いよいよ自民党 「ご臨終」の始まりだ 日刊ゲンダイ 掲載:2006年9月20日 |
─ Dailymail Businessより ────── ■ 安倍圧勝は自民党のご臨終 ■ 彼に「国民的人気」など果たして本当にあるのか、政治謀略のニオイふんぷん ■ 来年参院選前に永田町の激動は必至 ───────────────── -------------------------------- 総裁選のピエロを演じた麻生・谷垣は2位になって短命安倍の 後を狙っているというが、そこまで自民党政権は続くはずなし -------------------------------- 安倍圧勝の総裁選で、いよいよ自民党「ご臨終」の始まりだ。「人気が高い」というだけの理由で白羽の矢が立ったが、実はこのお坊ちゃんの「国民的人気」は錯覚に過ぎないからだ。 「5年前に小泉政権が誕生した時の熱狂と比べたら、あまりにお寒い。安倍サンら総裁候補が出演しても、視聴率はせいぜい当時の半分程度しか稼げなかった。ま、結果が見えていたから盛り上がりに欠けるのは仕方がない。それにしても、国民的人気と言うのはおこがましいでしょう」(在京キー局スタッフ) 街頭での集客力もサッパリだ。小泉首相は01年の総裁選でJR渋谷駅前に2万人を集めたが、安倍は同じ場所で5000人が精いっぱい。 新聞の世論調査では、安倍が「優位」「大きくリード」なんて国民の支持があるかのように煽っていたが、果たして本当に人気があるのかと思えてくる。 「安倍人気は、“小泉劇場”を演出した飯島勲首相秘書官とか、世耕弘成参院議員らがつくり上げたイメージ戦略に過ぎません。 ポスト小泉が小泉改革を否定すれば、この5年半は“失われた時代”になりかねない。小泉政治を否定できなくするためには、小泉路線を継承する安倍に国民の支持があるかのようにアピールし、党内を思考停止にする必要があったのです。 安倍シンパの記者だけを周囲に集めて情報をリークしたり、安倍に青いハンカチで顔をふかせてスポーツ紙にデカデカと報じさせたり、なりふり構わず人気を喧伝してきたわけです」(自民党関係者) 政治謀略のニオイがぷんぷん漂ってくるが、ヤフーのネット調査では麻生外相の支持が半数を超え、安倍を大きく引き離していたというから、笑えない。 ▼ オタク人気は麻生に軍配 ▼ 麻生は他の世論調査でも安倍を猛追していた。東京・秋葉原の街頭演説で「オタクの皆さん!」とぶった漫画好きの方が、どうやら“国民的人気”はあるようだ。 こんな間違いだらけの総裁選でピエロを演じた麻生と谷垣財務相は、ポスト安倍の座を虎視眈々と狙っている。麻生はとりあえず安倍に擦り寄り、恩を売って重要ポストで入閣という魂胆がミエミエ。来年夏の参院選で自民党が惨敗すれば、「あわよくば」というわけだ。 「谷垣氏は靖国参拝に反対し、消費税は10%と、安倍氏と対立する姿勢を打ち出してきた。これもポスト安倍をにらんでのことでしょう」(政治評論家・浅川博忠氏) しかし、八百長まがいの総裁選で2位争いを演じた麻生や谷垣を有権者が認めるはずがない。そもそも、来年夏まで自民党政権が続く保証もどこにもないのだ。 ▼ 党内に不満分子抱え、民主とガチンコ対決 ▼ 民主党は来年の参院選を天下分け目の戦いと位置付けている。しかし、その大一番を待たず、永田町は上を下への大騒ぎになる公算が大きい。 安倍新総裁は25日に党三役人事をやり、臨時国会が召集される翌26日に組閣する。これは百パーセントうまくいかない。中堅若手の再チャレンジ議連も、森派中心の安倍選対も、結局はポスト目当ての安倍支持だ。見返りがなければ、「何なんだ」ということになる。 安倍の後見人を気取る森喜朗は「処遇を求めて選挙をやるのは士ではない」と猟官運動を牽制しているが、いくら恫喝しても丸く収まるわけがない。前出の浅川博忠氏が言う。....... |