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マレーシア機墜落原因は

ウクライナ戦闘機の機関砲弾

の可能性!?


その1

青山貞一 Teiichi Aoyama

Auguet 18 ,2014
Alternative Media E-wave Tokyo
無断転載禁

 マレーシア機MH17がウクライナ東部上空で墜落した事件のその後についてです。

 欧米そして米国に盲従する日本は、ウクライナ東部の親ロシア派が地対空ミサイル(BUKミサイル)によりMH17を爆撃したとして、この間、ロシアへの経済制裁を強めてきました。


マレーシア航空MH17便、ボーイング777の飛行ルートと墜落位置
出典:http://globalnews.ca/news/1456682/malaysian-plane-crashes-in-ukraine-reports/


墜落機(MH17)と同型のマレーシア機(ボーイング777)
出典:マレーシア航空

 しかし、この一件、すなわちマレーシア航空MH17便のボーイング777墜落問題は、最近ほとんど日本メディアで話題となっていません。

 確定的ではありませんが、その理由は、原因が次第に分かってきたからであると思います。

 では何が原因はといえば、次のように考えられます。

 まず、以下の写真を見てください。MH17の機長席(キャビン)が墜落し地面に落ちた写真です。



 見ておわかりのように、操縦席を含むキャビンなど機体の破片には多くの弾痕(穴)があいています。もし、地対空ミサイルによる撃墜であれば、機関砲で撃ち抜いたような穴は空くはずがありません。写真はたくさんあり、遠くから撮影したものもあります。

 下の3枚の写真をご覧ください!


出典


出典



 以下はMH17便の墜落現場の写真です。見てわかるように、これらの破片にはいずれもキャビンのような弾痕(穴)はありません。


上記の出典はAP


出典:英国 Gurdian


出典


出典:英国 ibtimes

 以下はおそらくボーイング777後部の斜視です。圧力隔壁がぶっ飛んでいる写真もあります。


出典


Photo: RIA Novosti/Andrey Stenin

 では具体的に原因は何かと言えば、私が以前、仮説として推察で申し上げましたが、ウクライナ空軍のスホイ25という戦闘機が機関砲で狙撃した可能性が大であるということです。

 以前、私がスホイ25原因説をフェイスブックに書いたとき、どなたかがスホイは到底B777が飛ぶ成層圏(9000〜10000m)の高さは飛べないと指摘されました。

 確かに古いスホイならそうですが、ウクライナには10000m級の高さを飛ぶ最新鋭のものを含め50機のスホイがあることが分かりました。これについては、詳細なデータがありますので、その2(続編)に書きます。

 ところでスホイ25は2連装30mm機関砲を装備しています。装備弾数は約250発です。軍用機パイロットでもある専門家によれば、スホーイ25は高速で連射できる航空機用機関砲を持っており発射速度は一分間に4000発とのことです。


スホイ25の機関砲詳細 
原典:http://en.ria.ru/military_news/20120110/170692803.html


写真はスホイの最新型モデル スホイ25UBM
出典:http://en.ria.ru/military_news/20120110/170692803.html

 1秒間に何と80発から100発が発射されることになります。パイロットが0.5秒の間発射ボタンを押すだけで50発近くが発射されることとなります。

 打ち抜かれたキャビン近くの機体の穴を分析すると、2つの方向から機関砲で撃たれたことが判明しています。すなわち1機だけでなく2機により撃たれた可能性があるということです。

 もっぱら、他の可能性として考えられるのは、ウクライナ軍によるMH17へのR60、すなわち空対空ミサイルによる攻撃です。これについては、国際問題評論家の田中宇氏もその可能性について言及しています(その3の論考参照)。

 またウクライナ軍機によるR60の空対空ミサイルやウクライナ、親ロシアを問わず地対空ミサイルによるマレーシア機撃墜の場合には、機体がかなりバラバラとなり落下する可能性が高く、キャビン近くの機体にだけ膨大な数の貫通穴があることも考えにくいと思います。

 さらに、どんな種類のミサイルであれ、MH17を撃墜したのがミサイルであるなら、当然のこととして地上にミサイルの破片などがこまかく散乱しているはずですが、今のところそのような報告はありません。

 ロシア系の空対空ミサイルについて以下を参照のこと。

国籍 名称 総重量(kg) 射程(km) 速度 (マッハ数)
ロシア R-60(AA-8) 43.5 8 2.7
R-73(AA-11) 105 30 2.5


出典:Wikipedia

 さらに、原因が当初、ウクライナ側が指摘していました親ロシア派によるBUK搭載ミサイルだとすると、BUK搭載ミサイルは標的を超える高さまで上昇し、推力と重力加速度で打撃力を増大させたうえで、MH17上で爆裂し、広い面積を占める翼や胴体に損傷を与えるはずです。これについては、その3に関係者の証言があります。

 またMH17便は主翼内のタンクに約67トンの航空燃料を積んでいるので、上記のミサイル攻撃を受けたとすると、10000m前後の上空で燃料に引火し爆発的炎上を起こすことになり、今回のように地上近くで爆発したり、地上激突後に爆発炎上を起こすことはないのではないかと考えられます。


出典:http://www.ibtimes.co.uk/malaysia-airlines-mh17-ukraine-crash-live-news-1457125


出典:http://wallwallhd.com/widehd/malasian-airline-mh-17-ukraine-wallpaper.html

 日本のメディアは、ウクライナ問題については欧米系の情報しか報道していませんが、最近、日本のメディアがMH17墜落問題をほとんど報道しないのは、MH17落下の原因がウクライナ空軍によることが分かってきたからかも知れません。

 もちろん、ウクライナ問題の背景にはロシアがさまざまな形で関与しているでしょうが、オランダ人が154名もなくなったMH17墜落問題については、ロシア語の情報があることも気にとめると良いと思います。

 なお、機体の残骸は、ウクライナの3つの村、すなわちグラボベ(Hrabove)、ロシプネ(Rozsypne)、ペトロパブリブカ(Petropavlivka)―に落ちています。これらはほぼ60平方キロにわたり存在していますが、そのうち調査できたのはわずか3・5平方キロにすぎないようです。

 国際調査は遅々として進んでいませんが、それぞれの調査が進めばここに示す仮説が検証されて行くことになります。もちろん、現状では仮説はあくまでも仮説です。

つづく