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ギラ・シヴィルスキーさんからの緊急メール 
(情報提供:森沢典子氏)

掲載日:2004.5.26
                            

18日に届いたイスラエル人のギラ・シヴィルスキーさんからの緊急メールです。

ギラさんは、西エルサレムで黒猫(ものすごく毛並みがいい。)と二人で暮らすイスラエル市民。
数々のイスラエル人権団体で活躍後、Coalition of Womenfor Peace(イスラエル・パレスチナの女性たちによる「公正な和平のための女性連合」)を仲間と共に立ち上げ、さまざまな活動を精力的に行っています。

彼女たちの活動内容は、下記のサイトで確認できます。
http://www.coalitionofwomen4peace.org

また、彼女の手紙の中に出てくる、アミーラ・ハッスも、パレスチナ自治区内に暮らして、レポートを送り続けているイスラエル人の女性ジャーナリストです。

                                      森沢典子

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                          ギラ・シヴィルスキー
                          2004.5.18

みなさん

私たちは、みなさんの助けを必要としています。

現在、ガザ地区、特にラファの町は危機的な状況にあり、その光景は2002年春のイスラエルによるジェニンとナブルスへの侵攻を思い起こさせます。

今日現在(*18日)までにパレスチナ人18名(*この日だけで20名が確認された)が殺害されたにもかかわらず、この軍事行動はなおも続いています。

先週末には116軒の家屋が破壊され、1,000名を超える住民が家を失いました(www.btselem.org)。さらに何百軒もの家屋の破壊が企図されています。

ラファ内部から日々劇的で生々しい報告をしてくれているアミーラ・ハッスは、住民たちが軍用ブルドーザーの侵入を予期し、子どもや身の回り品を手当たりしだいひっつかんで家から避難している模様を伝えてきています(www.haaretzdaily.com)。

普段はIDF(*イスラエル当局は『イスラエル防衛軍』、パレスチナの人々は『イスラエル占領軍』と呼ぶ)の揺るぎない擁護者として知られるヤハード党(前メレツ党)出身のヨシ・サーリドでさえ、ラファにおけるこの軍事行動を≪戦争犯罪≫としています。友人のイナムが恐怖に声を震わせてわたしに電話で伝えたところによれば、パレスチナ人のニュースキャスターがその惨状に言葉を詰まらせ、泣き伏したそうです。

多くの人々──イスラエル人、国際組織、パレスチナ人──が、必死にこの殺戮を止めさせようとしています。イスラエル人女性による平和運動は、この度ハアレツ紙(*イスラエルの大手新聞)に広告を掲載し、この暴力行為の即時中止と、私たちイスラエル人によるすべての占領地域の明け渡しにつながる和平協定のための交渉再開を呼びかけました。

(私たちは明記しました。「本当の意味での永久的な解決は交渉によって達成されるのであって、破壊や報復、屈辱によって達成されるものではない」と。)

体を張って阻止できないものかと、今朝、女性40名がガザに車で乗りつけましたが、ガザ地区への進入を軍によって妨害されています。女性たちはすでにスーファ検問所にキャンプを設営し、軍がガザにおけるこの軍事行動を中止しない限りそこを離れないと主張しています。

他の平和・人権保護組織も新聞広告を掲載し、その多くが、金曜日にはこの女性たちに加わろうと大規模な代表団を組織しています。国際的活動家の方々も反対の声をあげ始めてくださっていますが、さらに多くのご協力が、しかも早急に必要です。

少しだけあなたのお時間を割いて、下の組織の1つ、あるいはすべてにお手紙(Eメールやファックスでもかまいません)を出してください。または電話をかけてください。

サンプルレターを添えさせていただきます。

誰かの命や家を救うために、しばしお時間を割く努力をお願いします。

あなたご自身が今すぐに、抱えきれない荷物をすべて置いて、今すぐ家から出ていくことを強要され、我が家も家財道具も二度と再び見ることができなくないという事態を想像してみてください。

電話をかけてください、2、3通話でけっこうです。

                           ギラ・スヴィルスキー
Coalition of Women for Peace: http://www.coalitionofwomen4peace.org