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長崎県諫早湾干拓事業に関連し、潮受け堤防を設置したことにより漁業に甚大な影響が出たとして、潮受け堤防の撤去と排水門常時開門を請求した「諫早湾干拓訴訟」で、佐賀地裁は2008年6月27日、諫早湾干拓の開門(3年後から開門して、5年間は開門を継続せよ)を求める判決を下した。 ところで、株式会社環境総合研究所の青山貞一、池田こみち、鷹取敦は、問題の諫早湾干拓事業の一環として建設された潮受け堤防の閉め切りによって、水質がどう変化したかについてシミュレーションを2000年に開始した。 予備的調査は、2000年3月に調査を開始し2000年4月に完了し、東京都豊島区池袋の豊島公会堂で開催された諫早湾問題のシンポジウムで公表した。 以下は環境総合研究所の研究成果を伝える東京新聞の記事である。 ●東京新聞「 調整池の水質悪化、漁業被害?も」(2000/1/14) 東京新聞
2000年4月14日
以下は、その後の研究を含めた環境総合研究所の水質変化の解析、評価である。 ●諌早湾調整池閉め切り前後の水質変化の解析・評価について(2001/2/6) ●諫早湾調整地環境モニタリング調査結果の暫定的解析と評価について(2001/1/9) さらに、2001年1月に諫早湾潮受け堤防の水門を常時開放した場合、潮流がどう変わるかについて、一大シミュレーションを敢行、3月にその内容を公表した。 シミュレーションによれば、現在2つある水門を常時開放すれば、もとの潮流が70%以上戻るという結果がでた。 以下は、私たちのシミュレーション研究の全容(詳細)である。 http://www.eritokyo.jp/independent/gulf/index.html この研究には、約3ヶ月を費やし、100%ボランティアによって実施した。 環境総合研究所のシミュレーション結果は、当時、朝日新聞の一面にカラーで掲載され、当時、開催されていた国の諫早湾関連委員会にも大きな影響を与えることとなった。 おそらく、佐賀地裁判決にあるように5年間開門を継続すれば、私たちのシミュレーション結果の妥当性が確かめられるだろう。 国(農水省)は真摯に佐賀地裁の判決を受け止めるべきだ! 朝日新聞 2001年3月13日(実物はカラー)
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