コロッセオ(Colosseo)
フォロ・ロマーノ(Foro Romano)
チルコ・マッシモ(Circo Massimo)
サンタマリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria di Cosmedin)
|
フォロ・ロマーノ視察後、古代における戦車の練習場であるチルコ・マッシモを経由し、オードリー・ヘッブパーンが主演した映画「ローマの休日」に出てくる「真実の口」があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会まで歩く。
歩くと結構距離がある。
■チルコ・マッシモ
チルコ・マッシモは古代における戦車の練習場とでもいえるものだ。
当時は長さが620m、幅が120m、15万人が収容できる古代ローマ最大規模の円形競技場であったそうだ。当然、戦車とはいっても馬が引く戦車だが。
コロッセオ・フォロロマーノからチルコ・マッシモへ
市民はコロッセオ同様、チルコ・マッシモで繰り広げられる競技に酔いしれていたという。今は、ローマ市民の憩いの場、ジョギングの場やロックコンサートのイベント会場にもなっているとのこと。
古代ローマの戦車の練習場
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
チルコ・マッシモ(Circo Massimo)
ローマの古代遺跡で10万人以上収容できたと言われる大競技場である。ラテン語ではキルクス・マクシムス(Circus
Maximus)と呼ばれ、「キルクス (circus)」はサーカスの語源となった言葉で「競技場」を意味し「マクシムス」は「最大の」といった意味であった。
アヴェンティーノとパラティーノの間にあり、伝承によれば王政期ローマの王でエトルリア系とされるタルクィニウス・プリスクスによって建造されたとされる。その後、カエサルや後のローマ皇帝によって拡大されていった。チルコ・マッシモで最も有名なイベントは、映画『ベンハー』でもおなじみの戦車レースであった。現在は単なる野原となっている。
2006年7月9日に行われたサッカーのワールドカップで優勝したイタリア代表の祝勝会や、ロックバンドなどのコンサートが行われたり、現代でもイベント会場として利用されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
■サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
チルコ・マッシモをボッカ・デッラ・ヴェリタ広場の方面に歩くと、下の写真にあるように大きな建物に出会う。突き当たって右に折れ、さらにすぐに左に曲がったところの広場の一角にサンタ・マリア・イン・コスメディン教会があった。
古代ローマの戦車の練習場
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
この広場には、下の写真にある7層のすばらしい鐘楼をもつロマネスク様式のサンタ・マリア・イン・コスメディン教会がある。
七層のすばらしい鐘楼をもつロマネスク様式のサンタマリア・イン・コスメディン教会
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会ができたのは6世紀といわれている。それを8世紀にかの有名な名帝、ハドリアヌス1世が改築したとされている。
コスメディンという名の由来だが、東ローマ帝国で流行した聖画像を破壊する治世を嫌いローマに流れてきたギリシャ人が、ギリシャ人による組合を結成していた。
ローマ教皇がギリシャ人にこの教会を提供し、「すばらしい装飾」を意味する「コスメディン」という名がついたとされている。この教会では、今でもギリシャ正教の典礼に則ったミサが行なわれているとのことだ。
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
そして12世紀になってサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の正面に連窓のある七層の塔(鐘楼)が付加された。さらにその後も一部がバロック様式に改築されたりしたが、1899年にもとのロマネスク様式の建築様式に復元された。
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
この教会そのものは、もともとローマにあってそれほど観光的に目立つ存在ではなかったそうだが、 オードリー・ヘップバーンとグレゴリーペックによる「ローマの休日」の一場面に、下の写真にある「真実の口」が使われたため、一躍、ローマの一大観光スポットとなった。
ローマの休日の映画では、ウソをつく人間がこの口に手を入れると抜けないという伝説をグレゴリーペックがユーモアたっぷりに検証するのだが、この円形の真実の口はもともとマンホールのふたであったと言われている(笑い)。
それもあり、私たちが着いたときには、日本人を中心に「真実の口」(Bocca della Verita)の前で写真撮影するために、大きな行列ができていた。
一大観光スポットとなた「真実の口」はこれ!
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
真実の口(Bocca della
Verita(ボッカ・デラ・ベリタ))
ローマにある石の彫刻。ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られている。元々は下水溝のマンホールの蓋であったらしい。海神トリトーネの顔が刻まれている。
手を口に入れると、偽りの心がある者はその手首を切り落とされる、あるいは手が抜けなくなるという伝説がある。
映画『ローマの休日』では、グレゴリー・ペック扮するジョー(新聞記者)が真実の口に手を入れてこの伝説を再現してみせた。
また、複製品がローマ三越店内にあり、日本からの観光客を中心に写真撮影をしている風景がたびたび見られる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
|
オードリーヘップバーンとグレゴリーペックによる
「ローマの休日」の一場面。(資料映像) |
|
オードリーヘップバーンとグレゴリーペックによる
「ローマの休日」の一場面。(資料映像) |
「ローマの休日」の一場面。(資料映像)
私たちは時間がもったいないので、行列にはならばず、テヴェレ川の河畔を北上する。
テヴェレ川の風景。左が中州
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
テヴェレ川の中州にある大きな病院にあるトイレを借りる。この後、道に迷うが何とか、アルジェンティーナの遺跡広場にたどり着く。この辺で疲れが蔓延、くたくただ。
つづく
|