長野県が大規模な禁煙キャンペーン実施へ! 中日新聞 長野版 2005年5月21日 掲載日:2005.5.26 |
今月31日の世界禁煙デーに合わせ、県は「たばこによる害のない信州」の実現に向けた禁煙キャンペーン「ケムダン(煙断)運動」(31日−6月6日)を展開する。昨年12月から始めている県有施設の敷地内禁煙を拡大、住民により身近な存在である市町村有施設での禁煙実施を各自治体に働き掛ける。 県は昨年度から本格的に禁煙推進の取り組みを進めており、敷地内禁煙のほか、県職員の禁煙相談を行っている。県保健予防課によると、県職員の喫煙率は昨年五月現在で22・3%だったのに対し、ことし二月現在で17・7%に下がるなど、一連の取り組みが一定の成果をあげている。 ケムダン運動では、期間中に保健所長が管内の自治体に直接出向き、市町村有施設における敷地内禁煙の実施を要請。期間後も継続的に協力を求める。同課によると、すべての施設における禁煙、または分煙を実施している自治体は昨年十二月現在で茅野市、泰阜村など二十七市町村にとどまっている。 施設別にみると、児童館や図書館、児童社会福祉施設では比較的高い割合で禁煙が実施されているが、市町村役場、公民館は低い割合にとどまっている。「分煙といっても、仕切りのない喫煙スペースを設ける程度のところもあると考えられる」といい、自治体によって禁煙に対する意識には温度差がある。同課は「敷地内禁煙の実施で喫煙者が減少するといった研究データもある。地道に協力を呼び掛けたい」と話している。 期間中にはこのほか、県内のすべての中学・高校生にたばこが身体に及ぼす影響を解説した冊子を配り、未成年者の喫煙防止にも努める。また、県庁前に待機するタクシーについて、禁煙車両の専用乗り場を設ける。 長野県有施設の敷地内禁煙について(長野県ホームページから) http://www.pref.nagano.jp/keiei/seisakut/tabako/kinen.htm http://www.pref.nagano.jp/keiei/seisakut/tabako/050520.htm |