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メアリー・ステュアートの足跡を追って
スコットランド
2200km走破


スコットランド人の独創性

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
2018年8月公開予定
独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁

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 ここではノーベル賞受賞者数をもとにスコットランド人の独創性について紹介してみます。 
 
◆人口10万人当たりのノーベル賞受賞者数

 私たちの独立系メディア E-wave Tokyoでは、あらゆる分野における世界各国ランキングを行っています。

 果実、その世界各国のランキングにノーベル賞の部門別及び全体の国別受賞者数を含めてみました。その結果、全体の受賞者数が圧倒的に多いのは米国(アメリカ合衆国)であることが分かりました。

◆青山貞一:世界各国ランク(12)ノーベル賞 

 ここまでは、周知の事実です。米国は何とって言っても人口が多い。

 そこで、10万人当たりの受賞者数などにしないと不公平になると考え、人口10万人当たりの受賞者数を計算してみた。その結果が以下である。

表1 人口10万人当たりのノーベル賞受賞者数
1 ベルギー 0.909
2 セントルシア※7 0.588
3 スイス 0.351
4 スウェーデン 0.330
5 アイスランド 0.313
6 デンマーク 0.232
7 ノルウェー 0.184
8 英国 0.174
9 東ティモール※6 0.167
10 イスラエル 0.135
11 オーストリア※3 0.131
12 アイルランド 0.111
13 米国 0.105
14 ドイツ※1 0.0988
15 オランダ 0.0941
16 キプロス 0.0909
17 フランス 0.0889
18 フィンランド 0.0556
19 カナダ 0.0353
20 オーストラリア 0.0318
21 ハンガリー※3 0.0300
22 ボスニア※8 0.0263
23 パレスチナ 0.0250
24 イタリア 0.0230
25 ニュージーランド  0.0227
26 コスタリカ 0.0213
27 コロンビア 0.0213
27 チェコ※5 0.0200
28 ギリシャ 0.0182
29 ポルトガル 0.0182
30 グアテマラ 0.0143
31 日本 0.0142
出典:◆青山貞一:世界各国ランク(12)ノーベル賞

 人口が172000人と極度に少ない、セントルシア(受賞数1)を除くと、ベルギー、スイス、さらにスウェーデン、アイスランド、デンマーク、ノルウェー、英国が10万人当たりの受賞者数が多いことが分かりました。ここでは米国は13位、ドイツが14位であり、日本は何と31位と低いのです。


◆スコットランドのノーベル賞受賞者数は?

 ところで、英国は過去受賞者が108名もおり、10万人当たりの受賞者数でも世界8位となっています。

 実は英国は、United Kingdomと言って、王国連合であ、イングランド以外に、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドから構成されています。

 青山、池田は2012年7月、スコットランドを2200km走行したが、そのなかで、興味深かったひとつのエポックが、上述のようにスコットランドが人材の宝庫であることであり、世界的な偉人の宝庫であることでした。

 スコットランドは以下に示すように人口で529万人、面積で北海道に相当する

         スコットランド     北海道
  人口    529万人       547万人 
  面積     78,772km2      83,450 km2 

 以下はそれについて書いたものです。

◆スコットランド人と海外のスコットランド人家系

スコットランドの旗

 今日、スコットランドはわずか500万人ほどの人口を持っているにすぎない。その大半が自らをスコットランド人だと考えている。さらに、スコットランドの総人口よりも、海外で暮らすスコットランド人家系がより多い。2000年米国国勢調査(en)において、480万人のアメリカ人がスコットランド人家系であると回答した。

 これは米国総人口の1.7%にあたる。母国で暮らすネイティブのスコットランド人であるように、多くのスコットランド系アメリカ人がいるのである。1717年から1775年までの間、約25万人のアルスター・スコットランド人がアメリカ植民地に移住した。現在アメリカに住んでいるアルスター・スコットランド人移住者の子孫は2700万人以上だと概算されている。

カナダ・ノバスコシア州の旗

 カナダにおいては、2001年のカナダ人口調査によると、スコットランド系カナダ人 (Scottish Canadian) コミュニティーは4,719,850人を数えた。スコットランド系カナダ人はカナダにおいて3番目の大きな民族集団である。スコットランド文化は特にノバスコシア州で栄えてきた。ケープ・ブレトンにおいてはローランドとハイランドの両スコットランド人が大勢定住し、住民の少数がいまだにカナディアン・ゲール語を話している。

