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自民、衆院文科委への田中知事の招致提案まで反対
青山貞一

 
掲載日:2005.3.12

 2005年3月11日の信濃毎日記事によれば、今度は衆議院の文部科学委員会に民主党が義務教育費問題で田中康夫知事を参考人として招致することに、自民党が党をあげ反対しているという。

 何と、自民党は「党の方針」として反対しているのである。

 背景には、やはりこの二月に自民党が正式に田中康夫知事を党本部の部会に招聘し、義務教育費に関連する講演と委員との質疑を依頼した際、自民党長野県連が党本部にねじ込み講演を停止させたことがあるようだ。

 まぁ、一体どこまで大人げないと言うか、田中康夫県知事が日本の義務教育についての持論を国会で発言する機会すら奪う権利が自民党や長野県連にあるのだろうか。そもそも田中康夫知事は、ウルトラ無党派、地元で熾烈な改革を断行しつつ、同時に全国規模で日本の進路を指し示す改革の旗手でもある。

 信濃毎日の記事をさらに読み進むと、何と民主党の羽田孜・県連代表が、『同党理事の対応に理解を示す一方、県会期間中でもあることから「田中知事にとって今一番大事なのは、地元議員や県民の理解を得ることではないか」とも指摘している』と、まさに問題の本質をすり替える談話を出している。

 一体、この羽田孜と言うひとはどこに顔を向けているのだろうか。


 私自身、過去、衆参の委員会や予算委員会に9回ほど参考人、公述人として呼ばれ、自分の意見を忌憚なく述べ、与野党議員と議論してきた。まして理念、政策レベルで今や日本社会改革の最前線にいる田中康夫知事こそ、与野党会派は党利党略に明け暮れることなく、参考人として思いの丈をしっかり述べさせるべきだ。

 ところで、先日、ある著名な雑誌の編集長に田中康夫氏に会ってもらった。そのとき、私は一度、田中康夫氏とホリエモンの対談をしたら面白いと提案した。まさに、田中知事、ホリエモンともに、大きな後ろ盾がないなかで、あちこちからバッシングを受けながら孤軍奮闘しているところに、大きな共通項がある。

 一方、ホリエモンがITツール、メディア、資本を用意し、ヤッシーが希有の理念と社会性、歴史観をもとにしたコンテンツを提供する。これによって、今までにない新たな表現媒体が創出できる可能性が高まるのではないかと、ひそかに考えほくそ笑んでる。


信濃毎日 2005年3月11日(金)
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衆院委の義務教育費質疑 知事招致困難に 自民反対 
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 衆院文部科学委員会が十五日に予定している義務教育費国庫負担金制度の参考人質疑で、民主党が田中長野県知事を参考人として招致することを提案しているのに対し、自民党が反対している。人選は与野党一致が原則で「田中参考人」の実現は難しそうだ。

 参考人には既に石井正弘・岡山県知事、鳥居泰彦・中央教育審議会会長が決まった。民主党はこれに加え、全国知事会が義務教育費国庫負担金削減を政府に求める方針を決めた際、反対した田中知事の招致を提案した。

 これに対し、自民党側は理事会で「党方針として反対」と応じていない。二月に党本部に田中知事を招き、同じテーマで講演を行うといったん決めながら、党長野県議団が知事に批判的な立場を取っていることを背景に、党県連側が党本部に「再考」を要請、中止となった経緯などから反対しているとみられる。村井仁・県連会長は「県内政治状況について、党本部の理解が進んだことによる対応だろう」とする。

 民主党の羽田孜・県連代表は同党理事の対応に理解を示す一方、県会期間中でもあることから「田中知事にとって今一番大事なのは、地元議員や県民の理解を得ることではないか」とも指摘している。