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長野県2月県議会報告
島田基正 
(長野県議会議員 長野県上田市在住)
March 2009
独立系メディア「今日のコラム」


2月議会報告   

 私は一昨日県会質問を終えましたので、添付させて頂きます。ご一読頂ければ幸いです。

 続けて一息も付ける暇も無い程に知事周辺に側近秘書の自殺と言う県政を揺るがす問題が起きています。

 知事野党の責任者として日本と地方社会、経済再生の為庶民の声を正しく受け、厳しく姿勢を問い、間違った方向と税金の使い方を正します。

 官僚や特権階級等既得権益者の為にしか働かない官僚政治を国民、長野県民を守り地方から日本と日本人を再生させる県政へと力の限り変えてゆきます。

 自然と和の心宿る木の文化復活で日本人の心、地域社会の再生に力を尽くしてまいります。

 明治以降日本は列強に打ち勝つ為と称し近代化を急ぎ過ぎ明治から敗戦までは軍事力に、敗戦後は経済力にと、国を挙げて権力と富の拡大、集中を求めて力を注いできました。

 明治以来の官僚支配政治は腐敗し金融、大企業中心の市場原理、輸出経済主義は富と権力を中央や一部の人々に集め続け特権階級をつくりました。それは地方と国民の資質や日本の地域社会、経済をメタメタに壊してきました。

 国土「自然」と国民の幸せを守るのがその国の政治経済の役割ですが、その政治、経済も日本は明治からの中央集権政官財学報癒着で腐敗し続けました。

 日本と日本社会の血と心忠孝信義礼仁等道徳心やモラルは崩壊してしまいました。日本人は万年とも言える長い間島国の限られた豊かな自然を守り受け継いできました。

 その「いのち」と調和して暮らす生活の美意識「和の心」を受け継いできました。しかし、その日本と日本人のシンボル「和の心」の姿、形は昨今の社会から殆ど消えつつあります。

 日本は特性であるこの「和の心」を「日本の文化」として長い間日々の暮らしの中で保ってきました。

 最近は、その基本となった衣食住自給率100%の地域資源循環型産業社会を崩壊させてきてしまいました。これからは日々の暮らしで使う物は出来るだけ国内、地域の人間の手で作られるべきと思います。また、この地場産業経済が、地域社会で雇用を保ち成り立っている事が大切です。補修も出来る資源循環生活環境にすべきだと思っております。

 地域でつくり、直し、再生する産業が衣食住の環境を支える地域資源循環型生活環境にすべきと思います。

 今までのお金と権力、物質中心の軍事力、経済力の時代は終わりました。
これからは自然力、人間力中心の文化力の時代になると思います。

 地球温暖化、地球資源枯渇の地球環境共生時代、大部分の資源を輸入に頼っている日本は、固有の資源である人と自然を生かす食料とエネルギーの自給率向上は緊急の課題です。

 資源自給率100%の江戸時代は和服、和食、和の住まいの庶民文化が担ってきました。

 その基盤が日本人の「心と魂」が受け継がれている「木の文化」の再生、風土に根ざした「和の住まい」の再生です。自然と風土が培ってきた「和の心」「日本人の心」の特性は和食と和風の住まいが培ってきました。

 アカデミー受賞の「おくり人」は日本人の「人の命を大切に思う」心が大きく評価されました。日本人の全てに受け継がれている風土、伝統文化のDNAが、前評判の高いイスラエルの戦争映画より世界の心を捉えました。

 お通夜、納棺、告別式、法要等のお葬式や命日供養は亡くなった人を尊び、敬い、人の命を大切にする習慣で、四季折々に自然に感謝しながら受け継いで来た生活文化です。

 大方の日本人は毎日仏壇に手を合わせ、何年忌と何時までも供養し、彼岸、お盆、命日には必ず御墓参りをする、 故人を敬い四季折々に自然に感謝する姿勢と共に、先人に感謝する風習が、今世界が求めている最高の芸術文化の評価を得ました。

 奪い合い殺しあう世界から、助け合い分かち合う世界へ、人類がモデルにし見習うべき風習文化は、日本の庶民文化でした。

 人間のあり方「愛と和の姿と形」が日々の暮らしの中に見える日本人の家族や他人への愛と和の生き方の生活文化が最高の評価の対象でした。

 地球の危機の昨今、地球の生命力維持は地球基準の暮らし方です。工業基準、経済基準、人間基準ではありません。その基準は、「自然と人のいのちのつながり」が調和して合作された障子、畳、床の間、仏壇、神棚がある日本の和風の住まいが保って来ました。

 地域の人や自然、歴史、文化と心を通わせる玄関、仏壇、神棚、和室、床の間等も無い住まい、そんな今だけ今日だけ便利で豊かに暮らすだけの住まいはホテルと同じです。

 「自然と和の心」日本文化を育て受け継ぐ日本人が暮らす住まいではありません。

 環境社会資本である住まいを住む人の好きに作れるのは世界中に日本だけです日本の住まいは自然の凝縮した姿かたちです。日本人の心と魂を受け継ぎ育てる器です。

 和の住まいは暮らしの中で、四季折々の自然と調和する「和の心」を宿らせます。地域の人や自然への限りなくやさしい愛着、ふるさとをより良くして次代へ引き継ぐ使命感。たくましい意思、豊かな想像力、燃える情熱、すべての命が豊かに育ちます。

 こんな気持ちで毎日地方から日本再生の発信力になればと闇雲に只行動しております。

                                     島田基正