出典:Wikipedia

 あまり知られていないが、今年の秋、スコットランドが英国から独立するための国民投票と議会審議が行われる。歴史をひともとけば分かるように、スコットランドとイングランド(主にアングロサクソン系)は、民族、人種、宗教など、英語を母国語とし、ポンドを通貨としている以外、ほとんど別の国であることが分かる。

 そこで英国でノーベル賞を受賞している108名のうち、スコットランド人がどの程度いるかについてざっと、調べてみた。

 まずノーベル賞受賞者の卒業大学で調べてみた。

◆スコットランドのノーベル賞受賞者数 推定値

エディンバラ大学      11名
グラスゴー大学         6名
セントアンドリュース大     5名
アバディーン大学       5名
その他              3名
===============
                  31名

 上記の根拠(出典)は以下です。

スコットランドの主なノーベル賞受賞者

エディンバラ大学 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/エディンバラ大学?

エディンバラ大学(University of Edinburgh)は1583年に設立された、英国で6番目に長い歴史を有する国立研究大学である(「Ancient University」の1つ)。 ... エディンバラ大学はこれまで11名のノーベル賞受賞者とアーベル賞受賞者を1名を輩出している。

Nobel laureates[edit]
Edinburgh University has links with 18 Nobel laureates. They have been affiliated with the university as students, researchers, administrators and professors, and they have won Nobel Prizes in all categories.[11][12]

Edward Victor Appleton (Principal and Vice-Chancellor of Edinburgh University, 1949-1965), Nobel laureate in Physics (1947)
Charles Glover Barkla (Professor, 1913-1944), Nobel laureate in Physics (1917)
Max Born (Tait Professor of Natural Philosophy, 1936-1953), Nobel laureate in Physics (1954)
Winston Churchill (Rector, 1929-1932), Nobel Prize in Literature (1954)
Peter C. Doherty (PhD 1970), Nobel laureate in Medicine (1996)
Robert G. Edwards (PhD 1955), Nobel laureate in Medicine (2010)
Alexander Fleming (Rector, 1951-1954), Nobel laureate in Medicine (1945)
James Mirrlees (MA Mathematics and Natural Philosophy, 1954-1957), Nobel laureate in Economics (1996)
Peter D. Mitchell (Professor, 1955-1963), Nobel laureate in Chemistry (1978)
Hermann Muller (Professor, 1937-1940), Nobel laureate in Medicine (1946)
Paul Nurse (Post Doctorate researcher, 1973-1979), Nobel laureate in Medicine (2001)
Joseph Rotblat (Montague Visiting Professor of International Relations, 1975-1976),[13][14] Nobel peace prize laureate in 1995
Randy Schekman (spent a year at the university as an undergraduate student),[15][16] Nobel laureate in Medicine (2013)
Igor Tamm (undergraduate student, 1913-1914), Nobel laureate in Physics (1958)
Alexander R. Todd (Professor, 1934-1936), Nobel laureate in Chemistry (1957)
Vincent du Vigneaud (Post Doctorate fellow, 1929), Nobel laureate in Chemistry (1955)
Kurt Wuthrich (Visiting Professor, 1997-2000), Nobel laureate in Chemistry (2002),
Peter Higgs (Lecturer in Mathematical Physics 1960-1970, Reader 1970-1980, Professor 1980-96, Emeritu

ノーベル物理学賞のヒッグス氏、「来年85歳で引退する」
  2013.10.16 09:06 共同通信
 英BBC放送は15日、今年のノーベル物理学賞受賞が決まったエディンバラ大のピーター・ヒッグス名誉教授(84)が、来年5月29日の85歳の誕生日を機に研究活動から引退する意向を表明したと報じた。ヒッグス氏がBBCのインタビューで語った。
 ヒッグス氏は常勤の教官職からは17年前に身を引いたが、ほかの科学者との交流など研究活動は続けている。
 同氏は「85歳になったら引退する」と明言。ノーベル賞については「(ヒッグス粒子の存在を予言するのに要した時間は)1964年のわずか2、3週間だった」として、短期間で行った仕事を他の受賞者の業績と並べられるのは居心地が悪いと謙遜した。
 99年に英政府から授与の申し出があったナイトの爵位を断ったことも明らかにし、「早すぎると思ったし、いずれにしてもそういった肩書は欲しくなかった」と述べた。(共同)
 上記は2013年なのでカウントしていません!


