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日蓮の足跡を辿る東京の旅
池上本門寺再訪

10.多宝塔

青山貞一・池田こみち・ 斉藤真実

April ~May, 2018  
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 塔頭① 塔頭とは、本行寺
 塔頭② 実相院、真性院、西之院、厳定院、南之院、理境院
 塔頭③ 覚源院、本成院、本妙院、常仙院、中道院
 塔頭④ 東之院、安立院、法養寺、永寿院、心浄院
 塔頭⑤ 妙雲寺、養源寺、照栄院、長勝寺、山光寺、善慶寺

境内・伽藍


境内マップ  出典:池上本門寺公式Web

 昼食後、多宝塔、御廟所、墓地などを集中的に視察しました。

◆多宝塔

 昼食後、私たちはお休み所と大堂の北西にある多宝塔に向いました。この多宝塔のある場所は、少しわかりにくいところにありますが、2016年のとき、2度訪れているので、すぐに分かりました。

 下の写真の坂(大坊坂)を下り、途中右に入ると多宝塔が見えます。


撮影:斉藤真美  Canon IXY 10S  2018-4-4

 以下の池上本門寺の公式Webにある境内図でも中央より少し北西にある赤い色の建物が多宝塔です。


境内マップ  出典:池上本門寺公式Web

 以下が本門寺の西側斜面の一角を活用した木々に溢れた素晴らしい自然環境のなかにある多宝塔です。


撮影:斉藤真美  Canon IXY 10S  2018-4-4


・宝塔

 池上本門寺多宝塔は、日蓮宗の宗祖・日蓮の荼毘所跡と伝える地に建つ、特徴ある形式の塔婆で、平成22年12月に国の重要文化財に指定。

 多宝塔は、上下層とも円形の平面をもつ木造の仏塔で、屋根は宝形造、銅板葺で、その上に露盤と相輪を載せています。

 宗祖の550 回遠忌に際し、信徒の本願により、文政11 年(1828)に上棟しました。内部空間を持つ木造の多宝塔は全国的にも類例が少なく、宝塔形式の塔としては最大規模の遺構です。また、建物内外は彫刻や彩色によって荘厳され、意匠的に高い価値を有しています。

 出典:東京都大田区


 境内西方、日蓮の荼毘所と伝えられる場所に建つ。新編武蔵風土記によると、この地にはかつては2間に3間の灰堂があり、当初、本門寺の開基檀越である池上宗仲が多宝塔を作って、日蓮の遺灰を中に盛って奉安したと伝えられています。

 現存の多宝塔は棟札(所在不明)抄により、1828年(文政11年)日蓮の550遠忌を記念し、犬山城主・成瀬氏らを本願主として再建されました。作者は、小木新七その他。その後、1851年(嘉永4年)に修理されています。円筒形の塔身に宝形屋根を載せた宝塔形式の塔です。

 富山本法寺蔵・重要文化財の絹本着色法華曼荼羅図に見える多宝仏塔に類似しており、建立時代は新しいものですが、宝塔形式の木造塔で内部空間を有するものは他にほとんど類例がありません。

 石造方形基壇および石造蓮台形台座の上に木造塔身が建つ。木造塔身の軸部は平面円形でやや伏鉢状をなし、側柱8本を円形に配し、内部には四天柱を立てています。

 伏鉢部の上に12本の側柱および四天柱を配して上層をなしている。塔身は赤漆塗りとし、宝形屋根は瓦棒銅板葺きとする。附(つけたり)指定の宝塔は初層四天柱の内に安置され、意匠は本塔に類似しています。

 
  本門寺の多宝塔
  撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2018-4-4

 多宝塔が見えるベンチ状のとこrpで福岡県と大分県の境で、休みながらミカンをつくっている岡本ミカン園から送られてきたミカンを食べました。その時、池田が多宝塔の後ろの高台に何かあると言い出しました。青山は目が悪いので、何があるか分かりませんでした。

 そこで、みかんを食べ終わった後、多宝塔の後ろの高台に向いました。


  本門寺の多宝塔
  撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2018-4-4


  
  本門寺の多宝塔  左が斉藤真美、右が池田こみち
  撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2018-4-4


つづく