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戻る ●6月20日 「山の鼻」ビジターセンター 鳩待峠から約1時間で尾瀬ヶ原の入り口でもある「山の鼻」のビジターセンターに到着した。下はビジターセンターに入る坂本氏。 山の鼻のビジターセンター 撮影:鷹取敦 Casio Digital Camera 2009.6.20 尾瀬ヶ原にはこの「山の鼻」はじめ「竜宮」、「見晴」にトイレが整備されている。トイレには箱が置いてあり、一回100円の寄付を呼びかけている。 尾瀬ヶ原にはこの「山の鼻」はじめ「竜宮」、「見晴」にトイレが整備されている。トイレには箱が置いてあり、一回100円の寄付を呼びかけている。国立公園の特別地域には下水道はなく、浄化槽で汚水処理に対応している。 春から夏、夏から秋と膨大な数のトレッキング、登山客が集中する尾瀬では、この汚水処理が大きな環境問題となる。浄化槽は常時、エアレーションするなど電気が必要となり、また水洗のための水の量も膨大となる。 尾瀬では入山料は徴収していないが、一人一回100円程度の寄付を呼びかけ、汚水浄化のために使っている。 「山の鼻」ビジターセンターは、鳩待峠から尾瀬ケ原に入ると最初に出合う建物である。館内には尾瀬の植物や動物、地形・地質、湿原のでき方などを図解したタッチパネル式の検索システム、動物の毛皮や骨にさわれるコーナーなどがある。ここでは湿原植物の解説がありスライドによる尾瀬の解説が行われている。お目当ての花が見られる場所などの情報も、こまめに知らせてくれる。 ビジターセンターには尾瀬地域に生息する熊、ホンドタヌキ、ホンドキツネなどの動物の剥製が見れる。 ツキノワグマの剥製 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 ホンドタヌキの剥製 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 ホンドキツネの剥製 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 テンなどの小動物の剥製 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 ミヤマカラスアゲハなど尾瀬周辺に生息する鳥類の展示もある。 私(青山)は高校時代生物部に所属し、春から夏は長野県はじめ全国各地にでかけ、蝶の採集を行っていたこともあり、蝶の標本には興味があった。アゲハチョウ科、タテハ蝶科、シロ蝶科、ジャノメ蝶科、シジミ蝶科、ゼフィルス類などで貴重な蝶もいた。 尾瀬周辺の蝶類の標本 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 ところでWikipediaによれば、 尾瀬は、福島県・新潟県・栃木県・群馬県の4県にまたがる高地にある盆地状の高原である。 阿賀野川水系最大の支流只見川の源流域となっている。 中心となる尾瀬ヶ原は約 1万年前に形成されたと考えられる、日本を代表する高標高地の湿原であり、その大部分は高層湿原であるため、日本最大の高層湿原でもある。 尾瀬ヶ原のほか、尾瀬沼や至仏山、燧ヶ岳等が含まれる国立公園特別保護地域が「尾瀬」地域であると考えられるが、広義には登山口の大清水や御池あたりまで尾瀬とされることもある。 歩道以外への立ち入りが厳しく制限され、ごみ持ち帰り運動の発祥地であるなど、日本の自然・環境保護運動の象徴でもある。 ●6月20日 「山の鼻」から「牛首」へ 「山の鼻」のビジターセンターで特製のソフトクリームなどを食べる。 一休みしたあと、尾瀬ヶ原を歩く。下は「山の鼻」を出発した直後にある入場者と出場者の自動カウンターである。一日に何人入ったまた出たかを自動計測していた。 入出場者数の自動カウンター 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 以下も入出カウンター。 入出場者数の自動カウンター 撮影:鷹取敦 Casio Digital Camera 2009.6.20 まずは「山の鼻」から「牛首」までの2.2kmだ。下の写真にあるように、トレッキング客は2列の木通の上を歩く。ここでは右側通行だ。 後ろに見える山は、至仏山(2228m)である。下は木道を行く筆者(青山)。 撮影:鷹取敦 Casio Digital Camera 2009.6.20 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 撮影:鷹取敦 Casio Digital Camera 2009.6.20 水芭蕉は、湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものである。 仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)である。開花時期は低地では4月から5月、高地では融雪後の5月から7月にかけて。葉は花の後に出る。根出状に出て立ち上がり、長さ80cm、幅30cmに達する。 実際、その1の写真で見たように、葉は非常に大きくなる。 一方、私たちが5月のゴールデンウィークに大清水に行ったときはちょうど、みごろたった。標高により開花時期は大きく変わる。 参照:Wikipedia 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 群生する水芭蕉 撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 ムラサキヤシオツツジ 撮影:鷹取敦 Casio Digital Camera 2009.6.20 ヒメシャクナゲ 撮影:鷹取敦 Casio Digital Camera 2009.6.20 ヒメシャクナゲ 撮影:池田こみち Nikon Cool Pix S10 2009.6.20 ニッコウキスゲは、尾瀬ヶ原では7月上旬以降ということで、まだ開花には早かったが、ところどころで開花していた。 ゼンテイカ(禅庭花)は、ユリ科(APG分類体系ではキスゲ科(ワスレグサ科))の多年草。 別名をニッコウキスゲ(日光黄菅)という。 ニッコウキスゲはゼンテイカより後からつけられた愛称だが、現在ではこちらの名で広く知られている。 ニッッコウキスゲはは高原に普通に見られるが、東北地方や北海道では海岸近くでも見られる。花期は6月上旬から8月上旬。草原・湿原を代表する花で、群生すると山吹色の絨毯のようで美しい。 高さは50cm?80cm。花茎の先端に数個つぼみをつける。花はラッパ状で、大きさは10cmぐらい。花びらは6枚。朝方に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花。 日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名である。 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし、全国に広まった。 ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく、ゼンテイカは日本各地に普通に分布している。 |