グラスゴー大学
|イギリスの大学徹底分析 - Ameba
ameblo.jp/brituni/entry-11307660809.html?
2012/07/20 - グラスゴー大学の紹介-大学関連のデータの集計に一区切りがつきましたのでしばらくイギリスの大学の紹介を行っていきます。大学の一般的 ...(5) ノーベル賞受賞者数・研究力ノーベル賞受賞者数は6人

グラスゴー大学 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/グラスゴー大学?

グラスゴー大学( University of Glasgow)は、イギリス(スコットランド)グラスゴー市に ... の分野では最古の歴史を誇り、産業革命で大きな役割を果たした。2007年現在、同大学出身のノーベル賞受賞者は6名に上る。


■セント・アンドルーズ大学(University of St Andrews)
スコットランドの東海岸セント・アンドルーズ市に所在する大学。1413年創立。スコットランド最初の大学であり、英語圏全体でも3番目に設立年代が古い[4]。その長い歴史からアンシャン・ユニヴァシティーの一校に数えられる。イギリスの研究型小規模大学が所属する1994グループ加盟校。

ウォルター・ハース:ノーベル化学賞(1937年)
アラン・マクダイアミッド:ノーベル化学賞 (2000年)
フリチョフ・ナンセン:ノーベル平和賞(1922年)
ラドヤード・キップリング:ノーベル文学賞 (1907年)
ジェームス・ブラック:ノーベル生理学・医学賞(1988年)



■アバディーン大学(University of Aberdeen)
スコットランド・アバディーンに所在する大学。1495年に設立された古代の大学 (ancient university) を前身とし、スコットランドでは3番目、現在の英国および英語世界で5番目に長い歴史をもつ。スコットランドの四大学(ほかにエディンバラ、グラスゴー、セントアンドリュースの三大学)の一つ[1]。

ノーベル賞受賞者
ジョージ・パジェット・トムソン:1937年物理学賞(結晶による電子線回折現象の発見)
ジョン・ジェームズ・リチャード・マクラウド:1923年医学生理学賞(インシュリンの発見)
ジョン・ボイド・オア:1949年平和賞(栄養に関する科学的調査と国際連合食糧農業機関の初代長官としての業績)
フレデリック・ソディ:1921年化学賞(原子核崩壊の研究、同位体の理論)
リチャード・シング:1952年化学賞(分配クロマトグラフィーの開発およびその応用


その他
アーサーヘンダーソン 平和賞  労働運動家
ジョゼフ・ジョン・トムソン 物理学賞
チャールズ・トムソン・リーズ・ウィルソン 物理学賞

調査:青山貞一 2014-4-22


◆スコットランドにおける10万人当たりのノーベル賞
  受賞者数はベルギーと並び世界ダントツであった!

 おそらくスコットランドには、もう少し受賞者がいそうだが、一応31名、人口を529万人として計算すると、0.586 となる。ただし、表2では、セントルシアは除外している・

 以下の表はその結果を示している。スコットランドはベルギーにつぎ一挙に第2位に踊りでている。しかも、3位の推移に2倍弱の差をつけ、日本の47倍の受賞者ということになる。一方、英国は8位から11位に後退している。


表2 スコットランドを入れた人口十万人当たりのノーベル賞受賞者数
1 ベルギー 0.909
スコットランド 0.586
3 スイス 0.351
4 スウェーデン 0.330
5 アイスランド 0.313
6 デンマーク 0.232
7 ノルウェー 0.184
8 東ティモール※6 0.167
 9 イスラエル 0.135
10 オーストリア※3 0.131
11 英国 0.122
12 アイルランド 0.111
13 米国 0.105
14 ドイツ※1 0.0988
15 オランダ 0.0941
16 キプロス 0.0909
17 フランス 0.0889
18 フィンランド 0.0556
19 カナダ 0.0353
20 オーストラリア 0.0318
21 ハンガリー※3 0.0300
22 ボスニア※8 0.0263
23 パレスチナ 0.0250
24 イタリア 0.0230
25 ニュージーランド  0.0227
26 コスタリカ 0.0213
27 コロンビア 0.0213
27 チェコ※5 0.0200
28 ギリシャ 0.0182
29 ポルトガル 0.0182
30 グアテマラ 0.0143
31 日本 0.0142
出典:青山、池田の推計


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