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Super NOISE(P)とは
工場、事業所、ビルに設置された機械、建設工事、運搬車両、発破音の点音源(点音源、複数の連続点音源)によるA特性騒音、G特性低周波音の予測を標準的な予測モデルを用いて効率的に行えます。
屋内・屋外の音源、屋内・屋外への影響予測のいずれも予測可能です。遮音壁による回折減衰、吸音率、透過損失、建物内壁面の吸音率、吸音率、透過損失、建物による回折減衰を考慮します。
平面図を画像で画面に表示してマウスで簡単にデータを作成し、平面予測、断面予測、複数の指定した地点の予測が出来ます。
Super SPLINE/GISで作成した地形による回折減衰、予測点高さを考慮した計算も行えます。
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予測モデルの概要
複数の音源、複数の遮音壁や建物等を設置して、以下の予測モデルによる計算を行います。
は関連するSuper NOISE(P)の機能、仕様等、独自対応に関する説明です。
■屋外音源→屋外騒音レベル
- ASJ CN-Model 2007 建設工事騒音予測
- 日本音響学会による建設工事騒音・運搬車両の予測モデル(環境アセスメントの標準的なモデル)
- 距離減衰
- 単一・複数遮音壁による回折減衰・透過音(遮音壁高を考慮した透過損失・吸音率考慮)(
高さ毎に異なる透過損失、吸音率の設定)
- 壁面による反射(吸音率考慮)(
1回、鏡面反射)
- 厚みのある遮蔽物(建物・盛土等)による回折減衰(
地形考慮、遮音壁の直角ウェッジ指定)
- ユニット(面音源)の点音源への分割の考え方(
分割数の最適化)
- 評価時間と稼働時間の比を考慮した等価騒音レベルの計算方法(
評価時間、音源毎の稼働時間の設定、ピークレベル計算対応)
- 建設機械、ユニット(建設作業)、運搬車両のパワーレベルの参考値(
データベース機能)
運搬車両騒音のための時間交通量と走行速度を考慮したパワーレベルの自動補正、線音源計算
- 周波数特性を考慮した計算
- 前川チャートの近似式による一般的な回折減衰(周波数を考慮)計算式
ASJ CN-Model 2007のうち建設工事騒音固有の回折減衰式以外を使用しASJ CN-Model 2007の利点を活用
- ISO9613-2
- ISO(国際標準化機構)の騒音の屋外伝搬予測式(日本では風力発電の環境影響評価で用いられる)
- 距離減衰
- 単一・複数遮音壁、建物の遮蔽効果(
厚みのある遮蔽物として地形考慮)
- 壁面による反射(反射率考慮)(
1回)
- 地表面による反射・吸収の影響(
任意の範囲に任意の地盤係数を設定)
■室内音源→屋外騒音レベル
(屋外音源までの計算式)
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一般的な式
- 内壁面の吸音率を考慮し建物各部位への入射を計算(拡散場、非拡散場判定)、壁面・天井の透過損失を考慮した外壁面のパワーレベルを計算
- 壁面・天井を面音源とした予測
ASJ CN-Model 2007に一般的な予測式を組み合わせて屋内工事騒音にも対応
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生活環境影響調査指針の式
- 「廃棄物処理施設生活環境影響調査指針」(環境省)に掲載された屋内音源の屋外への影響予測式
- 受音室が無い条件で式を整理
■屋外音源→室内騒音レベル
- 壁面の透過損失と内壁面の吸音率を考慮した屋外音源の室内レベルの計算式
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■空気吸収減衰
- 一般的な式
- ISO9613-1(JIS Z 8738)
- 気温、水蒸気のモル濃度、大気圧から周波数毎の空気吸収を計算
■室内音源→室内騒音レベル
- 内壁面の吸音率と音源からの距離を考慮した室内の騒音レベルの計算(拡散場、非拡散場判定)
■発破音予測式(指向性考慮)
- 1987年日本騒音制御工学会技術発表会講演論文集掲載、仮設備用騒音対策設計・積算基準書等に掲載されている騒音・低周波音予測モデル
- 総薬量、雷管の種類(DS雷管、MS雷管)を考慮
- 距離減衰式(坑内距離、坑外距離)
- 指向性による補正値(
グラフから作成した独自の近似)
- 防音扉設置の挿入損失を考慮した補正値
ASJ CN-Modelの発破音予測の地形による回折減衰式を組み合わせた考慮にも可能

