、坑外距離)
  • 防音扉設置の挿入損失を考慮した補正値
  • ASJ CN-Modelの発破音予測の地形による回折減衰式を組み合わせた考慮にも可能

騒音・低周波音圧の指向性特性の補正値

対象周波数(各モデル共通)

  • 騒音、低周波音の予測が行えます。
  • 共通仕様参照)

騒音予測の手順


屋外の騒音予測のイメージ


建物内部から外部への騒音予測のイメージ

ASJ CN-Model 2007による発破音予測イメージ


予測範囲

  • 背景地図画像を選択し予測範囲を設定します。
  • 必要に応じてSuper SPLINE/GISで作成した地形を読み込みます。

建物

  • 建物の壁面の位置をマウスで入力します。
  • 内壁面や天井の吸音率、透過損失を設定します。
  • 屋外音源に対する遮蔽物としても考慮されます。

音源

  • 室内あるいは屋外にマウスで音源位置を入力します。
  • パワーレベルや基準距離レベルを設定します。
  • 点音源、線音源(運搬車両、コンベア等)、一定範囲内の建設作業を想定した面音源、建物の壁面を音源と見立てた鉛直方向の面音源が作成できます。

距離減衰(室内)

  • 内壁面等の吸音率等により拡散場・非拡散場が考慮されます。拡散場は吸音率が小さく室内中の騒音レベルが一様に近い状態です。
  • 屋外受音点では、吸音率等を考慮し内壁面等への入射を計算、透過損失を考慮して外壁面等を分割し複数の屋外音源が設定されます。
距離減衰(屋外)
  • 距離減衰が考慮されます。
  • 指向係数により、音源が地面に近い位置にあり地面による反射が想定されるか、空中にあり反射が想定されないかなどが考慮されます。

遮音壁

  • 遮音壁の位置をマウスで入力します。
  • 高さ、透過損失、吸音率等を設定します。
  • 遮音壁を回り込む経路(回折減衰考慮)と通り抜ける経路(透過損失考慮)が考慮されます。
  • 遮音壁が騒音を反射する場合は、壁によって吸収される割合、吸音率が考慮されます(1回反射)。

地形

  • 音源から受音点が見通せない場合には、地形による回折減衰を考慮します。
  • 平面コンターを計算する時、地形の高さ+設定した予測高さとして計算します。


複雑な地形における工場騒音(敷地境界に遮音壁)例


使用した地形データ(Super SPLINE/GISにて作成)


地表面の影響

  • ISO9613-2では硬い、多孔質、混合、影響無しを地盤係数として任意の範囲に設定可能です。
  • 音源−受音点の伝搬経路のうち「音源領域」、「中間領域」、「受音点領域」の地盤係数が考慮されます。

予測結果表示


建設工事の例(平面予測カラーメッシュ)


建設工事の例(平面予測コンター)


建設工事の例(平面予測コンター塗りつぶし)

3次元表示の例(平面予測+断面予測)


指向性を考慮した発破音の予測結果例



応用分野の例

  • 各種音源からの騒音の影響予測
  • 建設機械・工事の騒音の影響予測、対策検討
  • 発破騒音の影響予測、対策効果の検討
  • 建屋の計画、設計の対策効果の検討
  • 遮音壁による対策効果の検討
  • 工場・事業所・商業施設、再開発に伴う将来予測
  • 大規模小売店舗立地に伴う影響予測
  • 焼却炉立地に伴う騒音影響予測(生活環境影響調査)
  • 産業公害防止計画等、各種計画策定のための騒音予測、対策効果検討
  • 風力発電には統合ソフトSuper NOISE(W)がございます

■お問い合わせ■

ERI 株式会社 環境総合研究所

〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-31-9-401 TEL 03-6421-4610 FAX 03-6421-4611
連絡先メールアドレス:office@eritokyo.jp(担当:鷹取)

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