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八ツ場ダム住民訴訟
1都5県ニュース
第18号
(2007年10月17日)



【八ツ場ダム住民訴訟とは】
2003年、国交省が八ツ場ダム事業費を2110億円から4600億円に倍増。1都5県の負担金が計2679億円になったため、住民監査請求を経て、2004年11月に始めた住民訴訟の原告によるニュースです。

【茨城の会】
第13回八ッ場裁判は10/30(火)午後1時30分、証人尋問に入るか否かの「裁判進行協議」に入る。裁判長の提示した時間は1時間。広田弁護士によると「却下を前提とするなら1時間は取らない。十分に協議する意思が読み取れる」。いよいよ山場を迎える。私たちは社会正義が司法の理解を得ることを信じている。当日原告以外の人は、水戸駅前で署名運動を予定。茨城は法廷の内外で熱い。水戸地方は時ならぬ夏日が予想される。(神原)

【栃木の会】
10月3日の対宇都宮市湯西川ダム訴訟第14回は水道局参事に対して3時間に及ぶ証人尋問。「水需要予測と実績は乖離しているが長期的には予測は誤っていない」「給水量減少の分析はしていないが市の上位計画に基づいた適正な見直しだ」等のらりくらりの答弁に、裁判長からも質問が出たりした。次回は1月16日13:30〜再評価委員の宇大教授の証人尋問。3ダム訴訟次回は11月15日13:10〜湯西川ダムの環境問題について。(葛谷)

【千葉の会】
第12回千葉裁判で原告側は利水の補充・再反論と治水の再反論書面を提出し、坂倉さんが説得力のある陳述をした。次回期日は12月18日(火)午前10時30分進行協議、11時から口頭弁論。原告側からは立証計画と堤防の実態調査書、被告側からは治水の再反論が提出される予定。被告側は「今後、利水治水など実体論に基づいた財務会計行為論を展開したい」と明言した。実体論に入ることを拒絶してきた従来主張からの方針転換とみるべきか。(入江)

【埼玉の会】
14回目の裁判(9/12)が傍聴席を殆ど埋め開かれた。治水に関してカスリーン台風以後の利根川の堤防の整備状況を真下さんと高橋弁護士が実地に車で走行・点検した結果を野本弁護士がパワーポイントで丁寧に説明した。この結果から国交省による「堤防整備が進んでいる」との主張が、事実とは違うことが明らかになった。次回裁判11月21日午前11時からさいたま地裁105号法廷/被告から利水に関する再反論の予定。(藤永)

【東京の会】
9月18日進行協議で裁判長は、申請証人の意見書をすべて提出するよう求め、それを検討した上で採否を判断すると発言。結局、原告側から2か月後に利水に関する2名の意見書をまず提出することとなった。次回も進行協議で12月11日(火)午後4時から(傍聴不可)。その後、説明会。住民訴訟の入り口を狭める傾向の見られる定塚裁判長に対し、財務会計行為の違法性の主張をさらに補強すべく、書面を準備中。(深澤)

【群馬の会】
9月21日(金)第14回裁判が行われ、立証計画、堤防調査報告書などを提出し、福田弁護士が堤防調査報告書の概要を口頭で説明した。報告集会では、台風9号における烏川の状況や倉渕ダムの現状、八ツ場ダム現地の状況、群馬県議会の様子など活発な意見が交換された。10月8日環境について立証予定のWWF-Jの花輪さんが現地視察。福田弁護士、渡辺、伊藤元県議が同行。次回は12月14日(金)13:30〜(真下)

【八ッ場あしたの会】
シンポジウム 『ダムに負けない村ー八ッ場から地域の再生を考える』東京・永田町、星陵会館で開催。11月4日(日)午後1時15分開演〜5時。登壇者:加藤登紀子、保母武彦、矢上雅義、石川理夫、関口茂樹、大西暢夫、前田和男。八ッ場をテーマに、公共事業によって疲弊した地方の再生を解決する道を探る。開会中の群馬県議会では、県議5人が八ッ場ダムを取上げ、改めて問題の多様さ、深刻さが浮き彫りに。

【発行】
八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会/八ッ場ダム住民訴訟弁護団/
八ッ場あしたの会・八ッ場ダムを考える会
http://www.yamba-net.org/
八ッ場ダム訴訟サイト
http://www.yamba.sakura.ne.jp/
連絡先:042-341-7524(深澤) 048-825-3291(藤永)