騒音・低周波音圧の指向性特性の補正値 |
■ASJ CN-Modelの利点の活用
ASJ CN-Modelには多くの利点があるため、建設工事騒音以外でも活用ています。建設工事騒音以外では一般的な前川チャートによる回折減衰式を用います。
- 複数遮音壁:音源と受音点が壁面に近い時も減衰を過大に見積もることなく複数遮音壁を考慮します。
- 挿入損失法:遮音壁の高さが限りなく0に近い場合にも遮音壁が無い場合と矛盾が生じない計算を行います。
- 厚みのある遮蔽物:地形・建物等による回折減衰による補正量は遮音壁の場合と異なり、これを考慮した計算を行います。
- 透過音:遮音壁を通過する音のエネルギーは壁の高さによって変化します。透過損失に加え遮音壁高さをスリット法で考慮し矛盾のない計算を行います。高さ毎に材質(透過損失)の異なる壁も考慮できます。
- 反射音:遮音壁や建物の壁で反射する音のエネルギーは壁の高さによって変化します。吸音率に加え壁の高さをスリット法で考慮します。
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対象周波数
以下のように異なる周波数の想定で予測を行えます。
■指定周波数
- 1〜200Hz(1/3オクターブ間隔)
- 31.5〜8000Hz(1/1オクターブ間隔)
■1/1,1/3オクターブバンド別周波数毎
- A特性騒音
- 1/1オクターブ(31.5〜8k・125〜4kHz)
- 1/3オクターブ(25〜10kHz)
- G特性低周波音
データベースに周波数別のパワーレベル、透過損失、吸音率を登録できクリックで選択できます。
- グループ分けして目的や種類毎に管理出来ます。
- 変更、追加、検索、CSVファイル入出力できます。
- データベースのパワーレベルはZ(FLAT)特性とA特性補正を切り替えられます。
- 透過損失、吸音率はカタログ値(数百件)を参考として掲載しております。

周波数毎のパワーレベルのデータベース表示例
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■ASJ CN-Model 2007:A特性
- 周波数毎の計算は行わず、音源の周波数特性を考慮した回折減衰式により計算します。
- データベースにASJ CN-Model 2007の機械、ユニット、運搬車両のパワーレベル登録されています。

ASJ CN-Model 2007の音源データベース表示例
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■発破音(指向性考慮):A特性、低周波音
- 周波数毎の計算は行わず、音源の周波数特性を考慮した指向性考慮により1回で計算します。
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騒音予測の手順
■予測範囲
■建物
- マウスで建物の壁面の位置を入力します。
室内音源では、内壁面や天井に入射するレベルを計算、透過損失を考慮して外壁面や屋上に複数点音源を設定し屋外の計算を行います。
- 屋外音源に対する遮蔽物としても考慮されます。
■音源
- 屋内あるいは屋外にマウスで音源位置を入力します。
- パワーレベルや基準距離レベルを設定します。
- 点音源、線音源(運搬車両、コンベア等)、一定範囲内の建設作業を想定した面音源、建物の壁面を音源と見立てた鉛直方向の面音源が作成できます。
■距離減衰(室内)
- 室内音源では、内壁面・天井等の吸音率等により拡散場・非拡散場を考慮します。拡散場は吸音率が小さく室内中の騒音レベルが一様に近い状態です。
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■距離減衰(屋外)
- 受音点までの距離減衰を考慮します。
- 指向係数により、音源が地面に近い位置にあるか空中にあるかなどが考慮できます。
■遮音壁
- マウスで遮音壁の位置を入力します。
- 高さ、透過損失、吸音率等を設定します。
- 遮音壁を回り込む経路(回折減衰考慮)と通り抜ける経路(透過損失考慮)を考慮します。
- 遮音壁が騒音を反射する場合は、壁によって吸収される割合、吸音率を考慮します(1回反射)。
■地形
- 音源から受音点が見通せない場合には、地形による回折減衰を考慮します。
- 平面コンターを計算する時、地形の高さ+設定した予測高さとして計算します。
■地表面の影響
- ISO9613-2では硬い、多孔質、混合、影響無しを地盤係数として任意の範囲に設定可能です。
- 音源−受音点を結ぶ伝搬経路にうち「音源領域」、「中間領域」、「受音点領域」の地盤係数が計算に用いられます。
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予測結果表示
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■お問い合わせ■
株式会社 環境総合研究所
〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-31-9-401 TEL 03-6421-4610 FAX 03-6421-4611
連絡先メールアドレス:office@eritokyo.jp(担当:鷹取)
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