エントランスへはここをクリック   

文化の日、茶会で
心の落ち着きしばし見出す



青山貞一

初出:独立系メディア
掲載月日:2009年11月3日
無断転載禁


 
毎年、11月3日の文化の日、表千家、無極会の茶会が東京都新宿区高田馬場にある茶道会館で開かれる。今年(2009年)も茶道会館で茶会が開かれた。当日は前日までの暴風がウソみたいなすばらしい天気に恵まれた。

 下は茶道会館の入り口。JR高田馬場駅から歩いて15分ほど。



 下はグーグルマップの衛星画像でみた茶道会館。入り口は右下。



 下は茶道会館のよく手入れされた日本庭園。



 下は無極会茶会の受付。茶道会館の建物はすべて切妻の平屋づくりである。





 ところで環境総合研究所の同僚である池田こみちさんは茶道の達人である。お弟子さんを引き連れ、毎年、茶道会館で開催される無極会の一員として茶席を設けている。

 今年は、台目席の席主として客をもてなす。下は池田宗蹊氏の庵。



 下は広間(真の真)で茶会を待つ大勢のお客(無極会にて)。



 ここで池田社中を紹介しておこう。

 池田さんの茶道はご母堂様の池田大子(ひろこ)さん時代から。大子さんが12年前に亡くなられてからもずっと茶道を究めてこられた。

 下は東京都練馬区にあるご自宅の一角にある小間で撮影した池田こみちさん。

 
写真は池田こみち氏の自宅で開かれた茶会で撮影したもの
撮影:山形美智子氏、2009年10月12日

 練馬の池田邸には小間、広間など立派な茶室がある。下は池田邸の小間。


池田邸、無極庵

 下は池田邸の小間に通ずる無極庵にじり口。


池田邸、無極庵にじり口


池田邸、露地と柴折り戸


池田邸、にじり口の蹲(つくばい)


池田邸、小間の突き上げ窓の猫たち

※池田こみち:<今日の一枚>小間の突き上げ窓の上の猫@
※池田こみち:<今日の一枚>小間の突き上げ窓の上の猫A

 ところで3年ほど前から、私も11月3日の茶会に参加している。茶会でひとときではあれ、わさわさした日常の中で心の落ち着きを見いだし、気持ちを癒すためだ。

 それでも茶会ではどうしても時間の関係から、いただいた6つの茶席には参加できない。いつも池田さんの茶会への参加となってしまう。

 2009年11月3日 無極会参加社中と席名

  ・立札席  三間宗朝
  ・龍  庵  渡辺宗萬
  ・真の間  後藤宗百
  ・台目席  池田宗蹊
  ・山の茶屋 栗飯原宗倭
  ・峯春亭  三原宗章 

 ただ、今年はあらかじめ写真撮影をさせていただくことを前提に、水屋の模様を撮影しつつ、小間に入った。

 下は台目席の水屋入り口(右側)



 昨年も水屋に入ったが、ここから小間(こま)にいる14人のお客に池田さんの社中のお弟子さんらによって、茶が振る舞われることになる。

 通常、三畳台目の小間には6人前後の客が入るが、無極会の茶会には多くの客が決められた時間に次から次へと入る。そんなこともあって、私が参加した茶会にも14人が参加した。



 下は以前、私達の環境総合研究所の研究員をされていた荒井紀子さん。



 一時体の調子を崩していたが、今はすっかり回復されて池田社中の一員としてしっかり役割を果たしていた。

 下は社中を率いる台目席、池田宗蹊先生。もう50年と、すっかり茶道を究め、立派な表千家の茶道の師匠である。



 以下は私が参加した茶会でのスナップ。




菓子器
 四角い菓子器(左) → 乾山写し 武蔵野喰篭 即全造
 丸い菓子器(右)   → 萩 菊型喰篭 坂倉新兵衛作
 御菓子は赤坂虎屋製 「深山の雪」


台目席の会記を拝見する


 台目席 床飾り:花入 如心斎好 伝来唐銅
   花  秋の残花七種
   供茶  利休居士三百五十年忌記念 三千家紋 天目茶碗
   花台 新塗り矢筈板
   香合 散華香合
   袱紗 即中斎宗匠三回忌記念

 下は台目席、池田宗蹊先生と筆者(左)。


撮影:山形美智子氏、2009年11月3日 茶道会館にて

 池田社中の皆様、本日はありがとうございました。

 しばし心の落ち着きを見いだすことが出来ました。

表千家(おもてせんけ)

茶道流派の一つ。千利休を祖とする千家の家督を継いだ本家である。現在の家元は、千利休から数えて、14代目の而妙斎(じみょうさい)千宗左(せんそうさ)家元である。代々の家元は紀州藩主である紀州徳川家(御三家)の茶頭として格式を誇り、紀州徳川家と強いつながりがあった三井家とも縁があった。

宗家は京都市上京区小川通寺之内通上るにある。表千家という名は、表千家を象徴する茶室不審菴(ふしんあん)が裏千家の今日庵に比して通りの表にあることに由来する。不審庵の号の由来は「不審花開今日春」の語から。現在不審菴は財団法人不審菴が管理している。

出典:Wikipedia




 以下は今年(2009.11.3)の無極会茶会のスナップ写真。

 当日は前日までの嵐とうって変わって気温は低い物の朝からすばらしい晴天の日和だった。