アサリ>北朝鮮産から貝毒 8県に出荷
(毎日新聞)[5月15日21時44分更新]
山口県宇部市の「唐下水産」が北朝鮮から輸入したアサリから規制値を超える貝毒が検出され、県は15日、食品衛生法に基づいて同社に回収と販売禁止を命じた。宮城県や岡山県など8県に出荷されているが、今のところ健康被害の報告はない。これを受け厚生労働省も15日、北朝鮮産二枚貝を対象に、食品衛生法に基づく検査命令を輸入業者に出した。
県によると、同社は6日、北朝鮮から約27トンを輸入し同日、全国8県の11業者に計7.8トンを出荷した。13日、神戸市中央卸売市場から、検査で規制値の1グラム当たり4マウスユニット(MU、体重20グラムのマウスが15分で死亡する毒量)を超える4.7MUのまひ性貝毒を検出したと連絡を受けた。
まひ性貝毒は二枚貝が食べた有毒プランクトンが体内に蓄積して毒化したもので、同社が保管しており、市場には出ていない。人への貝毒の最小致死量は3000MU。
【姜弘修】 |
以下は、上の毎日新聞5がtる15日の記事についての専門家の意見です。
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この毎日新聞の記事にはないが、貝毒が検出された産地は中朝国境の町タントンだと思われる。
北朝鮮と申告すると麻痺性・下痢性両貝毒検査は事実上免除される。川を挟んで新義州(列車事故があったあたり)があり、そこからアサリを移入して中国側で大きくしている。
今回は検疫免除を狙っての偽装だと考えている。
アサリなどの貝類輸入は、海上輸送を基本とし、活きて消費者まで届かないと価値がないので、通常は5月の連休前で輸入はストップさせる。これ以降は気温も上がり輸入には全損などの大きなリスクが伴う。
それでも輸入しなければならない背景として、有明海の不漁、瀬戸内海の不漁、東京湾・仙台湾・伊勢三河湾の不漁があり、国内魚間高が30,000t弱で、消費量22〜23万トンをまかなうには少なすぎる水揚だかであることも、こういった無謀な輸入を業者に強いる要因である。
もうひとつは、比較的輸入量が少なく、北朝鮮の現場を知らない今回公表された業者が、検査の網にかかったことだ。これは偶然ではなく、明らかに国境を越えた政治的な力が関係している。私ももしかしたら関係していたのかもしれない。 「活きていなければ価値のないアサリなどの二枚貝」は、麻薬の密輸に利用されている。アサリの貿易だけで北朝鮮には約200億円もの資金が入る。
それも海岸沿いの師団単位で構成される軍隊に直接入り、軍の維持に使われている。北朝鮮
ではアサリ採りは軍人が行う立派な軍事活動なのだ。
次によく混載されている麻薬(良質のヘロイン)だが、製造管理は北朝鮮が行い販売は蛇頭が請け負っている。今日本で流通しているこの製品の9割以上が北朝鮮製だ。品質では南米産や西アジア産の比ではないと聞いている。
貿易の基本形は北朝鮮→中国東北部(中国商社で中間マージンの搾取)→日本の卸問屋→かつての産地問屋だが、この弱小業者はこの経路途中で中国側となんらかのトラブルが発生したのだろう。
こんな怪しげな貿易から一日も早く脱するには、かつての産地をもう一度甦らせることだ。有明海で今行われている無意味な争いも、基本に立ち返って漁業者が漁で自活できる海に戻して欲しいものだ。
愛知県では4月の27日に中日新聞第一面で、「六条潟の埋め立て撤回」という報道があり、その報道を補完する形で5月6日に知事の記者会見があった。身近な干潟を埋め立てたことで国家全体の安全まで脅かしていることを知れば、開発か保全かなどという迷いは一気に吹き飛ぶはずだ。
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