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解散から逃げまくる
保身で狡猾な麻生首相
日刊ゲンダイ
掲載月日:2008年10月20日〜24日


◆麻生ズル首相は解散をやめた
 麻生首相は、1日でも長く総理をやりたくて、解散から逃げているとしか思えない。つい最近まで早期解散が決まったかのように書きまくっていたメディアも、今になって世界金融恐慌や内閣支持率低迷を解散先送りの理由にしているが、そもそも麻生首相は最初から解散する気なんかなかったのではないか。

 福田前首相も公明党もメディアもグルだったのか、乗せられていたか。9月以降の政局は、壮大な八百長芝居ではないのか。

 解散風を吹かせて野党の出はなをくじく戦略で、小沢民主党はまんまとダマされたのだ。この大ウソツキのズル首相を信じてはダメだ。ズルズルと解散・総選挙先送りを続けているうちに麻生政権はやがて行き詰まって野垂れ死にするに決まっている。

新聞は読まないという無知蒙昧
 麻生首相が露骨な人気取りパフォーマンスに出た。スーパーを視察したのに続き、今度は「オタクのみなさん!」と呼びかけたアキバにも“凱旋”するらしい。

 だが、いくら庶民派を気取っても、夜は帝国ホテルでディナーじゃ、逆効果もいいところ。そもそも自分が国民に人気があると勘違いして、首相になれば支持率が上がり、その勢いで選挙に突入すれば大勝利と思ったのが間違いのモト。

 人気はさっぱりなく、解散すれば選挙で負けそうと分かり、「まずは景気対策だ」と慌てて軌道修正を図っているが、日がたつにつれ支持率は下がる一方だ。

 大体、マンガは週10冊以上も読んでいるのに、「新聞は読まない」と自ら吹聴するこの人物は他人の受け売りをペラペラ披歴する底の浅さで、マトモな判断力を持ち合わせていないのだ。

◆総理大臣がこれでは国が滅びる
 中身がなく、自信がない人間ほど、居丈高になるものだが、麻生首相はその典型に見える。解散から逃げ回っているくせに、月刊誌で「小沢代表よ、正々堂々勝負しよう」といきがったのがいい例だが、他にも記者に噛み付いたり、公の場で仰々しく格好つけたり、とパフォーマンスが過ぎるのだ。

 だったら、つべこべ言わずに解散に踏み切ればいいのに、グズグズしていて、どっちつかず。周囲はしびれを切らし、町村派が勝手に11月選挙をぶち上げたり、麻生周辺がそれを否定したりで、自民党内はグチャグチャだ。この調子だと、国民の審判から逃げまくっている、どっちつかずの政権がますます日本の景気を悪くする。亡国首相が居座ることで国が滅びることになる。

◆解散総選挙はいつなのか
 解散総選挙の時期をめぐってこれだけスッタモンダも珍しい。麻生首相は月刊誌では「すぐに解散だ」と威勢のいいことを書いていたくせに、イザとなると逃げ回っている。先延ばしするほどに支持率が下がり、景気もドンドン悪化するのは目に見えているのに、選挙で勝てる時期を探ってからというグズぶりだ。

 この優柔不断が周囲を振り回し、大混乱を生じさせているのだから、愚の骨頂だ。ダミ声でベランメエを気取っているが、腹のすわらないグズ首相に代わって、与党の自公幹部たちは連日、解散風をあおりまくっている。

 自民幹事長は11月末というが、もっと先になるとの説もあって、シッチャカメッチャカ。